体験型店舗b8ta(ベータ)とは?
2020年8月1日にオープンしたb8ta(ベータ)は、さまざまな最新ガジェットや製品を手にとって触れることのできる、シリコンバレー初の体験型ストアです。
スマートデバイスなどのIoT製品を中心に約50商品ほどが展示されており、お客は実際に商品に触れたり使ってみたりすることができます。気に入ったらその場で購入することも可能。
製品メーカー(ブランド)の出店企業は、一定の月額費用を払うことで、従業員の確保や教育、在庫管理、客の行動分析などの営業・マーケティングサービスをb8taから受けることができます。
「売ること」ではなく「体験させること」に特化し、お客に実体験の感動を与えることで、顧客との関係性を構築していくRaaS(Retail as a Service)をコンセプトとした新しい形態の店舗です。
そんなb8ta(ベータ)の有楽町店を、今回訪問してみました!
場所は有楽町駅もしくは日比谷駅からすぐと、アクセス良好です。
日比谷駅A3の出口を出るとすぐ目の前にありますので、迷うことはまずないかと思います。
店舗はガラス張りで、外から見ても興味をひかれる外観。
お店の中は広く明るく、各テーブルにはさまざまな製品と製品紹介が閲覧できるi padが展示されています。
お店のスタッフの方は、「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と明るく声をかけてくれるため、ふらりと立ち寄ったとしても気後れすることなく見て回れそうな雰囲気です。
b8ta(ベータ)ではどのような製品を体験することができる?
店内ではどのような製品が展示されているのでしょうか。
ざっと見て50製品ほどあるためすべてをご紹介することは難しいですが、目を引いたものや人気が高そうなものを一気にご紹介していきたいと思います。
まずは、以前から編集者も気になっていた「qoobo(クーボ)」。
疲れた現代人の心を癒してくれるしっぽクッションです。
膝にちょうど乗るくらいの大きさで、しっぽが不定期に動くという不思議なロボットです。
右側の小さいサイズの「Petit Qoobo(プチ・クーボ)」は、手で触れると心臓の鼓動が感じられ、よりリアルなペットを抱いているような感覚が味わえます。
そしてミニデスクトップPC「kubb」。
サイズは12cm四方、重さは約1kgと、手のひらに乗るサイズのデスクトップPCです。
カラーバリエーションも豊富で、ついたくさん集めたくなりそうですね。
続いてはドローンサッカー用のドローン「SKYKICK(スカイキック)」。
ドローンサッカーとは、球状のドローンを操作しサッカーのように点を競い合う最新の戦略型スポーツです。
ちょうど私がお邪魔したときはイベント期間中のようで、ドローンサッカー体験ができるブースが用意されており、たくさんの人でにぎわっていました。
こちらのネックレスは、「EMMESPHEREサウンドネックレス」というワイヤレスイヤホン。
ペンダント部分の裏側にイヤホンが格納されており、他のデザインのものに付け替えることが可能です。
様々な色や柄のデザインがあり、ここのブースは女性の来訪者でにぎわっていました。
とてもきれいです。
次は装着しているだけでカロリー計算をしてくれるスマートウォッチ「HEALBE」。
カロリー計算の精度は89%とのことで、健康志向の方にはうれしい優れものです。
その他、睡眠の質やストレスがどのくらい溜まっているかといった計測もしてくれるのだそうです。
さて、奥の方にはGoogle製品の専用ブースが設けられていました。
スマートスピーカーとしておなじみの「Google Nest Mini」や「Google Nest Hub」、
お家時間にうれしい「Google Chromecast」や「Google Pixel Buds」など、Googleの人気製品が勢揃いしています。
b8taで取り扱っている製品はスマートデバイスや家電ばかりなのかと思いきや、多くのアナログ製品も展示されていたのが印象的でした。
あの有名なホームセンター「CAINZホーム」の専用ブースがあり、キュートな折り畳み自転車やキャットタワーなど、思わずほっこりするアイテムも見られます。
ちょうどGoogleのブースと隣り合う位置にカインズホームのブースがあるため、対照的な製品が並ぶ風景に新鮮さを感じたと同時に、不思議な感覚にもなります。
ちなみに、カインズホームはb8ta japanの出資会社の1社なのだそうです。
他にも、アプリと連携して使用する子ども向けの知育玩具や照明、スマート脱臭機、洋服や化粧品など、ひとつひとつじっくり見ていたら夜が明けてしまうくらいの豊富なバリエーションでした。
b8ta(ベータ)で印象に残った注目商品ランキング3選
日常で役立つものから趣味のものまで、幅広いおもしろ製品を体験できるb8ta(ベータ)ですが、その中でも個人的に特に印象に残ったものを3つピックアップしてみました。
