精神異常をきたしたAI ―その名も「ノーマン」
人工知能が暴走して世界を恐怖のどん底に突き落とすという展開は、もはや古典的と言っていいだろう。
アイザック・アシモフの小説「われはロボット」とその映画「I, Robot」を始めとして、ジョニー・デップ主演の「トランセンデンス」、スペイン映画の「オートマタ」…と枚挙にいとまがないが、これらの世界はあくまでも空想のものとして我々はエンターテイメントを享受してきた。
しかし、それが空想でもエンターテイメントでもなく現実に起こりうることをMITが証明してしまった。なんと「精神異常をきたしたAIを作り上げた」というのだ。
名前は「ノーマン」。映画好きならピンとくるだろうが、サイコホラーの原点であり最高傑作、アルフレッド・ヒッチコックの映画「サイコ」からとられた名前だ。
「サイコ」を見たことがある読者なら、その名前を冠するほどのAIとはどんなものか、想像しただけで震えるだろう。
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マシンラーニングが生んだ悪魔
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