スマートホーム(スマートハウス)の大きな魅力!空調の制御
日中の日差しが照りつける部屋に住んでいる方は、夏場の帰宅時に家の中を冷やすのにひと苦労……なんていう経験をしている方も多いのではないでしょうか?
かといってエアコンをつけっぱなしにすると電気代が大変なことになってしまうし、昨今は節電を推奨する風潮もあるため、結局我慢している方もいることでしょう。
もちろん、節電に対する意識はとても大切なことですが、それと同時に、近年室内でも増えている熱中症問題も決して軽視できるものではありません。
・仕事から帰ったら高齢の母がぐったりしていた
・留守番中の子供が脱水症状になってしまった
・旅行から帰ったらペットが苦しそうにしていた
など、時に命の危険を招く恐れがある熱中症も、私たちには大きな問題です。
帰宅しても心地よい空間という快適さだけでなく、このような熱中症を防ぐという安心を得るためにも、自在に調整・制御ができるスマートホーム(スマートハウス)の空調は、非常に存在価値の高いものであると言えます。
スマートホーム(スマートハウス)で空調制御が可能な製品をご紹介!
専用アプリをスマホやタブレットにインストールして設定を済ませておけば、たとえ会社にいても、旅行していても、一目で部屋の温度・湿度などが分かり、タップ一つでエアコンをオン・オフしたり、制御したりできます。
ここでは設置や設定が容易で、比較的始めやすいデバイスをご紹介します。
まずはLink Japanの「eRemote」(参考価格10,584円)です。
スマートホームというと、家電や電化製品をIoT化された製品に買い換えなければならないと思ってしまう方も多いかも知れませんが、eRemoteは赤外線リモコンを使う製品であれば、今お使いの製品をそのまま制御できます。
eRemote本体にテレビやエアコンなどのリモコンの赤外線を学習・記憶させ、アプリを介してeRemote本体を遠隔操作することができます。
本体に温度センサーも搭載されていますので、エアコンをオフにして外出してしまった場合でも、アプリを開いて室内の温度を確認、必要に応じてオンにするということも可能です。
こまめにチェックすればエアコンをつけっぱなしにする必要もありませんので、電気代の心配もクリアでき、手軽にスマートホーム(スマートハウス)の空調制御をお試しいただけます。
続いては2014年にGoogleに買収されましたが、Nest Labsの「Learning Thermostat」(参考価格28,000円)です。
サーモスタットの名が表す通り、室内を自動で適正温度に保ってくれるスマートホーム(スマートハウス)空調機能を備えています。27度で設定しておけばセンサーで室温を感知してエアコンを自動で調整してくれるというものです。
もちろんアプリを介せば温度確認もできますし、外出先からでも室温調整が可能です。
また、例えば外出中の9時~19時までは28度に保つようにしたり、朝は快適な温度で目覚めるために朝7時にエアコンをオンにしたりするなど、様々な設定をしておくことも可能です。
いずれも簡単に設置したり設定したりできますので、初めての方でも抵抗なく導入できることと思います。
省エネや節電をしっかりと考えるならHEMSの検討もあり!
例えば積水ハウスのHEMS(家庭用エネルギー管理システム)は、居住者が身につけたウェアラブルデバイスを通じて心拍数、睡眠などの健康状態を管理して、HEMSを通じて空調を自動調整してくれる製品の開発に取り組んでいます。
HEMSによる太陽光発電システム、家庭用蓄電システム、燃料発電などの制御と連動していけば、快適さや便利さだけでなく、省エネ・節電も同時に行えるスマートホームを手にすることもできます。
ただ、ネックは設置費用で、国や自治体の補助金を受けたとしても工事費込みで400万円~600万円程度はかかってしまう可能性がありますので、ある程度資金に余裕がないと難しいかもしれません。
健康のためにもスマートホーム(スマートハウス)で空調を制御することは大切!
皆さんも感じていることと思いますが、ここ数年の異常気象などもあって、日本における夏の暑さの「質」は大きく変化してきました。
確かに省エネ・節電といった環境保護を考えた行動はとても大切なことですし、それは私たちも継続していかなければなりません。
しかし、それ以前に健康に生きるためにも、今やスマートホーム(スマートハウス)で空調を制御するという行為はとても大切なことと言えるのではないでしょうか。
そういった意味では、今回ご紹介した製品は快適な空間を保つ以外にも、温度センサーによって室内温度をリアルタイムにチェックできますので、電力の無駄な消費(つけっぱなし等)も防ぐことができます。
「エネルギーコントロール」と「利便性・快適さ」をうまくバランスを取りながら、ぜひ上手に活用していきたいですね。