スマートホーム(スマートハウス)の記事 2018.02.11
アイデア次第で無限に広がるIoTデバイス、誰もが発明家になれる時代に
モノのインターネットが進む中、実にさまざまなデバイスやサービスが登場し、市場を賑わせています。今回はその中でもちょっと変わったデバイスや、「ついうっかり」を防止してくれそうな、IoTのアイデアが詰まったデバイスをいくつかご紹介します。
ちょっと変わったアイデアから生まれたIoTデバイス
まずは、家事をこなしながら赤ちゃんを育てているお母さんの強い味方となってくれるIoTアイデアの詰まったデバイスの登場です。
Smart Diaper おむつセンサーは、おむつに取り付けるだけで“おむつの濡れ”を感知してスマホアプリに通知してくれますので、交換の適切なタイミングが分かります。
濡れたまま放置してしまうことで、肌のかぶれや体温の低下など、赤ちゃんへの負担が大きくなってしまうリスクを最小限に食いとどめることができ、安心して家事に集中できるようになります。
1台のスマホで複数のセンサーを管理できますので、赤ちゃんが複数いる家庭でも使用できるほか、おむつを交換した時間やおしっこの回数などのデータはすべてクラウド上に保存され、アプリからいつでも確認することができますので、健康管理にも一役買ってくれます。
もし、おむつを交換している最中に誰かが訪ねてきても、Wi-FiドアベルSky Bellがあればすぐに手を離さなくて良さそうです。
カメラ、モーションセンサー、スピーカーなどが搭載されたドアベルで、スマホアプリを介して訪問者が誰なのかを確認したり、必要に応じて応答したりすることができます。
これなら、おむつ交換中や料理で手が離せない時はもちろん、外出中であってもスマホがあれば対応できるようになりますし、ベルの前に立っている人が10秒間ベルを押さずにいると、スマホに通知されて何をしているのか確認できますので、セキュリティという点においても役に立ってくれます。
続いてはよく旅行に出かける方には特に重宝されそうなIoTアイデアで作られた、自動追跡機能が搭載されたスーツケースCOWAROBOT R1です。
長期間の旅行などで大きめのスーツケースを歩きながら運ぶのは、体力的にも大変なものですが、本デバイスは自動追跡機能が搭載されており、障害物を見事に避けながら自立走行して持ち主のあとを付いてきてくれます。
専用ブレスレットからオートロックを解除したり、“召喚”モードを使うとスーツケースが駆け寄ってきてくれたりといったユニークなIoTアイデアで生まれた機能も備えています。ブレスレットとスーツケースの間に一定以上の距離が発生するとバイブレーションで警告してくれますので、置き忘れの心配も解消されます。
「ついうっかり」を防いでくれそうなアイデアIoTデバイス
続いては「ついうっかり」を防いでくれそうなIoTアイデアで生まれたデバイスをご紹介します。
忘年会、新年会、歓送迎会、お花見、同窓会など、飲みの席は楽しいものですが、ついつい飲みすぎてしまうという方も少なくないでしょう。
そんな方の味方になってくれそうなのが、学習型のアルコールガジェットTISPYです。
一見すると目薬のようなこのデバイスは、お酒を飲んだ時に息を吹きかけることで、呼気のアルコール量から体内のアルコール濃度を計測し、データを蓄積していきます。使えば使うほどデータが収集され、よりパーソナライズされていき、
「今日はペースが速いよ」
「そろそろ水を飲んだ方が良いよ」
といったアドバイスをしてくれるというスグレモノです。
また、飲んだあとに酔っ払って財布やカバンなどを失くしてしまった経験があるという方にピッタリなTrackR bravoやTreasure Tagといった忘れ物防止&発見デバイスも登場しています。
持ち物につけておくだけで、一定の距離が生じたら通知をくれたり、地図上で位置確認ができたりしますので、ついつい忘れ物をしてしまう方には最適でしょう。小型デバイスのため財布やカバンのほか鍵やパスケースなどさまざまな物に応用できます。
また、旅行に出かけて、ついうっかりお土産を買いすぎて受託荷物が重量オーバーしてしまったという経験がある方に朗報です。
秤(はかり)が搭載されているスーツケースTrunksterがあれば、自身の重さを事前に計っておくことができますので、旅先でも安心です。
これまでも秤が搭載されているスーツケースはありましたが、Trunksterの新しいポイントは、スライドドア式のため中身の出し入れが容易に行えるという点です。
IoTデバイスを開発するアイデアを生むには?
今回ご紹介したアイデアIoTデバイスはごく一部にすぎませんが、いずれも
「こんな商品があったら便利なのに」
「もっとこうなら使いやすいのに」
といった日常で感じているちょっとした「疑問」や「気づき」あるいは「改善」といった発想から生まれています。
これらは個人レベルで感じることができるうえ、特に近年ではクラウドファンディングが普及し、さまざまなスタートアップや個人までもが活用して資金調達をすることが可能になったことで、もはや誰もが発明家になれる時代になったと言えるでしょう。
たとえば、過去にはクラウドファンディングサービスの一つMakuakeが、村田製作所と連携して「IoTアイデアコンテスト」を開催したり、DNP(大日本印刷)が「IoTビジネスアイデアコンテスト」などを開催したりと、デバイス以外にビジネスの創出という点でも、さまざまなアイデアが求められる時代となりました。
あなたが抱えているちょっとした「疑問」や「気づき」が、次のアイデアIoTデバイスやビジネスの開発に活かされる日がくるかもしれません。
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