スマート製品を販売するAmazonのブランド「Basics」
Eコマース最大手のAmazonについては、ネットショッピングする方にとって説明は必要ないでしょう。Amazonが販売するスマートスピーカー「Amazon Echo」には、Alexaと呼ばれるAIアシスタントが搭載されています。このAlexaの技術をもとに、Amazonはスマート製品を販売するブランド「Basics」を立ち上げました。
2018年内にAlexaに対応した8製品をリリースすると、Amazonは発表しています。今回、紹介する「Amazon Basics Microwave」のほかにも、アンプ、レシーバー、サブウーファーなどがリリース予定です。
電子レンジのスマート化に関していうと、米電機メーカーであるゼネラル・エレクトリックが2018年7月にリリースした電子レンジもまた、バーコード読み取り機能のほかに、Alexaにも対応していました。とはいえ、加熱の程度を調節できないなど、スマート化と呼ぶにはまだまだ発展途上という印象でした。
ゼネラル・エレクトリックのほかにも、ワールプール、ケンモア、LG、サムスンといった電機メーカーが、Alexaに対応する電子レンジを販売しています。
また、Amazon が開発した「Amazon’s cooking Skill」を通じて、電子レンジをスマート化できる商品も登場しました。Amazon Basics Microwaveは、Alexaを開発したAmazonによる、Alexaとの統合を目指した最初の電子レンジといえます。
見た目は通常の電子レンジと変わらないAmazon Basics Microwave
Amazon Basics Microwaveの大きさは439mm×358mm×256mmで、重さは約9.9kgです。定格出力は700Wで、加熱レベルは10段階に分かれます。
このほかにも、重さで解凍時間を指定するボタンや、ポップコーンをワンプッシュで作れるボタンまでついています。チャイルドロックやターンテーブルまで付属し、Alexaに対応する点を除けば、通常のコンパクトな電子レンジと変わりません。
「Amazon Dash」と呼ばれるAmazonが開発した自動注文システムをポップコーン用に改良したボタンを、Amazon Basics Microwaveに統合しました。
このシステムはユニークなもので、Amazon Basics Microwaveを設定後、「Dash Replenishment system」と呼ばれる自動注文システムを介して、家に保管しているポップコーンの量を記録、ポップコーンが足らなくなると再注文します。
ボタン一つでAmazon Echoと連携
Amazon Basics Microwaveで特徴的なのは、Wi-FiやBluetoothに対応している点でしょう。無線LAN規格は802.11 b/g/nに対応し、Amazon Alexaとの連携が可能になっています。当初Amazon Alexaを搭載するという触れ込みでしたが、「Echo Companion Device」によってAmazon Basics MicrowaveとAmazon Echoとをペアリングします。
右下に「Ask Alexa(Alexaに尋ねる)」というボタンがあり、このボタンを押せば、わざわざ「Alexa」や「電子レンジ」と呼びかける必要はありません。「Ask Alexa」ボタンを押すとAmazon Basics Microwaveと連携したAmazon Echoが起動され、いきなり「2分」や「野菜を解凍して」と命令するだけで、電子レンジを作動させられます。
Amazon Basics Microwaveの使い方は3種類
Amazon Basics Microwaveの使用方法は3種類あります。通常の電子レンジのように、手動でも使えますし、Alexaを介して、「2分間温めて」と命令することも可能です。
「Alexa、ポップコーン」や「Alexa、ポテト」と命令できるのも特徴で、Amazonの広報によると、20種類以上の異なるクッキングレシピがプリセットされています。
Amazon Basics Microwaveの気になる価格は
Amazon Basics Microwaveですが、2018年11月14日にリリース予定です。2018年10月10日現在、AmazonのショッピングサイトAmazon.comから予約可能で、価格は59.99ドルです。