異なるメーカー同士をコントロールするデバイスがある
テレビ、エアコン、カーテン、照明、オーディオ、給湯器に床暖房、冷蔵庫や洗濯機、セキュリティカメラ、温度&湿度計、とにかくあらゆるモノがインターネットで通信して、お互いに情報交換や制御が可能になりました。
これがいわゆるスマートホーム(スマートハウス)です。
スマートホームの登場によって便利で快適な生活空間が得られるほか、今まで見えなかった不安が見える安心へと変わり、私たちの生活は大きく変化しようとしています。
近年、IoT技術やスマートホーム市場の活況に伴って国内外を問わず各メーカーから実に多彩なスマートホーム向けIoTデバイスが発売されています。
ただ、課題として異なるメーカー同士のIoTデバイスは必ずしも正常に相互作用してくれるとは限らないという点や、国によって違う通信規格や電波(周波帯)などの問題もあります。
せっかくスマートホーム向けIoTデバイスを揃えたのに、制御するにはそれぞれのデバイスを個々にコントロールしなければならない…それでは「スマート」とは言い難いですよね。
そこで今回は、メーカーが異なるスマートホーム(スマートハウス)IoTデバイスをコントロールできる、ハブやゲートウェイなどのいわゆる「プラットフォーム」や「基幹製品」と呼ばれるデバイスを中心にご紹介していきます。
スマートホームにはそれを構成する一つ一つのIoTデバイスがあり、それらを一括で取りまとめるプラットフォームがある、ということをインプットしておきましょう。
初心者にオススメの「家電をコントロール」できるスマートホーム(スマートハウス)IoTデバイス
すでに「スマートホームって便利そうだな」と感じていただけているとしたら、もうあなたは第一歩を踏み出していると言えます。
しかしながら、家中の家電を全てスマートホーム向けのIoTデバイスにする、というのは費用の面からも設置の面からも簡単なことではありません。
まずは「本当に便利なのか」「使いこなせるのか」「自分に必要なものなのか」などを確認して、徐々にスマートホーム(スマートハウス)でのコントロールを目指していくのが賢明でしょう。
そこで、初めての方でも導入しやすい、価格とユーザビリティ(使いやすさ)重視で厳選したスマートホーム向けIoTデバイスを2つご紹介します。
eRemote 参考価格10,584円
Link Japanから発売されている学習型リモコンです。エアコンやテレビ、オーディオ、照明などのリモコンの赤外線を学習し記憶することができるという優れものです。リモコン操作が必要な家中の家電がこれ一つで制御できます。
専用のアプリをインストールすれば外出先からでもエアコンのオン・オフなどができ、さらに部屋ごとに設置しても、全てまとめて管理・制御できてしまうという何とも便利なリモコンです。
一部未対応のものありますが、基本的にはどのメーカーのどの年式のどの型番でも対応できるとされていますので、IoTデバイスを買い揃えなくても、今使っている家電で、すぐにスマートホーム・ライフを始められるというメリットがあります。
mouseスマートホーム・スターターキット 参考価格24,800円
こちらはマウスコンピューターから発売されているスマートホームを体験してみたいという方向けのセットです。IoT化されたLEDライト、プラグ、モーションセンサー、ドアセンサーが付いています。
それらの各デバイスを一括で制御するルームハブと呼ばれる基幹製品は、eRemoteと同じようにリモコンの役割も果たしてくれますので、エアコンやテレビ、照明などの操作も可能です。
もちろん、専用アプリをインストールすることで遠隔操作もできます。よりスマートホーム(スマートハウス)らしいコントロールシステムを導入したい方にはオススメです。
いかがでしょうか?今使っている家電をそのまま使えますし、アプリをインストールしてスマホやタブレット上で確認したり制御したりが可能ですので、そこまで難しくなさそうですよね。
まず体験してみたいという方はこのようなリモコンやスターターキットなどから、スマートホーム(スマートハウス)のコントロールを始めてみるのが良いのではないでしょうか。
スマートホームをがっつり堪能したい方にはスマートスピーカーがおすすめ!
海外では特にスマートホーム(スマートハウス)のコントロールデバイスとして、スマートスピーカーと呼ばれるデバイスが人気です。
すでにアメリカでは500万ユニットを超える販売実績を持つAmazon Echo、そのAmazonを追いかけるGoogle Home、そして遅ればせながら2017年12月にいよいよ初登場となるApple HomePodなどがそれに当たります。
上記でご紹介したスターターキットやリモコンは、専用アプリを通して各デバイスを制御していましたが、スマートスピーカーにはAI音声アシスタント機能が搭載されていますので、「話しかける」ことで制御することができます。
日本での発売はまだ未定ですが、より深く、もっと快適で便利にスマートホーム(スマートハウス)をコントロールしたい!という方はぜひ押さえておきたいデバイスです。
スマホや音声で家中をコントロールする、そんな夢のような時代がすぐそこに迫っています。乗り遅れないように、しっかりと情報をチェックしておきましょう!