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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2018.07.05

ブロックチェーンは仮想通貨のためだけに存在するにあらず。新たな活用の道とは?

記事ライター:Yuta Tsukaoka

金融以外でもブロックチェーン活用は進んでいる

ブロックチェーンのネットワークイメージ

ブロックチェーンと聞くと、ほとんどの読者は「仮想通貨」または「ビットコイン」を連想するだろう。

しかしながら、ご存知のとおり「ブロックチェーン」は分散型データベースの仕組みを指す言葉でしかなく、高いセキュリティとリライアビリティ、そしてシステムとして100%のサステナビリティが求められる場での活用には無限の可能性がある。

たとえば、美術品市場では真贋の証明につかっている例があるし、中国では書類の存在証明に使えるという利点を活かして行政サービスでの活用を模索している。

と、このように活用の幅が広いブロックチェーンだが、その特徴を活かして宗教を作り上げた人物がいると聞いたら、どう思うだろうか。

 

ブロックチェーンによって生まれた宗教「0xΩ」

ブロックチェーンのイメージ画像

インターネットの登場以降に生まれた宗教には、実験的な試みが込められたものが多くある。

たとえば、インテリジェントデザイン論(ID論)を公教育に組み込むことに反対するため「ID論が認められるなら空飛ぶスパゲッティ・モンスターも認められるべき」と主張して作られた「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」。

また、「知識の再配布は神聖な行為」として「Ctrl+C」と「Ctrl+P」を聖なる象徴として掲げる「コピミズム伝導協会」も同様の現象と捉えていいだろう。

これらはつまり、キリスト教などの伝統宗教に対してその神聖性のありかを問うことが主張の起源にあるわけだが、ブロックチェーンを利用した宗教「0xΩ」も同様である。

まず、「0xΩ」を立ち上げたマット・リストンによれば、伝統宗教には必ず存在する「トップ」が不在の組織ということだ。

創始者のマット自身も「自分は0xΩのトップに君臨するつもりはない」と宣言しているが、ブロックチェーンを完全に取り込んだ分散型の組織体系のため「トップと言う存在自体が許容されない」というほうが表現は正しい。

地球を覆うテクノロジーネットワーク

伝統宗教に対する「0xΩ」の特異性はまだまだある。

完全な記録性というブロックチェーンの特性を活かし、一般の信者による教義の書き換えやそれにまつわる議論も可能だし、議論が白熱して対立が生まれればハードフォーク(分派)すら可能なのだ。もちろん、一滴の流血もなしに。

マットはこの仕組をつかって寄付金を集めることを目的としているということだが、それは一般の宗教もほぼ同じである。

伝統宗教は「寺院」のようなハードと、それらに基づいた「伝説」などのソフト、そしてトップダウンの「組織」を利用して寄付金を集めてきたが、ブロックチェーンを導入することで信者ひとりひとりが自分たちなりの「信じ方」を選択し、投票することで寄付のハードルを下げられると期待しているそうだ。

もちろん、伝統宗教と比較すると運用コストも非常に低い。

この記事で宗教のあり方を論じる気はないのでこの話題はここまでにするが、ブロックチェーンの仕組みを宗教というフレームワークに導入した発想は天才的と言っていいだろう。

 

ブロックチェーン活用の道はまだまだある

金融取引の掲示板

繰り返しになるが、ブロックチェーンの特徴は「分散型の記録体系」を持つことによる「完全な記録性(リライアビリティ)」と「システムの完全なサステナビリティ」である。

その要点だけ外さなければ、さまざまな利用価値があることは理解できるだろう。金融にとって非常に都合のいい仕組みというだけで、ほかの利用方法はいくらでも発想できるはずだ。

今回の事例は、ブロックチェーン活用の発想をジャンプさせる意味で非常に意義深い。次のチャンスを掴むためにも、ぜひチェックしておきたい動きである。

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