煩わしい電源コードやバッテリーの問題をソーラーパネルで解決!
以前、当サイトで紹介したArlo Pro 2のように、スマートセキュリティカメラをワイヤレス化するという挑戦は、これまでも試みられています。
しかしながら、バッテリーを搭載することでのワイヤレス化は、バッテリー交換という煩わしい作業を新たに発生させてしまいます。
Arlo Pro 2のように大容量化と省電力技術で長期間の持続を実現した機種もありますが、省電力化による待機時の機能制限には、セキュリティカメラという製品の性質上、少々不安に思ってしまう方もいるのではないでしょうか。
Ring Spotlight Cam Solarでは、電源コードをコンセントではなく、ソーラーパネルというある種のスタイリッシュなフィーチャーに接続させることで、ワイヤレス化せずにこの問題を解決しました。
カメラを設置していることをあまり強調したくない人の場合、ソーラーパネルは人の目を引きすぎると感じるかもしれません。しかし、その場合でも、電源コードをコンセントでつなぐモデルという選択肢があります。
もっとも、電源コードモデルでは上で述べた「煩わしさ」がそのまま復活してしまうという弱点もありますので、その点は留意すべきでしょう。
シンプルで十分な機能に簡単設定も
さて、肝心のカメラ性能はどうなっているでしょうか。
主要スペックを見ていくと、耐候性、氷点下15度から50度までの耐温性、1080pの動画撮影、140度のカメラ視野、双方向オーディオ、110デシベルのアラーム、カメラ下部に設置されたモーションセンサーライトと、充実したスペックとなっています。
設置設定は簡単で、ネジを使って玄関先に設置すれば、同梱されている丈夫なコネクターコードでカメラとソーラーパネルを接続するだけです。
ソーラーパネルは雨天時でもカメラの動作に必要な電力を集められるため、バッテリーの心配をする必要はありません。
直観的操作のアプリ
Android/iOS向けのRingアプリは、すべての設定手順を案内してくれるため、簡単に設定することができます。
一般的なセキュリティカメラと同様に、周辺の環境に合わせて、感度の調整をする必要があります。例えば、玄関先の交通量が多い場合は、カメラの感度を落とす必要があります。
Ringアプリには多くの機能が用意されています。ドアベルなど、Ring製の他製品を含め、一括管理が可能になっています。カメラからライブストリーミングを表示したり、モーションを検出したときの映像をプレイバック再生したりすることも可能です。
バッテリーの残量確認や、モーション検出通知の設定、カメラの感度調整、動画ファイルのダウンロードなど、欲しい機能はあらかた揃っていると言えるでしょう。
アプリは直感的に使えますが、機能の切り替えが遅くなることがあります。ライブストリーミングから録画再生に切り替えるとき、時に20秒待つこともあるので、少々もたつきを感じることもあるかもしれません。
Amazonが親会社ということもあり、Ring製品はすべてAlexaと互換性があります。これはSpotlight Solar Camも例外ではありません。例えば、自宅でモーション検出アラートを受信したときには、「Alexa、玄関の様子を見せて」と言えば、スマートフォンから映像をプレイバック再生できます。
無料ではほとんどの機能が制限、月額3ドルから利用可能
Ring SpotlightCam Solarは無料でも利用できますが、試用期間を過ぎると、ほとんどの機能が制限されます。
特に、モーション検出アラートを受信しても映像を再生できなくなることは、セキュリティカメラを設置する目的を考えれば利用価値が見出せなくなる可能性がありますので、有料版を利用すべきでしょう。
月額料金プランにはBasicプランとProtectプランの2つのプランがあります。Basicプランは月額3ドル、年額30ドル、Protectプランは月額10ドル、年額10ドルとなります。
Basicプランは1デバイスのみの利用になりますが、Protectプランは無制限でデバイスを使用できます。
Protectサービスの加入者は、デバイスを買う時に10パーセントの割引を受けることも可能になります。
今後の国内展開に期待
Ring Spotlight Camは、シンプルな機能に、太陽電池起動という魅力的な特徴を備えたセキュリティカメラです。
2018年5月現在では、Ringは日本国内での製品展開を行っていないものの、Amazon傘下となったこともあり、今後、日本市場に参入する可能性は十分考えられます。動向を注目していきましょう。