DribbleUp社が開発したSmart Soccer Ball
Smart Soccer Ballを開発したDribbleUp社はクラウドファンディングを活用して、開発資金を調達しました。Kickstarterはアメリカ大手のクラウドファンディングサイトで、クリエイティブな開発のための資金調達手段を提供し、投資者に資金の返済義務がないことから注目を浴びています。
当初Smart Soccer Ballは1万ドルを目標に、資金を集めました。Kickstarterでの募集は終了し、2018年7月現在89.99ドルでSmart Soccer Ballは販売されています。
Smart Soccer Ballで活動量を記録する仕組み
Smart Soccer Ballには、スマホアプリと連携するためのセンサーがボールに内蔵されていません。そのため、Smart Soccer Ballを充電する必要もなく、キックの衝撃でSmart Soccer Ballが壊れる心配もなしです。
Smart Soccer Ballの材質は、ポリウレタン樹脂「PUレザー」です。PUレザーは合成皮革の一種で、編物をベースに、ポリウレタン樹脂を塗布し、皮革に似せています。通常の皮革よりも価格が安いのが特徴です。
Smart Soccer Ballを使うと、その際の運動に関する活動量が記録されます。センサーを用いず、離れた場所に設置したスマホから、Smart Soccer Ballを使った運動を計測します。
具体的には、スマホに内蔵されたカメラアプリにSmart Soccer Ballを認識させて、ボールの動きを追跡します。スマホを三脚に設置し、Smart Soccer Ballを追跡しますが、専用の三脚もSmart Soccer Ballとともに同封しているので安心です。
Smart Soccer Ballを使った活動量の記録方法ですが、まずはスマホにSmart Soccer Ballと連携させるアプリをインストールします。あとは、専用の三脚にスマホを設置し、Smart Soccer Ballを使って運動を計測させるだけです。
Smart Soccer Ballと連携するスマホアプリを使ってトレーニング
スマホアプリに表示されるガイドにしたがって、Smart Soccer Ballを使って練習を行ないます。Smart Soccer Ballの練習方法は、リフティング、ドリブル練習、シュート練習の3種類です。練習のレベルも多岐にわたり、4歳児からプロレベルまで対応します。
スマホにインストールされたアプリで練習を開始すると、アメリカ出身のジャマイカのサッカー選手であるYannick Salmonが練習方法を動画で教えてくれます。実際に練習を開始すると、Salmon氏が声でコーチする機能もあります。
スマホに表示された練習メニューをこなすと、Smart Soccer Ballと連携したスマホアプリに成績が表されます。練習時間や、運動強度を表すDPS「Depth Per Stroke」や「crossover」等が表示されます。
これらの記録された活動量に基づいて、Smart Soccer Ballの専用アプリがデータ分析を行ないます。100点満点での点数表示と、A+やB+といったランク付けを行ないます。ランク付けとともに、スピードや安定性などがパーセント表示されるので目安になります。
専用アプリが設定した基準を満たすと、次の練習に移ることができます。Smart Soccer Ballを使うと、ゲーム感覚で、サッカーの練習が楽しめます。
気になるSmart Soccer Ballのラインナップは?
KickstarterでSmart Soccer Ballの資金を調達した際には、49ドル以上を出資したサポーターにSmart Soccer Ball一式が提供されました。Kickstarterでの資金調達が終了した現在、ウェブサイト上でSmart Soccer Ballが販売されています。
2017年11月当初は99.99ドルでしたが、2018年7月現在89.99ドルでSmart Soccer Ballは販売されており、Amazonでも購入可能です。Amazonでのラインナップは、小学生用の4号「20.5cm」と、中学生以上用の5号「22cm」、スマホを設置する三脚付きのセットの3種類です。
Smart Soccer Ballは子供からプロレベルのサッカー愛好者にも幅広く対応します。ぜひSmart Soccer Ballを導入して、サッカーの実力の底上げを図ってはいかがでしょうか。
(画像:DribbleUp)