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トイレもIoT化する時代に!スマートトイレで効率よく健康管理しよう

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排泄物からリアルタイムに健康状態を検出!スマートトイレの特徴

スマートトイレには次のような特徴があります。尚特徴についてはスマートトイレを研究・開発している「スタンフォード大学」の情報を基にしています。

指紋や肛門の紋などで利用者を識別可能

スマートトイレの洗浄ハンドルには、指紋を認識するセンサーが搭載されています。実際にトイレをしている人をハンドル操作の際に特定するためです。

ただし洗浄ハンドルを握っているのがトイレをした本人とは限りません。

そこでスマートトイレには肛門の紋を識別する機能も搭載されているのがポイントです。指紋と同様に肛門の形も人に応じて異なっており、個人を特定して排泄物の状態を管理するのに役立てられます。

ちなみにプライバシーを考えて、使われた個人データは誰も確認できないようになっているのもポイントです。

排泄物の状態を動画で記録する

スマートトイレには排泄物の状態を記録する機能も搭載されています。

利用者の尿や便の動画を記録した後、

・尿の流れる時間
・尿の排出量
・便の粘り具合

などを処理していきます。

ちなみに実験では尿試験紙を使用して、健康や不健康かを「タンパク質レベル」で測定する機能もスマートトイレに搭載されました。

クラウドサーバーにデータが保存されて医師が確認する

排泄物のデータは肛門の紋などで振り分けされた後、クラウドサーバー上にデータ保存されます。システム上のデータは医師がいつでも確認できるようになっているのがポイントです。

患者の健康リスクをリアルタイムで確認できるので、治療の参考になります。

 

TOTOやパナソニックも参入!スマートトイレ市場の今

スマートトイレについてはスタンフォード大学など研究機関が開発を進めている他、各トイレ関連メーカーも開発を急いでいます。

海外メーカーの動き

たとえば家電見本市として世界中で注目されている「CES」の2019年度イベントでは、アメリカの「コーラー(KOHLER)」というブランドが「アレクサ」を活用してトイレの操作を行えるスマートトイレを出品しました。

また「Google」は2016年に、バスタブとトイレで健康状態を検査測定するためのバスルームの特許を取得しています。親会社の「Alphabet」は2015年に血圧測定に使える圧力センサートイレ便座の特許を申請しています。

中国メーカーもスマートトイレに注目しています。

たとえば「徳訳科技(DeyeeTec)」は便座で尿検査ができるシステムを開発しました。また「幾何科技公司(GEOMETRY HEALTHTECH)」は用を足した後、スマホアプリなどに測定結果を送りアドバイスを行うスマートトイレを開発しました。

国内メーカーの動き

日本の大手メーカーの「TOTO」や「パナソニック」は、Wi-Fi接続で使えるスマートトイレを開発しています。BMIや糖分、たんぱく質や尿温度などを測定して健康に役立てられる設計になっているのがポイントです。

TOTOについては「CES2021」において新型スマートトイレの開発を表明しました。

具体的には臭いセンサーなどを活用してトイレ中のユーザーの健康状態を測定し、食事や生活習慣などに対してアドバイスを行う機能が搭載される予定です。スタートアップ企業などの技術も受け入れながら数年後に実用化を行う計画になっています。

住宅設備建材などを販売している「LIXIL」は、「CEATEC 2019」というイベントでAIを駆使したスマートトイレを参考出展しました。

AIが排便状態を画像処理して、形や大きさなどを基準を基に測定する仕組みです。排便状況の管理を簡単にできるといった点が紹介されました。

 

最初の正式発売は中国メーカーからになる?スマートトイレの今後の展開

日本の大手メーカーも頑張っていますが、IoTデバイス市場はアメリカや中国などが先行する傾向にあります。スマートトイレ市場についても、最初は中国メーカーがスマートトイレを本格的に展開する可能性が出てきました。

スマートトイレ市場はブルーオーシャン(競争相手がいない状態でユーザーを獲得できる市場)と言われており、最初にシェアを獲得したメーカーが大きくスマートトイレ市場でも存在感を見せられる状態です。

将来的にはAIを駆使して画像処理をしたりアレクサやGoogleアシスタントに対応したりと、ユーザーのニーズに合わせたさまざまなスマートトイレが登場するでしょう。

値段がすぐに安くなることはなさそうですが、競争が高まれば手軽にスマートトイレを利用できる日が来るかもしれません。最新の情報をチェックして期待を膨らませておきましょう。