ソフトバンクと言えば“あの”ロボット!?
ソフトバンクと言えば、World Robot Summitの公式ロボットにも選ばれた感情認識型のヒューマノイドロボット「Pepper」くんが有名ですね。
2014年の発売開始からビジネス向け、家庭向け、教育向け、開発者向けなどそれぞれのシーンで活躍していますので、皆さんも一度はどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか?
Pepperくんの登場もかなり斬新でしたが、もちろんそれで満足するソフトバンクではありません。
2017年には「Softbank Innovation Program」の選考会を経て選ばれた企業3社と「ドローン」のテーマで協業してテストマーケティングから商品化を目指すなど、常に時代をリードする企業という印象があります。
そんなソフトバンクですが、スマートホーム(スマートハウス)分野でも本格的に動き始めました。どんなアプリを開発したのか、次の項目で詳しくご紹介します。
リノべる株式会社と共同開発!「Connectly App」とは?
2016年10月、リノベーション事業を手がけるリノべる株式会社とソフトバンクが共同で開発したスマートホーム(スマートハウス)専用アプリ「Connectly App」の提供が開始されました。
この「Connectly App」とは、世界中の様々なメーカーのあらゆるIoTデバイスやウェブサービスを連携させて、それらをスマホやタブレットにインストールされたアプリひとつで誰でも簡単に制御できるようにしたものです。
例えばメーカーが異なるデバイス同士の連携は時に正常に作動しないこともあったり、通信規格や電波などの問題で全く連携できなかったりすることもあります。
これらは今後IoT市場やスマートホーム市場が拡大するにあたってひとつの大きな課題と言われていますが、そこに着目したのがソフトバンクとリノべる株式会社だったのです。
では、具体的にどんなIoTデバイスを使うことができるのか見ていきましょう。
第一弾はユカイ工学のIoTデバイスBOCCO(ボッコ)!その機能やいかに?
ソフトバンクのスマートホーム(スマートハウス)と連携するIoTデバイスの第一弾として、ユカイ工学が開発した“家族をつなぐコミュニケーションロボット”「BOCCO」を発表しました。
と言ってもBOCCOについて詳しく知らないという方も多いかもしれませんので、まずはBOCCOがどんなロボットなのか少しご紹介します。
Connectly Appを使うことで「BOCCOでこんなことができるのか!」とイメージしながら読んでいただけたら幸いです。
*BOCCOでできること
・家族の帰宅を確認
振動センサを玄関のドアに取り付けておくことで、ドアの開閉状況がリアルタイムにスマホに通知されますので、仕事中や買い物中でも子供の帰宅を確認できます。
・メッセージを伝える
スマホから「おやつは戸棚にあるよ」「何時くらいに帰るよ」「一人で大丈夫?」といったメッセージを送るとBOCCOが再生してくれますので、離れていても会話をすることができます。
・心配を解消してくれる部屋センサ
室内温度や湿度を元に熱中症の危険性を判断して、警戒度が高まるとスマホに通知してくれるほか、部屋の照明が点灯したり、消灯したりするとその都度スマホに通知してくれます。
・鍵の閉め忘れを確認できる
外出中に「あれ?鍵閉めた?」と不安になることがありますが、BOCCOの鍵センサをサムターンに取り付けておくことでリアルタイムに施錠・解錠の状況がスマホに通知されます。
このように、家族との音声によるコミュニケーションのほか、セキュリティ面での安心を与えてくれるのがBOCCOです。
もちろん自宅だけでなく、応用すれば高齢になった両親が暮らす実家や、上京して一人暮らしをしている子供の見守りなどにも大活躍するでしょう。
なお、気になる価格ですが、BOCCO本体と振動センサのセットは29,000円、振動センサ、鍵センサ、部屋センサ単品ではそれぞれ3,980円で販売されています(いずれも税別)。
1台のBOCCOは合計8つのセンサに対応できますので、各センサを自由に組み合わせてより便利に使うことができます。
BOCCOはBOCCO専用のアプリで制御することもできますが、そのアプリでは他のメーカーのデバイスを制御することはできません。異なるメーカーのデバイスを制御できるソフトバンクのスマートホーム(スマートハウス)アプリであるConnectly Appを使うことで、例えば
・BOCCOから熱中症の危険があると通知が来たらエアコンをオンにする
・玄関の鍵が開いているという通知が来たら施錠する
といったことも今後可能になってくるでしょう。
ソフトバンクにとってはまだまだスタートライン!これからに期待!
様々なメーカーのIoT製品を繋ぎ、デバイスをコントロールし、ユーザーをマネジメントし、あらゆるデータを解析し、それら全ての繋がりをコントロールする、というソフトバンクのスマートホーム(スマートハウス)構想やIoT構想は壮大です。
今回ご紹介したBOCCOは本当にスタートラインに過ぎませんが、千里の道も一歩からの言葉通り、まずはスタートラインに立つことが最重要ですので、大きな一歩と言えるかもしれません。
今後、第二弾、第三弾とどんなIoTデバイスとの連携が発表され、またソフトバンクがどんなスマートホーム(スマートハウス)プラットフォームを開発して提供してくれるのか、楽しみですね。