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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.03.26
2021.02.18

amazon echoとgoogle home、本当に買うべきはどちら?徹底比較

日本でも続々と新商品がリリースされるスマートスピーカーの中でも、世界規模の知名度と人気を誇る「amazon echo(アマゾンエコー)」と「google home(グーグルホーム)」。実際に買うなら、amazon echoとgoogle homeのどちらが良いのか、それぞれの違いを徹底比較します。

記事ライター:iedge編集部

2大スマートスピーカー、amazon echogoogle home各強みとは?

※Google HomeをはじめとするGoogleのスマートホーム製品は2019年、「Nest」というブランド名に変更されましたが、この記事ではGoogle Homeと呼んで説明していきます。

AIアシスタント

Amazon EchoはAmazon.comが開発、販売しているスマートスピーカーで、AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載しています。一方Google HomeはGoogleが開発したスマートスピーカーで、搭載しているAIアシスタントは「Googleアシスタント(グーグルアシスタント)」です。

バリエーション

Amazon EchoとGoogle Homeには、それぞれ標準サイズの他、小型サイズ、ディスプレイを搭載した大型サイズなど、数種類のモデルがあります。デザイン的にはAmazon EchoもGoogle Homeもシンプルなデザインが多く、共に布地使いで室内インテリアになじむ工夫がされているモデルや、カラーバリエーションが豊富なモデルがあり、豊富な多様なラインナップから選択することができます。

Amazon Echoの強み

ハードウェア性能が高いく

  • ハードウェアの性能が高い
  • 性能の割に価格が安い
  • 拡張アプリ(スキル)が豊富
  • 音楽再生サービスの対応が多い(Apple Musicにも対応)
  • カレンダーやリマインダーなど管理機能に優れている
  • Kindleで本の読み上げが可能 など

こうしたポイントのほか、Amazonでのショッピングもできるほか、Amazonプライム会員サービスとの連携も魅力的です。「そろそろ◯◯を買う時期ではありませんか?」などAlexaから提案してくれることもしばしばです。

Google Homeの強み

  • 検索技術に優れている
  • 各種Webサービスとの連携が強い
  • 話者の認識やプッシュ機能など機能が先行している
  • YouTubeに対応している
  • 検索結果および渋滞情報などが高精度
  • Google Play MusicやYouTube Musicでアップロードした音楽を再生できる など

日本語認識性能が高く、日本国内での評判が良いです。Amazon Echoでは利用できないSpotifyやYouTube Musicの無料版も利用でき、HuluやNetflixの動画を再生できる等の強みがあります。

選ぶときに重視すべきポイントは?

Amazon Echoには11種類、Google Homeには4種類のモデルがありますが、どれを選べばいいのかわからない、という方が多いかもしれません。

音質に重きを置いたものや、とにかく小型のもの、動画を見ることができるものなど、それぞれのモデルには特徴があります。まずはスマートスピーカーで何をしたいのか、何を重要視するのかを考えてみてはいかがでしょうか。

初めにそれぞれのAIアシスタントの機能や性能を比較し、AlexaとGoogleアシスタントどちらにするか検討してみましょう。次にサイズやスピーカー性能などからモデルを決定するのがオススメです。

 

スマートスピーカーで何をするか 

モデルを選ぶにあたって、自分は主にどんな用途でスマートスピーカーを購入するのか明確にすることが大切です。

スマートスピーカーは、もともと多機能な上に自分好みの機能を追加してカスタマイズすることもできるので、非常に多くのことができます。

2018年12月に電通デジタルが行った調査では、日本でスマートスピーカーを所有している人は74.5%が音楽を聞く、61.1%が天気予報を聞く、55.3%がアラームやタイマー機能を使うと回答しています。

(画像引用: https://www.dentsudigital.co.jp/release/2019/0218-000164/

例えば主に音楽を聞きたいと思っているなら、より多くの音楽配信サービスに対応したAIアシスタントを選んだり、高音質スピーカーを持つモデルを選んだり、というように、用途が明確になればどのスマートスピーカーを購入するか決定しやすくなるはずです。

 

 

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どちらを買うべき?

amazon Echoとgoogle Homeの主要なサービスと機能比較

・シェアで選ぶなら…どちらでも

シェアが高ければ高いほど、今後対応するサービスや、サードパーティー製品が増える可能性が高いというメリットがあります。

アメリカのメディアVoicebot.aiとVoicifyが2019年3月に発表したレポート「Voicebot Smart Speaker Consumer Adoption Report Jan 2019」では、アメリカでのスマートスピーカー普及率は26.2%で、4人に1人がスマートピーカーを持っていることがわかりました。

