ノッチ非搭載で差別化に成功
iPhone Xの発売以来、「ベゼルレス」を謳いながら、フロントカメラ部分に「ノッチ(切り欠き)」を配置するAndroid端末が多く世に出ています。
しかしながら、表示領域を拡大するためというより、少しでもiPhoneに似せていきたいとも捉えられかねないデザインの方向性に、不満を持っているユーザーの意見が散見されます。
そんな流れの中、発表されたMi Mix 2Sは、当初のリークでは画面右上にノッチを配置している本体画像が報じられ、Xiaomiも「ノッチ戦争」に参入かと思われていましたが、実際、発表されたデザインは前作Mi Mix 2とほぼ同じものでした。
新機種が前作のマイナーチェンジ版だと判明する時、さほど話題にならないことが多いですが、Mi Mix 2Sではノッチ機種が続々発表された状況の中、思いがけず目立つことになりました。
また、後述する最新スペックやカメラ性能の大幅な向上などもあり、多くの称賛を持って迎えられています。
最新のSnapdragon845搭載!充実の高スペック
この項では、Mi Mix 2Sの基本スペックを見ていきましょう。
なお、本記事はグローバル版128GBモデルについて記述します。中国版では最上位モデルとなる256GBモデルが発売されているものの、Googleサービスが利用不可となっており、日本国内での使用、もし国内発売された場合を考え、グローバル版128GBモデルを基準としています。
Mi Mixは2018年のフラッグシップスマートフォンの例に漏れず、CPUに最新のSnapdragon 845を搭載しています。旧型のSnapdragon 835に比べ、発熱が多く、本体温度が約10度高くなることが報告されていますが、実際に使用する限り、それほど問題になることはありません。
現状では最高のスマートフォンCPUになるため、満足のいくレスポンスが得られます。
メモリは6GB、ストレージは128GBと、こちらも高水準です。一部のフラッグシップモデルでは、8GBのメモリを搭載していますが、実売価格(約6万円)を考えると十分許容範囲です。
ディスプレイは5.99インチの縦横比18:9の1080p解像度となっています。
バッテリー容量は3400mAhで、USB-Cケーブルで充電します。Qiワイヤレス充電にも対応しているのが好印象です。
本体はサイドフレームがiPhoneでも採用されているアルミニウム合金製、それ以外の部分がセラミック製で、非常に剛性も高く、高級感あふれる仕上げとなっています。
残念ながら、イヤホンジャック、Micro SDカードリーダーは非搭載となっています。
また、背面部には指紋センサーを搭載し、前作ではシングルだったカメラはデュアルレンズ仕様になっています。
カメラについては、次の項で詳しく紹介していきます。
待望のデュアルレンズ搭載!