音声認識を備えたスマートホーム(スマートハウス)の魅力
IoTデバイスを備えたスマートホームにおいて、それぞれのデバイスを制御するには専用アプリをインストールしてアプリ上で行う、というのが現在のところ最も多い操作方法と言えるでしょう。
もしこれらのスマートホーム(スマートハウス)デバイスの制御が音声認識によって全て賄うことができるとなったら、どんな魅力があると思いますか?
例えば、スマホのロックを解除して専用アプリを立ち上げ、必要な項目を開いて制御するという動作を音声認識のみで行うと「デバイスに話しかけるだけで済む」ということになります。
「電気をつけて」
「映画を観る」
「おはよう」
「朝食の時間だよ」
「戸締りをよろしく」
「少し寒いなぁ」
「ノリの良い音楽が聴きたい」
などと話しかけるだけで、あっという間に自分好みの空間や便利な生活を手に入れることが可能になるのです。
AI(人工知能)の技術がどんどん進化してくれば、より込み入った「コマンド」を実行することや、それこそ人間のように「会話」をすることも可能になるかも知れません。
「計り知れない可能性を秘めている」
これが、音声認識を備えたスマートホーム(スマートハウス)の魅力と言えるのではないでしょうか。
次の項目では、現在大きな期待を寄せられている”音声認識を備えたスマートホーム(スマートハウス)向けのデバイス”をご紹介していきます。
3大ブランドAmazon、Google、Appleの製品には要注目!
わざわざ取り上げるまでもなく、すでに多くの方がご存知かも知れませんが、やはり高い音声認識技術やAI技術を持った3大ブランド(Amazon、Google、Apple)のスマートデバイスには大きな期待が寄せられています。
これらのブランドが発表する製品の進化が、音声認識のスマートホーム(スマートハウス)普及の鍵となるでしょう。
これらのスマートデバイス(特にスマートスピーカーと呼んだりもします)に共通することは、それぞれ独自の話しかけ方でコマンドを伝えるだけで、接続されている家電やその他の電化製品などを制御してくれるという点です。
「リビングの電気を消して」
「寝室のエアコンをオンにして」
「映画を見たいから照明をムーディーにして」
「明日の朝は7時に目覚ましを鳴らしてカーテンを開けて」
といったことから、
「今日の天気は?」
「道路の混雑状況は?会社まで何分?」
「~について教えて」
「今日の出来事を教えて」
「サッカーの結果は?」
「感動する映画を見せて」
など、情報を教えてくれたり、エンタテイメント的な部分においてもコマンドを実行してくれたりするという優れものです。ここではそれ以外の各デバイスの特徴についてご紹介します。
*表示価格の日本円は1ドル=110円で換算して表記しています。日本で発売する場合、必ずしも同じ金額とは限りませんのでご了承ください。
Amazon Echo
参考価格:$179,99(約19,800円)
Amazonが誇るAI「Alexa」を搭載したスマートスピーカーです。「Alexa、~」でコマンドを伝えることができます。
Amazonと名のつくことからも分かるように、Amazonでのショッピングや、Amazon Kindleの電子書籍を読み上げることも可能です。
Google Home
参考価格:$129,00(約14,190円)
Googleが開発した対話型AI「Googleアシスタント」を搭載したスマートスピーカーです。「Ok Google、~」でコマンドを伝えることができます。
Googleは検索エンジンでもありますので、特に「調べる」という点においてはAmazon EchoやApple HomePodよりも優れていると言われています。
Apple HomePod
参考価格:$349,00(約38,390円)
Apple自慢の音声アシスタント機能「Siri」が搭載されたスマートスピーカーです。「Hey Siri、~」でコマンドを伝えることができます。
特に音質に非常に強いこだわりを見せていて、単純に音質が良いだけでなく、周囲の環境を検知して最適なサウンドシステムを自ら作り出したり、「この曲のギタリストは?」といった問いかけにも答えてくれたりします。
音声認識でスマートホーム(スマートハウス)などのIoTデバイスを制御してくれるという点においては同じような働きをしてくれますが、それぞれショッピングや検索、音楽など、特化している特徴が異なります。
また、AppleはAmazonやGoogleと比べると出遅れてしまっていますが、日本ではiPhoneユーザーが非常に多いため、重要なマーケットになる可能性が高いと言われています。
音声認識が可能なロボットも実証実験中!?
ユカイ工学のコミュニケーションロボットBOCCO(参考価格:31,320円)は、大和ハウス工業のスマートホーム実証事業に参加しています。
そこではBOCCOが音声アシスタントとして採用されていて、「ねぇ、BOCCO」機能を利用することで音声認識機能が働き、スマートホーム(スマートハウス)などのIoTデバイスを制御できるということです。
ぜひ導入したい!音声認識を備えたスマートホーム(スマートハウス)!
今回はスマートホーム(スマートハウス)の音声認識に特化した内容をご紹介してきました。もし今後このようなスマートホームが普及してくれば、それに伴って新たなビジネスモデルが創出されたり、セキュリティ性がさらに向上したり、といったことも夢ではありません。
離れて暮らす家族とのコミュニケーション、緊急時の迅速な連絡や対応、高齢者の見守りやクオリティ・オブ・ライフの向上など、様々な可能性を秘めた音声認識機能付きスマートホームは、ぜひ導入したいシステムです。