Google Homeに対応している音楽配信サービスとそれぞれの特徴
もちろん今後も追加されていくとは思いますが、2019年12月時点でGoogle Homeに対応しているのは、次のような音楽配信サービスです。
Google Homeでの利用が無料の音楽配信サービス
Google Play Music(無料版)、Spotify free、YouTube Music、Pandora
※一部、アメリカ・カナダ・インドのみで利用可能なサービスも含まれます。
Google Homeでの利用が有料となる音楽配信サービス
Google Play Music(有料版)、Spotify Premium、Pandora Premium、You Tube Premium、YouTube Music Premium、Deezer Premium
無料で利用できる音楽配信サービスでは、Google Homeにリクエストしたことがあるアーティスト、曲、アルバムなどに基づいて曲が集められた「ステーション」と呼ばれるリストが再生されます。
一方、有料となる音楽配信サービスでは、特定のアーティストや曲、アルバムのほか、好きなジャンルやそのときの気分に合わせた音楽、ユーザーのアクティビティに基づいて選択された音楽、ユーザーだけの個人用プレイリストなどを再生することができます。
使い方はいたって簡単です。
「OK Google」や「ねぇGoogle」に続いて、アーティスト名、アーティスト名と曲名、アーティスト名とアルバム名、ジャンルなどの情報をGoogle Homeに伝えて「再生して」「聴かせて」「かけて」などと話しかけるだけです。
あるいは「Spotifyで音楽を再生して」など音楽配信サービスを指定するだけでも再生できます。
もちろん、音楽を流している最中でもGoogle Homeはユーザーの声を認識してくれますので「一時停止」「ボリュームアップ」「30秒巻き戻し」「次の曲を再生」「曲名を教えて」などといったコマンドにも対応してくれます。
Google Homeで音楽が再生できれば、スマホやパソコンを立ち上げて、自分で音楽を選んで、再生して…といった手間が省けますので、なにかをしながらでも快適に音楽がある生活を楽しむことができるようになります。
Google Homeで音楽を無料で楽しむ方法とメリット・デメリット
Google Homeで音楽を無料で楽しむ方法と言えば、Spotifyの無料版を利用するといった方法がメインでした。その後(すでに利用している方も多いと思いますが)、2019年4月18日からはYouTube Musicの無料版も利用できるようになり、選択肢が広がりました。
Google Homeで音楽を無料で楽しむにはいずれかの方法があります。ただ、やはり無料版ですから有料版と比べて利用できる機能に制限が多いのが現実です。メリット・デメリットを見ていきましょう。
無料版の音楽サービスを使うメリット
ズバリ、音楽が無料で聴ける点です。有料版と比べると曲数が限られていますが、運良くそのなかに自分が聴きたい音楽が含まれていれば、わざわざ有料版にグレードアップしなくて済みますね。
無料版の音楽サービスを使うデメリット
有料版と比べて聴ける音楽が少ない点、特定のアルバムやプレイリストなどを指定できない点、アーティスト名やジャンルなど検索できる条件が限られている点などが挙げられます。さらにYouTube Musicで言えば、曲を飛ばす(スキップする)にも1時間で6回という制限が設けられています。
ほかにも、Spotify、YouTube Musicどちらも曲間に広告が入ります。これは本当に厄介ですよね。音楽よりも広告のボリュームの方が大きいときなどは、耳が痛くなるほどです。
結論としては、やはりGoogle Homeで音楽を楽しむならSpotify、YouTube Music、Google Play Musicといったサービスの有料版に登録することをおすすめします。
Google Homeで音楽を有料で楽しむ場合のコストとメリット・デメリット
Google Homeで有料版の音楽を楽しむにあたり、まずは主な音楽配信サービスの月額料金と曲数を比較してみましょう。
サービス
月額料金(個人プラン)
曲数
Google Play Music有料版
980円
約4,000万曲
Spotify Premium
980円
5,000万曲以上
YouTube Music Premium
980円
不明(※)
※YouTube Musicの曲数はGoogle Play Musicの曲数+YouTubeにアップされている曲数と言われていますが、正式な曲数は発表されていません。
※価格は2019年12月時点の情報です。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
月額は同じですが曲数に若干差があります。曲数の多さで選ぶならSpotify PremiumまたはYouTube Music Premiumですが、使い勝手や好きな曲・アーティストが含まれているか、作成できるプレイリストの数、DLの可否、その他のサービスとの連携など、さまざまな機能から絞り込んでいきましょう。
有料版の音楽サービスを使うメリット
Google Homeで音楽を有料版で楽しむメリットは、広告が非表示になる点、アーティストや曲、検索条件などに制限がない点、プレイリストを自由に作れる点などです。無料版と違って広告が入りませんので、ストレスなく音楽を楽しむことができるのがもっとも大きなメリットでしょう。
有料版の音楽サービスを使うデメリット
月額料金がかかる点です。年間980円×12カ月=11,760円が必要になります。毎日のように音楽を楽しむ人は十分、もとが取れる金額かもしれませんが、普段からそこまで音楽は聴かない、でもGoogle Homeで音楽を楽しみたい、それなのに好きなアーティストは有料版じゃないと聴けない…といった方はかなり迷うかもしれません。
Google Homeの音楽配信サービスの「お試し」もおすすめ
Google Homeで音楽を楽しみたいけど有料版にするのはためらってしまう、という方はぜひ、各有料サービスの「お試し」を利用してみてはいかがでしょうか?
