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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2018.12.07

省エネを推進するスマート調光ガラス「ヘイリオ」 

スイッチ一つで透明状態から曇りガラスに変化可能なのが、調光ガラスです。プライバシーを守るためだけでなく、省エネ効果がある等の理由で期待される調光ガラスは、スマート化によって、さらに便利になった調光ガラスがリリースされました。
今回は、日本の大手企業も開発に協力したスマート調光ガラス「ヘイリオ」について紹介します。

記事ライター:iedge編集部
alyssa.play

米スタートアップ企業と日本の老舗ガラス企業とのコラボレーション 

「ヘイリオ」を開発したのは、米スタートアップ企業のKinestral Technologiesです。2010年にシリコンバレーで設立されたKinestral Technologiesは、ガラス業界で世界最大手であるAGC旭硝子から2017年に出資を受けました。AGC旭硝子とKinestral Technologiesは、技術面や販売面でパートナーシップを結んでいます。

Kinestral Technologiesが目をつけたのが、調光ガラスです。短時間で光を遮断できる調光ガラスに、スマート機能を搭載するなど、最新のテクノロジーを駆使したのが、Kinestral Technologiesが開発した「ヘイリオ」です。

すでにパイロット製品は完成し、大量生産に向けた動きをみせています。シャープを買収したことで知られ、ディスプレイガラス等の製造技術をもつ鴻海精密工業の子会社G-Tech Optoelectronics Corporation(GTOC)とパートナーシップを締結し、敷地内に製造工業を建設しました。

3年以内に手ごろな値段で手に入りやすい高品質な調光ガラスの販売を目指すなど、野心的な試みを行なっています。

 

調度ガラスとしても高機能なヘイリオ 

ヘイリオの最大の特徴はなんといっても、透明状態と不透明状態をすばやく変化させることが可能で、濃淡まで調整できる点です。

ガラス板にKinestral Technologiesが開発した化学物質をもとに、ラミネート処理を施し、電圧を加えるだけで、ガラス板の透過率を変化させられます。わずか3分で透明色からダークグレーへと変化し、直射日光を遮断し美術品や家具を日焼けから守ります。

屋内に入り込む日差しの熱の軽減により、省エネに貢献するだけでなく、プライバシーの確保にも役立つなど、多種多様な目的にかなった使用が可能です。

屋外用、屋内用の両シーンに対応し、窓ガラス代わりに使用することも可能です。カーテンが不要になるだけでなく、寝室にヘイリオを設置し、起きる時間に自然光が入るように調節するといった活用法も考えられます。また、ヘイリオを活用して、サングラスやサンルーフといった多目的の使用法も計画中といいます。

調光ガラス製品はKinestral Technologies以外にも販売されていますが、従来の調光ガラスの難点をヘイリオは克服しています。

たとえば、従来製品だと透明状態が目立ったり、曇り気味に見えたりする場合がありましたが、ヘイリオは一般の窓ガラスと遜色ない透過率70パーセントを実現しました。

また、最大限に暗くした場合、透過率99パーセント、紫外線を100パーセントカットするなど、高機能な調光ガラスに仕上がっています。

 

スマート化対策にも余念がない 

最新技術を投入されているのは、調光だけではありません。スマート化にも対応するなど、意欲的な試みを垣間見えます。

ヘイリオの調光はスイッチ以外にも、専用のスマホアプリから操作可能です。Kinestral Technologiesが用意するクラウドサービス「Kinestral Cloud」を経由し、音声認識デバイスや温湿度センサーと連携可能です。ヘイリオには、無線LANあるいは有線LANで通信できるように設計されています。

たとえばAmazonが販売するスマートスピーカーAmazon Echoとも連携可能で、呼びかけると搭載されたAIアシスタント「Alexa」が認識し、調光操作が可能です。また温度変化や天候の変化、時間の経過によって自動で調光できるなど、機能の高さには目を見張ります。

ネットワークに接続するのでセキュリティが問題視されますが、銀行レベルのセキュリティ対策を施すなど、対応は万全です。

 

ヘイリオの販売の時期は 

ヘイリオの価格についてはKinestral Technologiesは明らかにしていません。メンテナンス等も必要になるため、通常のガラスと比較できないと同社は前置きしつつも、同じような価格を目指すとしています。

すでに全世界では20カ所の施設に導入済みで、日本でもソフトバンクグループの投資ファンドが出資した建設会社カテラも、ヘイリオの採用を決定しています。

サイズについては、1.3×0.8メートル程度のヘイリオを既にリリースしています。今後は1.5×3メートル程度のサイズの量産を推進するとのことです。

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