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スマートホームに欠かせないBluetoothの基礎知識や注意点などを解説

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そもそもBluetoothとは?スマートホームにどう活用されている?

スマホ、タブレット、パソコン、イヤホンなど様々なデバイスに搭載されているBluetooth。現在では広く普及していますので知っている方も多いと思いますが、近距離無線通信規格の一種です。

同じ近距離無線通信規格といえば、代表的なISO/ICEをはじめ、IBeacon、ZigBee、Z-waveなど様々な種類があります。

Bluetoothは複数のサービス同士の垣根を超えた、いわゆるシームレスな相互接続性を可能にし、オーディオストリーミング、パソコンやスマホと周辺機器の接続、車内(電話等)など幅広く活用されています。

近年、モノのインターネットが発展し、スマートホーム向けに様々なIoTデバイスが開発され、販売されていますが、その中でBluetoothはスマートホームの照明や温度調節、ドアのロックなどあらゆるデバイスの操作に用いられています。

スマホやタブレット、パソコンのほとんどの端末に搭載されていること、消費電力が低いこと、小規模データの通信に適していることなどから、身近にある家電や家具、家庭用品などの操作に適しているとされているため、採用しやすいというのが大きな理由と言えるでしょう。

なお、Bluetoothを搭載したモノ同士は、最初に接続相手を特定するためのペアリング(組み合わせ)と呼ばれる操作が必要になります。

現在の最新バージョンは「Bluetooth 5」で、前バージョンの4.2と比較すると通信速度が約2倍、通信可能範囲が約4倍に拡大され、データ通信容量も最大で8倍にまで向上しています。

 

Bluetoothが搭載されているスマートホームデバイス

現在発売されているスマートホーム関連のIoTデバイスの多くはBluetoothを搭載していますが、その中でいくつか例を挙げてみます。

まずマウスコンピューターが販売しているmouse スマートホームのルームハブには、Wi-Fiや赤外線のほか、Bluetoothが内蔵されています。

これにより、赤外線リモコンを使用する家電のコントロールができるようになるほか、Wi-FiやBluetoothを搭載しているスマートホームデバイスのコントロールも可能になります。

たとえば同社のスマート空気清浄機PM2.5センサーにはBluetooth 4.0 (Bluetooth Low Energy)が搭載されていますので、ルームハブと連携させることでこれらのデバイスをコントロールできるようになるほか、Wi-Fiによってネットワークに接続されていますので、外出先からでも専用アプリを介してデバイスをコントロールすることができます。

日本でもいよいよプライム会員向けに発売となったスマートスピーカーAmazon EchoにもBluetoothが搭載されています。

対応するデバイスをコントロールすることもできますし、Echo自体がスピーカーですので、スマホに入れてある音楽を流すこともできます。ちなみにEchoの場合、接続には他のデバイスと同様に、「Alexa,connect my phone(日本語版は日本語での問いかけも可能)」の音声コマンドでも接続可能とされています。

そのほか、ソニーモバイルと東京電力エナジーパートナーが提携して提供しているTEPCOスマートホームで使用されるスマートホームハブにもBluetoothが搭載されていて、対応するデバイスをコントロールできます。

 

スマートホームが危ない?Bluetoothの脆弱性も発見されている

Bluetoothを使用する上で注意しておきたいことがあります。メディアでも取り上げられ話題となりましたが、BlueBorneと呼ばれるBluetoothの脆弱性が発見されたのです。各メーカーは修正パッチの配布に追われています。

“攻撃者がBluetoothの通信可能範囲内にいる”ことが前提となりますが、この脆弱性を利用すると、ペアリングを行わなくてもBluetoothが有効化されているデバイスを攻撃できてしまうというものです。

特にスマホやタブレットなど、常に持ち歩く機会が多いデバイスの場合、不特定多数の人とすれ違ったり、電車に乗ったりなどで第三者と接近することになります。

修正パッチの配布が開始されたら、速やかにアップデートするように心がけると同時に、不要な場合はBluetoothを無効化するなどの対策をとることも考えておくと良いでしょう。

 

スマートホームにおけるBluetoothの存在価値はますます高くなる

スマートホームはすべてのデバイスがネットワークに接続されることで成り立ち、私たちに様々なメリットをもたらしてくれます。

脆弱性の問題なども取り上げましたが、それを差し引いても、消費電力の低さ、小規模データ通信への適合性、ほとんどの端末に搭載されていることなどを考えると、スマートホームにおけるBluetoothは、今後さらにその存在価値を高めていくことになるでしょう。