製品別で最も人気があったのはAmazon Echoで全体の61.6%を占め、Google Homeは23.9%で2位です。Amazon Echoが圧倒的なように見えますが、2018年の結果と比べるとGoogle Homeのシェアの伸びが目立ち、じわじわと追い上げてきています。

一方日本では、スマートスピーカーの普及自体がまだ進んでいません。2018年12月に電通デジタルが発表したデータによると、日本での普及率はたった6%です。その中でシェア1位がGoogle Homeで2.9%、2位がAmazon Echoで2.4%という結果でした。

シェアで選ぶという視点では、現時点ではどちらを選んでもほぼ変わりないと言っていいでしょう。

・価格で選ぶなら…最安はAmazon Echo

最安は4,980円のEcho Dot第3世代です(同額のEcho Autoは車用のデバイスです)。

Echo Dot第4世代などはボール型になってきており、従来の円筒型のEcho Plusといったデバイスは姿を消しそうですね。

Echo Dot(第4世代) 5,980円
Echo Dot(第4世代)時計付き 6,980円
Echo Dot(第4世代)プレミアムサウンド&スマートホームハブ 11,980円
Echo Show 10(第3世代) 29,980円
Echo Auto 4,980円
Echo Dot(第3世代) 4,980円
Echo Show 5 9,980円
Echo Show 8 14,980円
Echo Studio 24,980円

※Amazon公式サイトで「販売中」「近日発売」および価格が確認できた、Alexa搭載端末のみを掲載しています。

Google Nest Mini 6,050円
Nest Audio 11,500円
Nest Hub Max 28,050円
Nest Hub 9,900円

※Google公式サイトで「販売中」および価格が確認できた、Googleアシスタント対応端末のみを掲載しています。

・AIの音声認識率と対応能力で選ぶなら…Google Home

Amazon Echoの搭載AIは、Alexa、Google HomeはGoogleアシスタントです。どちらも音声認識率は高いものの、調査の結果によるとGoogle Homeの方が僅かに優れているそうです。また、Google Homeの方が日本語の認識性能や、検索し、質問へ回答する機能等が優れているとの報告が多くあります。

音声認識などソフトウェア開発を行っている企業、vocalize.aiが行った2018年の調査では、スマートスピーカーに36個の単語を認識させるテストにおいて、Google Homeは100%、Amazon Echoは97.2%の認識率でした。

「Alexa」「OK Google」と話しかけたときに反応する精度のテスト、ノイズが有る状況下での聞き取り能力でも、Google Homeが最も良い結果を出しています。

方言やアクセントの認識に関しては、WIREDが公開した動画(https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=gNx0huL9qsQ&feature=emb_title)で、アメリカのコメディアン、Andy WoodとMatt Krishenが実験を行っています。

様々なアクセントを持つ人がスマートスピーカーに話しかけてみたところ、最も認識率が高いのはGoogle Homeであるという結果になりました。

日本語の認識もGoogle Homeの方が優秀であると感じている人が多いようです。

・音楽再生や配信サービスなら…Google Home

Amazon Echo、Google Homeともに独自の音楽配信サービスを持ち、さらにいくつかの他社サービスに対応しています。

サービス Amazon Echo Google Home 月額料金
Amazon Prime Music 400
Amazon Music Unlimited 380〜

ファミリープランあり

dヒッツ 540
うたパス 324
Apple Music 980

ファミリープランあり

Google Play Music 980

ファミリープランあり

Spotify 無料〜980
YouTube Music 無料〜980

Google Homeが対応しているGoogle Play Musicは価格や曲数でAmazon Music Unlimitedに劣りますが、Google Homeは無料プランもあるSpotifyにも対応しているので、併用することで曲数はカバーできるかもしれません。ただし、サービスによって充実している曲のジャンルが異なるので、どちらが良いかは含まれる曲の好みにもよります。

Amazon Echoには無料で使えるサービスがない一方、Google Homeの場合、SpotifyとYouTube Musicの無料版のみを使って完全に無料で音楽配信を楽しむことができます。さらに、Spotify Freeはスマホ等で使った場合は広告が流れたり、曲のスキップに制限があったりしますが、Google Homeで使用する場合は広告や制限が一切ありません。

ただし、Amazon Echoでは曲の評価のみしか保存できないのに対し、Google Homeでは、好きな曲のプレイリストが作れたり、自分のお気に入りの曲をCDから取り込んだ曲や、データを購入した曲を50,000曲までアップロードできるという大きな利点があります。

また、Bluetooth接続でスピーカー利用する場合、音声調整をほとんどせずにそのまま聴けるGoogle Homeに対し、Amazon Echoは本体の音声も都度調整しなければなりません。