原則1回限りですが、有料版とほぼ同等のサービスを利用できますので、「これなら月額を支払っても音楽が聴きたい」「やっぱり自分は無料版で十分」など判断する基準になるでしょう。
Google Play Musicのお試し期間
Google Play Musicでは30日(1カ月ではないのでご注意ください)のお試し期間があります。有料版と同じように、Google Homeでお気に入りのアルバムや音楽をストリーミングしたり、カスタムプレイリストを作成したり、広告のない音楽・ラジオなどの視聴ができたりします。
Spotify Premiumのお試し期間
Spotify Premiumは3カ月ものお試し期間が設けられています。スキップし放題、ダウンロードした音楽をオフライン再生、広告なしで音楽を楽しめるなど、有料版にグレードアップしたときと同じようなサービスを利用することができます。さらに、データ通信量を抑えたいときは低音質に、いい音質で聴きたいときは高音質になど音質も変えられるのも特徴です。
YouTube Music Premiumのお試し期間
YouTube Music Premiumは1カ月間のお試し期間がついています。こちらも同じように、広告なしで音楽を楽しんだり、スキップし放題だったり、バックグラウンド再生をしたりなど有料版と同等のサービスを体験することができます。
Google Homeでお試し期間を利用する際の注意点
Google Homeの音楽配信サービスでお試し期間を利用する場合に気をつけなければならないのは「解約する必要がある」点です。お試し期間が過ぎると、自動的に有料版に移行するものがほとんどです。そのため、開始日と期限を覚えておき、自分で解約手続きを済ませなければなりません。解約の方法はサービスによって異なるため、事前に調べておくことをおすすめします。
とは言え、解約の仕方さえしっかり把握しておけば、お試し期間中はGoogle Homeで存分に音楽を楽しむことができますので、利用しない手はないでしょう。
Google HomeをBluetoothスピーカーとして音楽を楽しむこともできる
Google Homeで音楽を楽しむもうひとつの方法は、Google HomeをBluetoothスピーカーとして利用する方法です。
Google Homeに対応している音楽配信サービス以外のデバイス、たとえばiPhoneのミュージックアプリやMacのiTunesなどにリストされている音楽を聴くことができます。
こちらも設定はいたって簡単です。
Google Homeアプリを立ち上げて「ペア設定」モードを有効化し、つぎに聴きたい音楽が入っているデバイス(上記の例ではiPhoneやMac)側のBluetoothをオンにして、Google Homeの名前が表示されたらペアリングすれば完了です。
あとはiPhoneやMacで聴きたい音楽をチョイスすれば、Google Homeから音楽が流れてきます。
ただしこの場合、Google Homeに向かって「OK Google、iTunesを立ち上げてビートルズの音楽を流して」と話しかけても対応してくれません。そのため、再生リストなどはあらかじめ自分で作成しておいて、再生させたらしばらく触らなくても自動で好きな音楽が流れてくるようにしておきましょう。
なお、Google Homeで音楽を楽しむなら、Google Home MiniではなくGoogle Homeを購入することをおすすめします。
理由はスピーカーの性能です。Google Homeが2インチのドライバーと2インチのデュアル・パッシブ・ラジエーターを搭載しており、低音がしっかり響くように設計されているのに対し、Google Home Miniは40mm(約1.57インチ)ドライバーのみの設計になっています。
せっかくの音楽も、再生環境が悪くてはがっかりしてしまいます。もちろん、低音がある方が必ずしも「良い音」という訳ではありませんが、迫力あるサウンドを求めるなら、Google Homeがおすすめです。
Google Homeで音楽がある暮らしを満喫しよう!
今回は、Google Homeで音楽を楽しむ基本的な方法をご紹介してきました。このほかにも、「radiko.jp」や「TuneIn」などネットラジオアプリから流れてくる音楽も無料で聴くことができます。
有料の音楽配信サービスを利用する場合、サービスによって対応しているアーティストやアルバム、楽曲数などに違いがあります。せっかく有料登録したのに好みのアーティストが登録されていなかったといったことのないよう、事前に確認しておきましょう。
とはいえ、数千万曲という膨大なリストが登録されていますので、よほどでない限り「目当てのアーティストが再生できない!」ということはないのかもしれません。
もし、どの音楽配信サービスが良いか判断に迷うことがあれば、まずは基本となるGoogle Play Musicから利用し始めてみてはいかがでしょうか?
Google Play Musicなら、無料版でも5万曲までアップロードすることができます。つまり無料版で聴けないアーティストや楽曲を自分が持っているなら、アップロードすれば良いだけです。
Google Homeがあれば、音楽がある暮らしを今よりももっと満喫できることは間違いないでしょう。これからGoogle Homeの購入を検討している人はぜひ、今のうちに音楽配信サービスについても調べておくことをおすすめします。