iedge
  • iedge

スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.03.11

CESで話題「Wi-Fi 6」はホームIoTの希望だ

記事ライター:Yuta Tsukaoka

読者の皆さんに質問がある。
いま、自宅でWi-Fiに接続されている機器はどのくらいあるだろうか?

スマートフォンやPCはもちろん、AIスピーカー、スマートTV、Apple TVやChromecastのようなストリーミングデバイス、PS4やSwitchなどのゲーム機、そしてホームIoTガジェット…。
私の家ではざっと数えてみると35の機器がWi-Fi接続で稼働していた。

これだけの数のWi-Fi機器が自宅に入り込むとは、5年前でもまだ考えることができなかったはずだ。
なにしろ、ホームIoTというコンセプト自体がまだ浸透していなかった。私の家にある35のWi-Fi接続機器のうち、10以上がここ1年以内に増えているのも、ホームIoTガジェットを積極的に導入していった結果である。

Wi-Fiには接続数に制限がある

ここで気をつけてほしいのが、Wi-Fiルータには同時接続数に制限があるという点だ。
1万円前後で普通に販売されているミドルレンジのWi-Fiルータであればおおよそ10〜20ほど、持ち運べるモバイルWi-Fiルータなら3〜5程度が標準だろう。一度、自宅のWi-Fiルータの説明書を確認してみるといい。

ちなみに、私が家で使っているNETGEARのメッシュWi-Fiルータ「orbi」はステーション1つにつき30台まで。2台のステーションで運用しているので60台までは接続できる計算である。
当面は大丈夫だし、もし制限を超えてもステーションを増設すればいいだけなので気が楽だ。ホームIoTを進める上でメッシュネットワークを薦めたい理由のひとつである。

期待の星は「Wi-Fi 6」

ところで、今年のCESでは「Wi-Fi6」が話題だった。と言っても、ほとんどの読者にとっては耳馴染みのない名称だろう。
これは昨年の10月に策定された規格で、またの名を「IEEE 802.11 ax」という。

いま私たちが普通に使っているWi-Fiの規格は「IEEE 802.11 ac」か「IEEE 802.11 n」のどちらかで、それらの後継規格となる。「ac」と「ax」が紛らわしいため、「Wi-Fi 6」という規格名で登場したというわけだ。(ちなみに「ac」は「Wi-Fi 5」、「n」は「Wi-Fi 4」と新しい名前を与えられた)

進化するWi-Fi規格
規格名 IEEE 802.11 ax IEEE 802.11 ac IEEE 802.11 n
通称 Wi-Fi 6 Wi-Fi 5 Wi-Fi 4
策定された時期 2019年中 2013年12月 2009年9月
周波数帯 5GHz/2.4GHz 5GHz 5GHz/2.4GHz
規格上の最高速度 9.6Gb/s 6.4Gb/s 0.4Gb/s

Wi-Fiの新規格はいつだって大きな話題になるものだが、この「Wi-Fi 6」には特に話題になるべき理由があった。それは、安定した同時多接続を実現しているということだ。
これまで、Wi-Fiの新規格はつねに旧規格より「速い」ことが一番のウリ文句だったが、Wi-Fi 6については「安定した多接続」も含まれるということになる。

勘のいい読者なら、これがホームIoTと相性抜群であることはすぐに分かるだろう。

いつから使える?

2019年後半に発売を予定しているWi-Fi 6対応のメッシュルータ「orbi」
画像引用元:https://www.netgear.com/landings/ax-wifi/#orbi

これまでのWi-Fiよりも速く、しかも安定した多接続を実現しているとなれば、私のようなガジェット好きにはたまらなく魅力的なわけだが、それだけに「いつ利用できるのか」は大きな問題である。

答えは、2019年中。意外とすぐだ。
しかし、もちろんWi-Fiルータだけが対応していても意味がない。そこに接続される機器(ガジェット)たちもWi-Fi 6に対応していないことにはその恩恵に預かることはできないからだ。

ここからは予測になるが、今年の後半から中国の新進スマホメーカー(Huawei、Xiaomi、OPPO、vivoなど)を中心にハイエンド機に対応機種が出始め、来年前半でホームIoT機器にもひろく普及すると思われる。

ちなみに、私が家で使っているNETGEARのメッシュWi-Fiルータ「orbi」は、今年のCESですでにWi-Fi 6に正式対応する次世代機を発表済みだ。

別の記事でも書いている通り、工場や商業施設などでの商用ネットワークにWi-Fiは向かないが、一般家庭では大きな恩恵があるだろう。来年を楽しみに待ちたい。

関連記事

NEW

いつもより簡単、いつもよりおいしい。IoTで日々の食事をアップデート

ドライエイジングやスロークッカーを使った料理など、家庭でも一手間を加えて料理をする人が増えています。美味しいものは外で食べるのもいいけれど、自分で作れたら素敵ですよね。とはいえ長時間煮込み続けたり、つ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2019.05.24
NEW

今までよりもっと便利に!Apple TVアプリとは

Apple TVアプリとは? AppleTVアプリは、Apple TV機器に搭載されているデジタルコンテンツ購入や視聴が可能なアプリです。「Hulu」や「dTV」など、動画ストリーミングサービス(イン ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2019.05.24
NEW

まるで出張クリーニング屋?IoT 洗濯機は便利でストレスフリー

どれだけ疲れていても、毎日やらなければいけないのが料理、掃除、洗濯などの家事。避けられないルーチンワークだからこそ、機能性が高いと嬉しいですよね。今回は、日々の「洗濯」をアップデートするIoT洗濯機を ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2019.05.23

Qrio Smart Lockなら、鍵をシェアすることできて、スマホで解錠できる!

Qrio Smart Lockなら、まるで鍵を開けるかのようにスマホを操作するだけ Qrio Smart Lockは、スマートロックサービスです。 鍵をドアに設置する際の工事も不要です。鍵につけさえす ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2017.10.02

これからのスマートホームには欠かせないAIについて知っておこう!

そもそもAIって何? AI(Artificial Intelligence=人口知能)は、人間が行う様々な作業や活動をコンピューターなどで模倣し、人間と同じような知能の実現を目的としたソフトウェアおよ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2017.10.02

人の感情に共感する次世代のAIロボット「JIBO」とは?

多くの可能性を秘めた新型AIロボット「JIBO」 JIBOは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のシンシア・ブリジール准教授により開発されました。 その後、2014年にIndiegogoのク ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事2017.10.02

Copyright© iedge , 2019 AllRights Reserved.