音楽再生に関しては、Google Homeのほうが優れていると言っていいでしょう。

・音質で選ぶなら…Amazon Echo

Amazon Echo、Google Homeともに、音質はそこまで良くないが安価で小型のモデル、音質が良く高価で大型のモデルがあります。同じレベルの製品同士を比較すると、Amazon Echoの方が音質において好評価を得ているようです。

音質は好みによりますが、Amazon EchoよりGoogle Homeの方がやや低音寄りであると言われています。

また、すでに高品質なオーディオシステムを持っている場合は、Amazon Echoのスピーカー無しモデルが良いでしょう。他のステレオ機器に接続することで、高い音質で音楽配信サービスを楽しむことができます。

・動画配信サービスで選ぶなら…Google Home

ディスプレイ搭載のモデルなら、スマートスピーカーで動画を観ることができます。Amazon EchoならEcho ShowとEcho Show 5、Google HomeならGoogle Nest HubとGoogle Nest Hub Maxにディスプレイが付いています。

Google Nest HubはYouTube、Hulu、Netflix、U-NEXTと、多くの動画配信サービスに対応しています。

一方Echo Show、Echo Show 5はプライムビデオ(プライム会員である必要あり)のみに対応しています。Webブラウザ経由でのYouTube再生も可能ですが、操作は音声ではなくタッチです。

・家電製品のコントロールなら…Amazon Echo

Amazon Echoは複数のアクションを同時実行できる定型アクション機能があり、大変便利です。また、操作指示に対するAmazon Echoの回答は「はい」等シンプルなのに対し、Google Homeは指示を反復するため、使い続けているとやや面倒に感じるユーザーもいるようです。

・ボタンの押しやすさで選ぶなら…Amazon Echo

Amazon Echoが物理ボタンを採用しているのに対して、Google Homeはタッチセンサーが用いられています。例えばアラームを止めるときなどに使い勝手がいいのはAmazon Echoと感じるユーザーが多いです。

・アラーム、タイマーの使いやすさで選ぶなら…Google Home

アラームやタイマーについては、Amazon EchoもGoogle Homeも互角の機能を持っていますが、Amazon Echoは上にボタンが付いているため、アラームを手動でも止めやすいです。一方、Google Home Miniは、本体側面の長押しがしづらく、使い勝手があまり良くありません。

・カレンダーやスケジュール管理なら…Amazon Echo

スマートスピーカーには、カレンダーに登録された予定を読み上げてもらう機能があります。どのカレンダーを使用しているかにもよりますが、選択肢の豊富さでいえばAmazon Echoに軍配が上がります。

Google Homeは自動でGoogleカレンダーと連携しているため、ログインしたGoogleアカウントのカレンダーを使うことができ便利ですが、Amazon Echoのように、Googleカレンダーに予定を登録したり、リマインダーの設定をしたりする機能はありません。

さらに、Amazon Echoには手動ではりますが、iCloudカレンダーやOffice 365カレンダーも利用できる機能があります。

・ショッピングや買い物リストなら…AmazonユーザーならAmazon Echo

Amazon Echoは、Amazon.co.jpとの強力な連携により、音声だけで直接購入ができます。Amazonは配送も速いので、「ティッシュが切れた、明日には届いてほしい」などというシチュエーションで、音声操作ですべてが完結するのは魅力的です。

なお、Amazon EchoとGoogle Homeは、どちらからも欲しい商品をショッピングリストに登録し、スマホなどで参照できる機能があります。スマホに買い物リストへのショートカットを置けるGoogle Homeに対し、Amazon EchoではAlexaアプリを毎回開き、買い物リストへ進まなければならないため、少し面倒です。

・機能拡張なら…Amazon Echo、Google Homeどちらでも

Amazon Echoには「スキル」、Google Homeには「Actions on Google」という仕組みがあり、自由に追加して機能を増やすことができます。

数や種類が豊富なのはAmazon Echoのスキルです。一方で、全ユーザーがスキルを作成して公開することができるため、雑多で必要なものを探しにくいというデメリットもあります。スキルとActions on Googleは、どちらも一長一短という印象があります。

両者とも、IFTTTと連携させることも可能です。

※IFTTT(イフト)とは?

IFTTTとは「If This Then That」の略で、異なるWebサービス同士を連携させることができるサービスです。

「If(もしも)This(これをしたら)Then(そのとき)That(あれをする)」といった捉え方がイメージしやすいでしょう。

たとえば「Amazon Echoにおはようと話しかけたら、その言葉をTwitterに投稿する」といったように、本来連携しないサービス同士を連動させることができるようになります。

・本の読み上げなら…Amazon Echo

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