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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2018.11.16

使用感レビュー:SONOS Beamは「買い」なのか?

記事ライター:Yuta Tsukaoka
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自腹購入したSONOS Beamが来て1週間、我が家は(いい意味で)変わっていない

SONOS Beamを自腹購入して1週間が経った。46,800円と決して安い買い物ではなかったが、仕事柄、妻を説得するのは楽だった。

実際、気に入ってもいるようだ。音の好みは別として(この件については後半で触れている)、すくなくともテレビの標準スピーカーよりはいい音が出ているし、我が家では早いうちからAIスピーカーを導入しているので使い方についても戸惑いはない。

しかし、これといって何かが目覚ましく良くなったかと言えば、そうでもない。ふたりとも音にはうるさくないほうだし、前述のとおりAIスピーカーもすでに家にあるので新しさは感じないのだ。

良く言えば、いい意味で我が家は何も変わっていない。とはいえ、これでは購入を考えている読者の助けにはならないだろう。

そこで、この記事ではSONOS Beamの良し悪しを列挙してみる。

 

音声アシスタントの使い勝手は?

SONOS Beamに記された音声マーク

まず気になるのがやはりこれではないだろうか。

GoogleやAmazon以外のサードパーティメーカーが作ったAIスピーカーは数々あるが、サウンドバーになっているものは他にない。SONOS Beamを検討リストに入れる最大の理由になっているだろう。

Alexaとまったく同じ使い勝手(当然だ)

AIスピーカーとしての性能ということでいえば、まぁ、当然ながらAlexaとほぼ同等である。その本体はクラウド上にありサードパーティ製品もそこへアクセスしているのだから当然だろう。

ただ、細かな点で気が利いていると思えるところもあった。

呼びかけるとテレビの音量が下がる

SONOS BeamとAmazon echo

日本の家庭事情だと、リビングにAIスピーカーを設置する際、テレビ台に置かれることが多いと思う。

となると困るのが、「アレクサ」と呼びかけるとテレビの音声を拾ってしまって指示がうまく通らないという現象だ。

その点、SONOS Beamはそれ自体がテレビに接続されたサウンドバーなので、自動でテレビの音量を絞ってくれる。これまでテレビ台に設置していたAmazon Echoにはイラッとさせられることも多かっただけに、これは歓迎すべきポイントだ。

定型アクションからの音楽再生には非対応

一方で、困っているのがこれだ。

Amazon Echoの機能に「定型アクション」というのがある。たとえば「おはよう」と呼びかけるだけで、その日の天気を読み上げ、照明を点け、カーテンを開け、音楽を鳴らす、といったような機能である。

SONOS Beamは今のところ、この定型アクションで音楽再生をする機能がない。AmazonがサードパーティにAlexaを提供するときの一般的な制限なのか、またはSONOS Beam特有の問題なのかは不明だ。

 

サウンドバーとしての性能は?

薄型テレビはその構造上、どうしてもスピーカーが小さくなり、スピーカーが小さいから音の解像感と迫力が失われている。これはどうしようもなく、サイズをとるか音をとるかの二者択一の問題だ。

そのための解決策として手軽なのが、サウンドバー。SONOS Beamはその点でどんな性能を持っているのか気になる人も多いだろう。

音は、きわめて「ふつう」

音の点から言えば、SONOS Beamは、薄型テレビには絶対に不可能なサイズのスピーカーを積んでいるので、映画を見ているときなどアップグレード感を楽しむことができている。

とはいっても、最高かと言われればそれは違うだろう。家電量販店の試聴ルームで体験した限りにおいて言えば、SONOS Beamよりも1万円以上価格の安いBOSEのSolo 5の方が音は良かったと思う。

好みの問題なのでなんとも言えないというのが本当のところだが、SONOS Beamは良くも悪くも「ふつうの」音を鳴らしてくれるスピーカーという印象で、低音から中低音、高音に至るまで突出したところはない。音系のガジェットライターが「素直な音」と表現するタイプのそれである。

スピーチ強化機能とナイトサウンドはなかなか便利

一方で、SONOS Beamに搭載されている「スピーチ強化機能」と「ナイトサウンド」はなかなかいい。

前者はその名の通り、人間の声を他の音よりも立たせることで声が聞き取りやすくなる。ドラマなんかを見るときにはいいだろう。

後者の「ナイトサウンド」は小さな音でも十分に迫力ある音を楽しめるようにイコライザが自動調整されるモードで、リビングとベッドルームがドア1枚でつながっている我が家でも効果的に機能している。

実際、深夜にプレステ4で「スパイダーマン」をプレイしていて妻を起こしてしまったことはない。

テレビ画面に浮かび上がるスパイダーマン

ワイヤレスでサラウンドシステムを組むことも可能

我が家では使っていないが、SONOSシリーズの他のスピーカーをワイヤレスで連携させることでサラウンドシステムを構築することもできる。

音にこだわりがあるのならば試してみてもいいだろう。ただ、低音を補う「SUB」という製品は8万円を超えるので私は今のところ、検討もしていない。

 

ストリーミング機能はどう?

SONOS Beamはサウンドバーであると同時に、ワイヤレススピーカーでもある。対応する音楽サービスはSpotifyやAppleMusicをはじめ50以上で、それらをSONOSのスマホアプリからSONOS Beamへキャストすることができる。

Amazon EchoはAmazon MusicとTuneInにしか対応していないので、音楽再生という面では大きいリードだ。

また、AirPlay2にも対応しており、iOSデバイスから直接キャストすることも可能だ。リビングルームが家庭の中心にあるのなら、この1台で家は音楽で満たすことができるだろう。

 

結論:最高の選択肢ではないが、十分考慮に値する

開封・設置レビューでもこの結論に至っているが、私個人の感想としては「最高の選択肢ではないが、十分考慮に値する」というのが正直なところである。

「最高だ」と手放しで言えない理由は、SONOS Beamにできて他のサウンドバーにできないことを補うことがとても簡単で、しかもその方が安価だからだ。

たとえば、音楽をストリーミング再生したいのであればそういった機能を備えたサウンドバーはもっと安価に売り出されているし、それらとSONOS Beamとの価格差のなかでAIスピーカーも買うことができる。

1台の製品でできるだけ多くのことをして家をすっきりさせたい、モノを極力置きたくないというのであればSONOS Beamはいい選択肢だが、AIスピーカーを1台くらいなら余分に置いてもいいと思えるのであれば、もっと経済的な選択肢がある。

ただ、SONOS Beamはそれを差し置いても魅力的なデザインのデバイスだし、サウンドバーにAIスピーカーの機能をもたせたというアイデアだけでも「買い」だと私は思う。

(撮影:Yuta Tsukaoka)

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