Wink Bar誕生の背景
Velcoが拠点を置くヨーロッパでは、2013年の時点で自転車の販売台数が自動車を超えました。非常にポピュラーな乗り物になった自転車ですが、毎年何百人もの自転車乗りが命を落とし、怪我をし、数十万台の自転車が盗まれています。Velcoはこの現状を改善するためにWink Barの開発に取り組み始めました。
すでに発売されているスマート自転車は、GPS追跡機能や、自動照明システムなど便利な機能を持っていますが、あまり普及していません。そこで Velcoは、どんな自転車にも取り付けられて、普通の自転車をスマート自転車に変えてしまうハンドルを開発したのです。
道路を明るく照らす強力なライトや、GPS機能、精度の高いナビゲーションシステム、盗難防止装置を搭載したWink Barは、その名の通り、すべての自転車乗りにウインクをしてくれるような心強い存在となるはずです。
危険な「ながら運転」を防ぐ
スマートフォンのナビを使用していると、視線がスマートフォンに奪われてしまい、思わぬ事故を招くことがあります。Wink Barは、出発前にスマートフォンの連携アプリから行き先を入力しておくと、曲がり角の度にグリップの横に取り付けられたライトが光って進む方向を教えてくれます。
右手のライトが光ったら右折、左手のライトが光ったら左折、両方のライトが光ったら直進です。画面を見つめたり、音声に耳を傾けたりする必要がないので、安全に十分注意しながら運転することができます。電話やメールが届いたときは、Wink Barが知らせてくれるように設定することも可能です。
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盗難防止・事故対策も!
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