Iot技術で猫の見守りを実現するCatlogの開発を行うRABOとは?
猫好きが高じて2018年2月22日の「猫の日」に設立されたのがCatlogの開発を行うRABOです。クラウドファンディングサイト「Makuake」で30万円を目標に資金調達を開始し、プロジェクト開始1時間20分で目標金額を調達、開始後12日目の2018年11月9日には891%にも上る調達率を記録する注目のプロジェクトとなっています。
代表者が以前ペンギンなどの海洋生物に小型センサーを取り付け、生態研究を行うBio Logging”バイオロギング”研究に従事した経験を活かし、バイオロギング技術を転用した猫の見守りデバイスCatlogの開発を行っています。
社名のRABOは猫の気持ちが最も現れる「猫のしっぽ」を意味するスペイン語で、RABOがIoT技術を駆使した現代の猫鈴とも言える首輪型ロギングデバイスCatlogの開発を行う猫好き企業をよく表していると言えるでしょう。
Catlogのトレードマークは、RABOのCCO”チーフキャットオフィサー”であるショートヘアソマリのブリ丸君が、「楽しい気持ち」を表す際のしっぽの形をモチーフにデザインされています。
Catlogは海洋生物研究の技術の応用で愛猫の見守りを実現!
Catlogは離れた場所にいる愛猫の見守りができるデバイスとして開発されましたが、ベーシックな技術は目で確認することができない海洋生物の生態行動研究に用いられるBio Logging”バイオロギング”を応用して作られています。
実際に目で見ることができない海洋動物の生態は、位置や速度を感知できるセンサーを用いて研究が行われます。この研究技術はBio Logging”バイオロギング”と呼ばれ、非常に多くの海洋生物の生体調査の現場で用いられており、謎に満ちた海洋生物の生態解明に実績を上げています。
Catlogは首輪型のロギングデバイス本体とCatlogをインターネットに接続させるCatlog Home、Catlog専用アプリの3つで構成され、Catlog Homeは充電器機能と室温測定機能も搭載しています。
1台のCatlog HomeはCatlogロギングデバイス8つのまで接続できるので、Catlogロギングデバイスを追加することで多頭飼いのケースにも対応できます。もちろん、各Catlogロギングデバイスは猫の名前などで個別管理できるので、「今どの猫が何をしているか?」を外出先から確認できます。
Catlogで収集された猫の行動データは、Catlog専用アプリをダウンロードしたスマートフォンに転送され、留守番をする猫の様子や運動量や食事回数など、気になる猫の活動を24時間体制で記録することができます。
Catlogのアカウントをかかりつけの獣医さんとシェアすることで、猫の健康管理体制をより充実したものにグレードアップすることも期待できます。
Catlogはバイオロミングの技術を転用したものですが、バイオロミングは本来海洋生物の生態調査用に開発された技術のため、現在Catlogで行える猫の見守りは、次に挙げる猫の行動を対象としています。
・走るや歩くなどの「猫の運動状態」
・睡眠や休息などの「猫のリラックス状態」
・食事や水飲みなどの「猫の栄養補給状態」
Catlogプロジェクトでは、現在クラウドファンディング内の支援者が飼っている猫の行動データのサンプリングを行い、見守る猫の行動対象の拡大を推し進めています。今後は運動状態にジャンプなどの動きや健康管理のために、嘔吐の検知を加えることで、Catlogの見守り機能をより精度の高いモノへと進化させていくことが予定されています。
猫に負担をかけないCatlog