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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.02.07
2019.05.01

IoTシステム技術検定試験とは?IoTの課題を解消するための資格を徹底解説

世間一般ではIoTというキーワードが当たり前に聞けるようになりました。しかしながら、そもそもIoTって何?と疑問を投げかける人も多いでしょう。あらゆるモノがインターネットにつながるようになると言われても、ピンとくる人は少ないはずです。

また急激に成長市場となりつつあるIoT分野では、技術者不足という課題に直面しています。そこで徐々に注目され始めているのが、IoTに関しての知識や技術を認定する「IoTシステム技術検定試験」です。一体どのようなIoTの資格なのか、その概要を詳しくご紹介します。

記事ライター:iedge編集部

IoTシステム技術検定試験とは?

今後IoTが一般化されていく中で、技術者の育成は必要不可欠です。そうした環境下で、IoT技術者の育成を目的として、「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム」が実施する検定試験として知られているのが「IoTシステム技術検定試験」です。

2016年12月に第一回目が実施されたばかりの新しい検定試験となっていますが、今後5年間で5万人以上のIoT技術者を新たに輩出していくことを目的としているIoT資格です。他のベンダー試験とは異なり、資格の有効期限は設定されていないのも特徴です。

 

IoTシステム技術検定試験のレベルと出題カテゴリ

IoTシステム技術検定試験では基礎・中級・上級の3タイプに分かれています。それぞれ試験が実施されていますが、2017年12月の時点で上級の試験は行われていません。ただし、各レベルに受験条件はなく、誰でも受験することが可能です。

IoTシステム技術検定試験 基礎

IoTに関する基礎知識を有していることを求められるIoT資格です。基本的な用語を理解できることによって、一般的なIoT関連の書籍が理解できるようになるとともに、関連セミナーに参加しても構成データの流れが分かります。

IoTシステム技術検定試験 中級

IoTに関する基礎知識だけでなく、IoTシステム全体を俯瞰することができることが求められるIoT資格です。これによって、顧客の要求や提案の要点を的確に把握することができるようになり、システム構成の概要を描くのにも役立ちます。

 IoTシステム技術検定試験 上級

上級ではIoTシステム構築・活用に関するより実践的な専門技術を有していることが求められます。顧客の要求を理解するだけでなく、それらを整理し、システムの企画の戦略的提案ができるようになるため、リーダーとして活動していくことができるIoT資格です。

 

IoTシステム技術検定試験の受験料と支払い方法

受験料

レベル 受験料
基礎 15,100円(税込)
中級 10,800円(税込)

受験料に関しては、2017年12月現在での情報です。尚、上級レベルは未実施となっているため、基礎・中級のみの記載となっています。

支払方法

申込は個人・団体の2種類から選択することが可能です。それぞれ申込方法だけでなく支払方法も異なってきますので、以下でご確認ください。

申込方法 支払方法
個人申込 クレジットカード決済またはコンビニ決済
団体申込 会社宛の請求書払い

尚、他のベンダー試験などで多用されているバウチャーでの支払い(電子的な前売りチケット)は団体申込時のみで使用することができます。ただし、バウチャー購入後には試験をキャンセルすることができないため、注意が必要です。

 

IoTシステム技術検定試験のスケジュールは?

申込受付期間 試験日の約2か月前
試験日 年2回(7月、12月)
試験会場 東京、横浜、名古屋、大阪、札幌、仙台、さいたま、広島、福岡(変更あり)
合格発表 試験日の約1か月後

申込方法

IoTシステム技術検定試験指定の申込サイトで新規ユーザー登録を経て、マイページから申込を行います。手続きが完了すると、IT検証技術者認定試験運営事務局よりリプライメールが届きます。

また団体の場合はバウチャー(受験チケット)での申込となります。まずはバウチャー注文書を公式サイトからダウンロードし、必要事項を記入したら、所定のメールアドレスに添付してください。

試験日当日に持参するもの

試験日当日は、受験票、身分証明書、筆記用具、時計を持参してください。ただし携帯電話は持ち込み不可なため、事前に預けることになります。本人確認用としては顔写真付きの身分証明書、もしくは保険証やクレジットカードなどの提示が必要です。

合格発表と合格証書

合否に関しては、試験から約1か月後にマイページから確認することが可能です。合格証書に関しても、マイページからダウンロードすることができます。また、合否判定通知・合格証書は合皮結果公開後の1か月間のみの公開となるため、注意が必要です。

 

まとめ

IoTシステム技術検定試験は2016年12月に第一回目を終えたばかりで、発展途上のIoT資格とも言えますが、今後はIoTにおける現状の課題ともなっている技術者不足を解消するための糸口となり得るかもしれません。また、どなたでも受験することは可能ですので、気になる人は申込を行ってみてはいかがでしょうか。

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