手軽にプロジェクターを体験したいならポケットプロジェクターがおすすめ
プロジェクターを所有したいと思っても、まず本体が高価ですし、巻取り式のスクリーンなどを全て揃えると、かなりの値段になります。そんな時は、ポケットプロジェクターが良い選択肢かもしれません。
これらのポータブルデバイスは、従来のプロジェクターよりも安価で、バッテリー駆動のものも多いため、レジャー用とでも大活躍が期待できます。
例えば、夏の公園で、友人たちと過去に撮影した映像を見ながら語らうのもよし、映画を見て盛り上がるのもよし、急な会議の場でパワーポイントのスライドを再生することにも利用可能です。
Nebula Capsuleはこれらの用途にぴったりのポケットプロジェクターで、バッテリー持続時間も4時間と、映画を見るには十分な容量です。
また、設定や設置もそれほど難しくありません。手の込んだホームシアターシステムと比較する気はありませんが、外出先で映画を見るなどの用途でプロジェクターを探しているなら、Nebula Capsuleが良い選択肢となるでしょう。
Androidベースの使いやすいUI
Anker Nebula Capsuleは、AndroidをベースにしたOSを搭載しているため、初めてでもある程度扱いやすいインターフェースで操作できます。屋外使用を考えると、最も簡単に扱えるプロジェクターではないでしょうか。
もともとはクラウドファンディングサイトIndiegogoで1.4億円もの投資を集め、商品化されたNebula Capsuleですが、見た目はほぼ350ミリリットルの缶と同サイズのあっさりしたものです。
Bluetoothスピーカーとして使用することも可能で、本体上部のボタンでスピーカーモードとプロジェクターモードを切り替えることができます。
Android搭載のため、インターネット環境さえあれば、YouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオなどの動画サービスにも単体でアクセス可能です。
もちろん、HDMIを介してPCに接続する必要もありません。これは、取り回しの点で大きな利点となります。また、AirPlayやMiracastを使用して、スマートフォンの画面をプロジェクターで投影することも可能です。
加えて、Nebula Capsuleはポータブルプロジェクターや同サイズのスマートスピーカーと比べても、驚きの音質を備えています。外付けのスピーカーを使用しなくても、大迫力のサウンドで映画を楽しめますし、ボタン一つでスピーカーモードにも切り替えることができます。
バッテリーは、最大4時間のビデオ再生と、30時間の音楽再生が可能です。実際、2.5時間の映画をバッテリーで上映しても、問題なく最後まで観ることができました。
付属のリモコンでは直感的な操作が可能で、iOS / Androidアプリからも、スムーズなコントロールが可能です。アプリ自体は非常に簡単な操作が可能ですが、携帯電話とのペアリングに時々問題があります。
画質はフルスペックのものと比べると劣る
解像度は854×480で、最大100インチの画像を投写し、実際に見た画質も良好でした。もちろん、他のフルHDや4Kのプロジェクターと比べると画質では比較になりませんが、これは携帯性とのトレードオフです。
ただ、単独で見る分には、文字が視認できないといった問題は発生しなかったため、家の中で使う分にも必要十分なレベルに感じました。
価格は3万9,800円と、プロジェクターを持っていない人にとっては少々高いかもしれませんが、優秀なスピーカーを備えたAndroidデバイスにプロジェクターもついてくるとなれば、それほど高いものでもありません。
それでも画質が気になるというのなら、LGのPH550プロジェクターを検討するといいかと思います。Nebula Capsuleより明るい550ルーメンで、1280 x 720の解像度で投影し、明るさ、色、コントラストなど、あらゆる種類の表示設定を簡単に調整できるリモコン付きです。
また、HDMI、USB Type-A、3.5mmオーディオジャック、TVチューナーなど(国内未対応)、数多くのポートオプションがあります。
しかし、機能的には充実しているものの、PH550は約6万円と、Nebula Capsuleに比べて非常に高価です。やはり、価格等のバランスを考えれば、Nebula Capsuleが最もおススメのポータブルプロジェクターと言えるかもしれません。
(画像引用:https://www.anker.com/)