2020年、IoT機器の接続数は300億以上と予測 IoT時代の危機とは?
いま、これを読んでいるあなたの自宅にはどのくらいのIoTデバイスがあるだろうか?
まだひとつもないという人も珍しくないだろうが、総務省の予測によると2020年にはIoTデバイスの接続数は300億を超えるという。自宅内でのIoT活用は、主にインターネットを介した外部からのコントロールと、センシング技術とAIを介した自動調整の2つで構成される。
前者で言えば、たとえば照明、家電製品のオンオフ、空調などが中心に開発されていて、一般家庭にも普及し始めている。後者では室温や湿度、気圧、日照などをセンサーで感知し、自動で空調を調整したりカーテンの開け閉めするような装置も出始めた。
睡眠深度を自動検知するガジェットによって、目覚めに最適な時間になるとカーテンが自動で開き、ジョギングから帰ってくればロボット掃除機が掃除を終えていて、部屋がきちんと冷えている。
外出先からも自宅の猫の様子を確認でき、餌やりもスマホを介して行える。自宅のドアを開ければ自動で照明が灯される…。
IoTはそんな快適な暮らしを我々に提供してくれるが、一方でそれらのシステムに悪意ある第三者が侵入したらどうだろう。
朝、カーテンはいつまでも開かずに寝坊し、ジョギングどころではなく、朝の準備中にロボット掃除機が起動して邪魔をし、夏だというのになぜか暖房がついている。外出先から自宅の猫の様子を見ているのは実は自分だけでなく、餌が出続けていて猫が狂喜乱舞。自宅のドアを開けると一斉に照明が消える…。
猫のくだりだけは正直けっこう可愛いが、控えめにって「勘弁してくれ」という状況が訪れることは間違いない。いや、こうして「悪意」を実感できるならまだマシで、ただ静かにあなたの生活を監視し、スマートスピーカーから音声を盗んでいたとしたら…。
それはもう、まったく笑えないだろう。
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トレンドマイクロのIoTソリューション
トレンドマイクロがIoTセキュリティスイートを発表
(画像引用:TREND MICRO)
https://www.trendmicro.com/ja_jp/business/capabilities/solutions-for/iot.html
そんな状況を防ぐためには、セキュリティが欠かせない。
が、PCやスマホのようなUIを持たないIoT機器にセキュリティを設定するのはちょっとむずかしい。そんな状況を打開してくれるのが、トレンドマイクロのIoTソリューションだ。
同社がこれまで培ってきた不正アクセス検知の知見に基づいて悪意ある第三者によるIoTデバイスの操作を未然に防いでくれる。さきほどは自宅での状況を例にとったが、これからその時代が来ることは間違いないコネクテッドカーのことを考えると、これがいかに重要かわかるだろう。
SF映画の悪役のように、街中の車を正面衝突させるようなことは防がなくてはならない。また、IoT導入がもっとも進んでいる場所は、工場である。工作機械が敵になるなんていう展開は御免こうむりたいものだ。
さらには、ロボットや監視カメラなどもIoT機器である。ここまでくると、もはやB級映画そのものだろう。
IoT機器の導入にあたって備えるべきこととは
言うまでもなく、トレンドマイクロなど(ほかのセキュリティ企業も似たようなサービスをリリースしている)のセキュリティスイートを導入することをおすすめするが、それ以前の対策としてまずは買う製品を選ぶことだ。
IoTはいま、金のなる木である。
なぜなら、ガジェットそのものは古い技術の寄せ集めで十分に作ることができるし ――たとえばエアコン操作をするIoTガジェットは赤外線リモコンとほぼ同様の構成であり、Wi-Fiからのトリガーで動かすためのモジュールも安価な上、それらを動かすバックグラウンドのシステムは流用が可能だから低コストでの製造が可能だ。
IoTという付加価値があるから高額で販売できるので、さまざまなメーカーが参入している。自分が信用できるブランド、メーカーを選ぶようにするべきだろう。