個人での利用から、法人での利用まで、スマート宅配ボックスの利用用途
スマート宅配ボックスは、スマホを鍵として解錠・閉錠に使えます。自分のスマホだけが鍵になりますので、スマホを不正利用されない限りは、スマート宅配ボックスは自分だけが使える宅配ボックスになります。
スマート宅配ボックスがあれば、いつでも指定した場所で荷物を受け取ることができます。冒頭でも書きましたとおり、今の時代、買い物はなんでもワンクリックで可能で、非常に便利です。ですが、現代人は非常に多忙なため、なかなかスムーズな受取ができません。宅配ボックスがついているマンション等も少なく、再配達も多いのが現状です。
スマート宅配ボックスがあれば、自分が指定した場所で受け取ることができます。たとえば、本を注文して、会社帰りにカフェで受け取り、そこで読書して帰宅するなどのライフスタイルにあわせた受け取りが可能です。従来ならば、自宅に届くか、職場や近くのコンビニ受け取りにする程度でしたから、可能性が非常に広がります。
カフェだけでなく、駅、ショッピングモール、空港などでも受取が可能であるため、利用用途がさらに広まります。
スマホによって本人確認が可能
このスマート宅配ボックスは、最近多くなってきた、金融機関のクレジットカード等を受け取るための身分証明書提示の代替も果たしてくれます。スマホがあることで、自分自身だということが認証できます。
そのため、本人でないと受け取ることができない書類・商品などを受け取るのに、アプリで個人認証されたスマホをかざすことで、本人だけが中身を受け取ることができるのです。
再配達激減で宅配会社の働き方改革を支援
昨今、働き方改革が話題となっていますが、それはもちろん宅配業界も関係しています。再配達率は50%近くを締めており、それが宅配ドライバーの長時間労働・過重労働問題となっているのです。
スマート宅配ボックスがあれば、宅配会社はボックスに商品を入れて鍵を締めるだけで仕事は終わってしまうので、再配達もなければ、受け取り時の挨拶等も不要です。
スマート宅配ボックスがもっと社会に浸透すれば、Amazonや楽天市場を中心としたネットショッピングの際における再配達が減り、働き方改革になります。
宅配会社の仕事も楽になりますし、宅配の個数をより多くさばけるようになりますので、宅配料金も下がる可能性があります。
そうなると、ますますネットショッピングにおける買い物が安く済むことになり、利用者としてお得になりますし、経済的に誰も損しません。
今、ヤマト運輸などが配達料金の値上げを行っていますが、それでも再配達は減りません。再配達はGDPに寄与しない余計な仕事なので、それが無くなることは、日本の経済全体にとって良いことだといえます。
冷蔵機能で、ネットスーパーの利用促進
スマート宅配ボックスは、冷蔵機能を備えている製品もありますので、ネットスーパーでの生鮮食品などの受け取りも可能です。また、昨今ブームの、カット済みであとは調理するだけの生ゴミがでない食材や、お弁当のサービスなどにも活用できます。
共働き家庭が増え、女性も遅くまで残業することが求められるようになった時代ですが、それでもコンビニなどではなく自宅で調理をしたいと考えている人は多いでしょう。スマート宅配ボックスがあれば、生鮮食品や調理前食品などをスムーズに受け取ることができ、生活が豊かに、なおかつ便利に変わります。
将来的にはフィンテックとの連携も
スマート宅配ボックスは、ただ単に本人確認ができてどこでも受け取ることができるだけではありません。着払いなどにも対応することができます。まさにフィンテックです。スマートフォンを使ってスマート宅配ボックスを解錠し、受け取った瞬間、その場でクレジットカードやスマホのキャリア決済から課金することも可能です。
これなら、着払いは代金引換にも対応可能です。
以上、スマート宅配ボックスの便利さと可能性についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。受取の手間を省くためにも、ぜひとも導入を検討してみてください。