7日間分の無料クラウドストレージなど、充実のサービス
Arlo Pro 2は、カメラが2台同梱されている480ドルのパッケージと、4台同梱800ドルのパッケージで販売されています。
最低でも480ドルというのは非常に高価ですが、Arlo Pro 2には他製品に差をつける、目立った機能が多数搭載されています。
たとえば、Netgearのベーシックプランでは7日間の無料クラウドバックアップが含まれていますが、ほとんどの競合他社はわずか24時間の提供となっています。
有線・無線どちらでも操作可能で、悪天候にも耐え、スケジューリング機能およびジオフェンシング機能など、全方位的なスマートホームセキュリティソリューションが得られます。
ベースステーション方式の利点
Arlo Pro 2はスタンドアロン型ではなく、ベースステーション型のアプローチをとっています。同じアプローチをとっているカメラとしては、D-Link DCS-2802KTが挙げられます。
ベースステーション方式には2つの大きな利点があります。
1つは、カメラとの無線通信をより効率的に管理できることです。Arlo Pro 2のベースステーションは、イーサネット経由でルータに直接接続し、稼働しているすべてのカメラにWi-Fi信号を送ります。
このため、ホームネットワーク上のトラフィックにかかわらず、カメラに必要な帯域幅を確実に受信します。これによってバッテリーの寿命が大幅に延び、最大6カ月間使用可能となっています。
2つ目は、カメラ自体にインストールするのが難しい機能でも、ベースステーションになら追加可能な点です。例えば100デシベルのサイレンや、ローカル保存の外付けHDDを接続するためのUSBポートなどがあります。
一部のカメラにはローカル保存用のMicroSDスロットが搭載されていますが、HDDに比べると容量はかなり小さく、十分な画質で一定量の映像を保存できません。
また、防犯カメラ自体が盗難に遭う可能性もありますが、ベースステーション方式ならその際の映像も再生可能で、犯人特定に大いに役立ちます。また、映像自体もベースステーションまたはクラウドに保存されるため、大事な映像を盗まれる危険性もありません。
クラウド保存サービスは7日間分のベーシックプランに加え、30日間分のプレミアムプラン、60日間分のエリートプランも選択できます。
ジオフェンシングとスケジュール機能が融合 画質も向上
Arlo Pro 2には、標準のセキュリティ機能(動き検出、サウンド検出、ナイトビジョン、双方向オーディオ)以外にも、多くの競合他社よりも優れた高度な設定があります。
まず、ジオフェンシングとスケジューリング機能です。それぞれは決して珍しい機能ではありませんが、2つを完全に組み合わせることができます。
例えば、家にいない時はいつでもカメラをアクティブにしたいけれど、家にいる場合でも特定の時間にカメラをアクティブにしていたいといった場合には、そのように設定することができます。
これは一見簡単なことのように思えますが、他の多くのカメラで実装されていなかったり、有料メンバー限定機能とされていたりします。
前作のArlo Proは720pの解像度に制限されていましたが、Arlo Pro 2では最大解像度が1080pに向上しました。また、画質の向上があってもNetgearはプランの録画期間に変更を加えませんでした。これも特筆すべき点でしょう。
ただ、人によっては720pが1080pに変わったところでそれほどの変化を感じないかもしれません。
カメラが接続されているときは、新機能「ルックバック」モードを使用することもできます。3秒ごとに区切って映像を録画することで、動きや音が検出された直前のシーンを瞬間的に表示できるようにしたものです。
Arlo Pro 2は強力なホームセキュリティシステムとして設計されていますが、企業にも魅力を感じさせるいくつかの機能を備えています。
まず、通常顧客は最大5台のカメラで7日間のクラウドストレージを無料で利用できますが、法人用のクラウドプランも提供されています。
アドバンストプランは年間129ドルで最大16台のカメラと14日間のクラウドストレージ保存を可能にし、249ドルのプロフェッショナルプランでは、24台のカメラと30日間のバックアップを可能にします。
さらに、499ドルのエンタープライズプランでは、最大40台のカメラで60日間のバックアップが可能です。
Netgearは、Arlo Pro 2に1年間の保証と、ベーシックプランのメンバー向けに3カ月、有料メンバーには無制限のカスタマーサポートをつけています。
高価格に見合う最高のセキュリティカメラ
Arlo Pro 2は、スマートホームセキュリティカメラを初めて導入しようと思っている人にとっては高額に感じられるかもしれません。しかし、価格に見合った見返りがあります。
ただ、単純にそれだけのコストを払えない場合なら、スタンドアロン方式の別のカメラシステムを使用する方が良いかもしれません。
たとえばLogitech Circle 2は、スマートなホームプラットフォームとの連携においてはArlo Pro 2より優れています。
しかし、コストを払える場合は間違いなくArlo Pro 2が最高の選択肢となるでしょう。
他に安価な選択肢はあるものの、Arlo Pro 2と同等の性能、汎用性、クラウドストレージ、サービスを有するスマートホームセキュリティカメラは他にありません。