スマート製品に特化したイギリス企業
イギリスのロンドンに本社を置くHiveは、スマート製品の開発や販売に特化した企業です。Hiveを運営するのが、イギリス最大のガスおよび電力事業を行なうセントリカです。
セントリカが運営するガス運営会社ブリティッシュガスが、2011年にリモートコントロール可能な暖房器具を試験運用、その後、Hiveブランドとして2012年にサービスを開始しました。
暖房事業を手掛けるHiveがカメラ事業に進出したのは、「Honeycomb」と呼ばれるスマート製品を統合するプラットフォームの開発が始まりです。サムスンカメラと提携し、監視カメラをプラットフォームに統合しました。
セキュリティ対策万全のHive View Outdoor
Hive View Outdoorのサイズは、幅66mm、高さ66mm、奥行きが122mmで、重さが260gです。電源はUSBケーブルを介して、ACアダプタで給電します。家の外壁を通して延長ケーブルと接続、給電するのが一般的です。
カメラの性能は、1080pのフルHDでの動画撮影が可能で、4.88m先まで映し出すナイトビジョンを搭載します。画角が130度の広角レンズを使用、最大8倍までズーム可能です。
Hive View Outdoorを屋外に固定するために、マグネットマウントと、壁に設置するマグネットキットを使用します。カメラが搭載されたキューブをマグネットマウントに取り付け、お好みの角度に調節します。
雨の日などあらゆる天候条件に耐えうる仕様に、Hive View Outdoorは設計されています。防水レベルが、IEC(International Electrotechnical Commission)規格によりIP66に認定されています。粉塵が内部に侵入しない耐塵性と、あらゆる方向からの直接噴流にも耐えられる防水性をもつことが証明されています。
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Hive View Outdoorの最大の特徴
監視カメラであるHive View Outdoorの最大の特徴というべきは、スマート対応している点です。カメラを管理するスマホアプリと連携するために、Wi-Fiと低消費電力に対応したBluetooth 4.1が搭載されています。Wi-Fiは802.11b/g/nに対応、ダウンロードとアップロードの両方が実行可能で、双方向でのデータ送信が可能です。
監視カメラがネットワークに接続する関係上、データのセキュリティに気をつけたいところです。Hive View Outdoorで撮影されたビデオ映像はAES-128で暗号化され、TLSで転送、データが保存されるので安心できます。
なお、24時間分のカメラの履歴を標準で無料クラウドに保存し、ダウンロードで確認できます。また、オプションで最大30日まで保存期間が延長可能される予定です。
人と動物とを識別可能なHive View Outdoor
Hive View Outdoorの管理は、Android OS用のスマホ、あるいはiPhoneにインストールした連携アプリで行ないます。
スマホがHive View Outdoorと連携するよう設定したのち、Hive View OutdoorはもちろんHiveがリリースしたスマート照明を、アプリで一元管理できます。
ただし、HiveのスマートカメラはAmazon AlexaやGoogleアシスタントといったサードパーティー製のAIアシスタントと互換性はありませんので、注意が必要です。
Hive View Outdoorには赤外線センサーを使ったナイトビジョンだけでなく、動きや音、人を検知する装置が搭載されています。
Hiveが販売する屋内用のカメラ同様、屋外用のHive View Outdoorにも、ペットのような動く対象と人とを区別する能力があります。たとえば、動きを検知すると照明をつけるといった設定も可能です。
Hive View Outdoorで人を自動的に検知すると、サムネイル画像が所有者に送られます。サムネイル画像によって、その人が友達であるか、配達員であるか、あるいは不審者であるかを確認できます。
Hive View Outdoorの気になる価格は
Hive View Outdoorは、製造元のHiveのホームページから予約可能です。価格は199ドルですが、1台から3台まで申し込み可能で、2018年12月9日まで20パーセントオフです。