BOSCHが開発しているのは例えばこんな技術!
BOSCHは自動車部品や電動工具などをメインに開発・販売してきたメーカーであるため、もしかすると馴染みが薄いという方もいるかもしれません。
そのため、まずは近年のBOSCHはこのような技術の開発を行っている、というものを簡単にご紹介します。
例えば、車に搭載したソフトウェアをスマホアプリのようにアップデートすることで新しい機能や不具合が改善されたシステムをダウンロードできるようになります。
車にはどうしてもリコールなどがつきものですが、ワイヤレスでシステムをアップデートできるようになれば、ディーラーや修理工場に持ち込まなくても常に最新の状態を手にすることができます。
つまり、車が「走るスマホ」のようになるということです。
この技術は数年内に全ての新車に導入される見込みであると発表しています。
また、建設現場などで用いられる電動工具についても、スマホ一つで用途や状況に応じて、作業に対して最適な設定にすることができます。
それによって効率性が格段に上昇し、経費削減になるほか、作業品質の大幅な向上にも繋がります。
もちろんこの他にもたくさんの技術や製品を開発していますが、ことスマートホームにおいては2016年に新会社「Robert Bosch Smart Home GmbH」を設立するなど、企業をあげて注力している分野でもあります。
Bosch Smart Homeについて
BOSCHは「スマートホーム」「スマートシティ」「コネクテッド・モビリティ」「インダストリー4.0」の4つのイノベーションに取り組んでいますが、その中の分野である「Bosch Smart Home」についてご紹介していきます。
このサービスは、コアとなる「Smart Home Controller」を介してネットワークに繋がった家中の家電や家具などは、全て「Bosch Smart Home」アプリを使って簡単に制御できるようにするというものです。
*「Bosch Smart Home」アプリについて、詳しくは公式サイトをご覧ください。 Bosch Smart Home App(英語版)
例えば、視野角が360度という屋内外用のセキュリティカメラ「Bosch Eyes」を設置すれば、ユーザーが世界中のどこにいても、リアルタイムに家の中や外の様子を、スマホを通じてチェックすることができます。
また、キッチンでのパーソナルアシストを目的として開発された「My kitchen elf(通称Mykie)」は、ユーザーの声に反応して質問に答えてくれたり、レシピを教えてくれたりするロボットです。
例えば、
・ケーキを焼くのにあと何分必要か?
・冷蔵庫の残り物は?
などを正確に教えてくれたり、背面に搭載されたプロジェクターで料理のレシピを白い壁などに投影してサポートしてくれたりもします。
Mykieはあくまでコンセプトモデルとのことですので、Amazon EchoやGoogle HOMEのようなスマートスピーカーと今後どのように差別化が計られていくのか、注目しておきたいところです。
そして冒頭でも少し触れましたが、電動工具もスマート化されています。
工具には様々な種類がありますが、それぞれのニーズに応じて機能をカスタマイズでき、その設定を保存することも可能ですし、工具の状態に関する情報を取得したり、工具に何らかの不具合が発生した場合の対処方法を確認したりすることもできます。
これらによって、作業プロセスの最適化が見込まれ、生産性や作業品質などの向上が期待されています。
その他、空調システムや照明、火災報知器、開閉センサーやモーションセンサーなどあらゆるIoTデバイスが「Smart Home Controller」という一つのプラットフォームを介して連携し、スマホアプリなどで制御できるようになります。
セキュリティ面においては、例えばスマホで窓やドアのロック状況を確認することができたり、異常があった場合にアラームを発したりする機能なども兼ね備えたデバイスを開発しています。
またBOSCHはユーザーフレンドリー性(=使い勝手)も重視していて、「Bosch Smart Home」のスマートホームシステムにはモジュール式を採用していますので、持ち運びも可能で自由に拡張できるほか、他社製品との互換性も高いという特徴があります。
「Bosch Smart Home」には今後も注目!
今回はBosh Smart Homeについて、その基本的な部分をご紹介してきました。
全てはご紹介しきれませんでしたが、BOSCHの高い技術が垣間見えたのではないでしょうか?
2020年には、全世界の15%にあたる人(およそ2億3000万人)がスマートホーム技術を導入した家で暮らすことになるだろうと予測されています。
日進月歩で進化し続けているIoTやスマートホーム、「Bosch Smart Home」のような最新鋭の設備や、想像もしないような「あっと驚く」デバイスやサービスが登場する日も、そう遠くないような気がします。