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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2017.10.02
2020.02.26

スマートホームとスマートハウス、似ているけどその違いは何?

「スマートホーム」と「スマートハウス」。最近耳にする機会が増えたという方も多いのではないでしょうか?どちらも似たような言葉ですが、スマートホームとスマートハウスにはどんな違いがあるのか、一緒に見ていきましょう。

記事ライター:iedge編集部

「Home」と「House」に含まれる要素の違い

一般に「Home」は“家庭”を、「House」は物理的な“住宅”を指します。

どちらも家ですが、Homeには家族などの人や居心地の良さなどの要素が含まれ、Houseには建築物としての要素が含まれています。

ここから考えると、スマートホームとスマートハウスの違いは以下のようなものになります。

・スマートホーム=「スマート化した家とそこに住む家族の暮らしや居心地の良さ」

・スマートハウス=「スマート化した機能を備えた住宅」

ただ、今のところ両者に明確な定義などはありませんので、どちらを使っても間違いということは無いでしょう。

その上で、一般的に考えられている「スマートホームとスマートハウスの違い」について詳しく解説していきます。

 

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まずは「スマートホーム」について知ろう!

まずは「スマートホーム」について知ろう!

スマートホームとスマートハウスの違いを理解するために、まずはスマートホームから見ていきましょう。

スマートホームとは、家庭内にある電化製品をネットワークに繋げて、ハブなどの基幹製品を通じてスマホやタブレットで一括管理・制御する仕組みを持った住宅を言います。

それによって、快適で便利な生活や大きな安心を得ることが可能になります。

どんなことができるかと言うと、例えば「玄関の鍵を閉め忘れたかも知れない」という場合は、スマホで現在の戸締り状況をチェックして、もし開いている窓やドアがあったら外出先から施錠するということが可能になります。

また「今日は暑いから家で留守番しているワンちゃんの体調が心配」という場合は、スマホで室内の温度や湿度情報をチェックして、ワンちゃんにとって快適な室内環境になるようにエアコンを作動させるということも可能です。

さらに「離れて暮らす高齢の母親が元気に暮らしているか気がかり」という場合は人感センサーやドア開閉センサー、セキュリティカメラを通して遠く離れた場所からでも元気に活動しているかどうかを確認することも可能です。

ほかにも、

「帰宅時にすぐにお風呂に入れるようにお湯を溜めておく」

「その日の気分に合わせて照明の色や明るさを変える」

「起床時間になったらカーテンが開いて心地よいBGMが流れ出す」

「寝る前にベッドの上から家の外の様子をモニタリングする」

このようなことが可能になります。

まとめますと、家庭内のあらゆる電化製品がネットワークに繋がり、スマホなどで制御することで、快適で便利な生活と大きな安心を得られるのが「スマートホーム」と言えます。

ちなみに、アメリカなどでは「スマートホーム」という呼称よりも「コネクテッド・ホーム(繋がった家)」という呼び方が一般的だったりもします。

 

「スマートハウス」は特にエネルギーコントロールが主体の住宅

続いてスマートホームとスマートハウスの違いを理解するために、スマートハウスについても詳しく見ていきましょう。

スマートハウスはHEMSなどのようにエネルギー管理システムが備わっている住宅や、省エネ、節電などに重きを置いた住宅を指すことが多いようです。

例えば、太陽光発電システム、家庭用蓄電池、省エネや節電が主な目的で製造された家電製品などに加えて、電気の使用量が一目で分かるモニターやメーター、それらをコントロールする機器なども含まれます。

スマートハウスでは、例えば「今月は電気を使い過ぎている」という場合にエアコンや照明器具、床暖房、クッキングヒーターなどの設定やオン・オフを制御することで、目標の電気使用量の範囲内に抑えることが可能になります。

特に日本においてはこのスマートハウスの技術が進化して、国も補助金を支給するなど積極的に取り組んできたため、スマートホームよりも普及している感があります。

とはいえ、広義ではスマートハウスはスマートホームに含まれるという見方もできますので、両者を明確に区別するということは必要ないのかも知れません。

 

スマートホームとスマートハウスによってもたらされた大きな「安心」

今、スマートホームおよびスマートハウスのメインになっている部分は「セキュリティ」です。実際にアメリカなどでも「留守中の不安」を取り除きたいというニーズに応えることによってIoT市場が活性化し、進化してきたと言われています。

その結果、私たちは、

・人感センサー

・窓やドアの開閉センサー

・監視カメラ(録画や音声送受信機能付き)

などによって、

「外出中の家の中や外がどうなっているかが気になる(不安がある)」

「自分はまだ仕事中だが子供たちが無事に自宅に帰ってきたか知りたい」

「女性の一人暮らしなので帰宅時に家の周辺の様子を確認しておきたい」

「留守中にどういった人が訪ねてきたのかチェックしたい」

「旅行中にペットが元気でやっているかたびたびモニタリングしたい」

「高齢になった両親が実家で元気に暮らしているか確認したい」

といった従来目に見えなかった不安が見えるようになり、大きな安心を得ることができるようになりました。

スマートホーム、スマートハウスの違いは、それぞれがもたらす恩恵にありますが、どちらも私たちの暮らしをさらに豊かにしてくれる技術であることに変わりはありません。

今後、IoT技術の更なる進歩に伴ってより大きな安心を得られる製品が開発・販売されていくことに期待したいものですね。

 

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