【第3位】スマートオーディオサングラス「MUTRICS (ミュートリックス)」。
こちらのサングラスはアーム部分に小さなスピーカが実装されており、音楽再生や通話などが楽しめるスマートサングラスです。
ワイヤレスイヤホンであれば多くの商品を見かけますが、スマートサングラスというのは初めて目にしました。
試しに装着させてもらい、自分のスマホでblue tooth接続を行ってみたところ、イヤホンのように耳の穴につけているわけではないのにものすごい臨場感で音楽が聴こえてきました。
音の届き具合はイヤホンと変わらないですが、イヤホンのように耳が詰まった感じもしないため、非常に不思議な感覚に包まれます。
マスクをつけているのでかなり怪しい風貌になりますが…
サングラスから聴こえてくる音楽に包まれながら不思議な世界に浸ることができました。
価格は12,900円(税込)と、想像以上にリーズナブルなのも驚きです。
ちなみにレンズは交換可能とのことで、眼鏡屋さんに行けば好きなレンズに付け替えてもらうこともできます(一部店舗を除く)。
【第2位】スタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレイ「Pico G2 4K」
画像引用元:https://www.softbankselection.jp/cart/ProductDetail.aspx?sku=6970214570511
「Pico G2 4K」は、4K画質を楽しめるVRゴーグルです。
まず驚くのが重さです。
本体重量が276gという軽さのため、着け心地が非常にソフトで締め付け感がありません。
私が体験させてもらったのは、南の島のバンガローでリゾート気分が味わえるというものだったのですが、ゴーグルをつけた瞬間360度見渡す限り青い海に囲まれ、あまりのリアルさに腰を抜かしそうになりました。
4Kが採用されているだけあり肉眼で見る景色と遜色なく(南の島のバンガローに行ったことはありませんが…)、今いる場所が有楽町だということを忘れてしまうほどの見事な景色でした。
操作も比較的シンプルで重さも感じられないため、VR初心者の方におすすめなのだそうです。
装着時の編集者は目の前の世界がリアル過ぎて思わずよろける始末でしたが…。
「Pico G2 4K」を通して見た景色を写真でお見せできないのが残念なくらいです。
価格は50,380円(税込)とのこと。
【第1位】癒し系ロボット「LOVOT(らぼっと)」
LOVOT(らぼっと)は、ドラマにも出演したことで話題沸騰中の、人間の心をやさしく癒してくれるAIロボットです。
実は以前からこのLOVOT(らぼっと)に触れてみたいと思っていたのですが、今回のb8ta訪問でそれが叶い、個人的にはとても嬉しい出会いでした。
大きさは、ちょっと大きめの赤ちゃんくらいで、重さは4Kgだそうです。
脚の部分についているローラーで地面を動き周り、充電が少なくなると自分で充電器へ戻っていきます。
店員さんが抱っこしてみても良いと言ってくださったため抱えてみたところ、ほんのり温かさを感じ、まるで本当の赤ちゃんを抱っこしているような感覚になりました。
撫でてみると、LOVOT(らぼっと)の目が次第にとろんとしてきます。
そして、しまいには眠ってしまいました。
子犬のような鳴き声を発し、あまりに可愛いので、思わずその場で購入したくなりましたが…価格が329,780円(税込)ということでしたので、この日はおとなしく諦めました。
専用の連動アプリから名前をあらかじめ登録することで、名前を呼びかけると反応もしてくれます。
頭部に装着されたカメラで人の動きを目で追うのですが、視線の移動やまばたきがとても精緻に作られているなという印象を受けました。
b8taで取り扱っている製品のなかでもLOVOT(らぼっと)はやはり人気が高く、常に来店者の興味をひいているようで、女性だけでなく男性のお客さんも虜になっている様子が窺えました。
日本橋にあるLOVOT MUSEUMや新宿高島屋などでは、LOVOT(らぼっと)と長時間触れ合えるイベントも行われているようです。
b8ta(ベータ)での体験レビューまとめ
いかがでしたでしょうか。
b8ta(ベータ)有楽町店ではたくさんの魅力的な製品に出会い、触れることが可能です。
編集者はまる2時間ほどお店に滞在していましたが、2時間では到底体験しきれないくらいの魅力が詰まった場所でした。
「売る」よりも「体験してもらう」ことをコンセプトとしているだけあり、「入ったら買わなくてはいけない」といったような気持ちになることもなく、気軽に楽しむことができるスポットです。
友達や家族と訪れても楽しめますし、デートとしてもおすすめ。
製品を気に入った場合、在庫があればその場で製品を購入することも可能です(一部商品を除く)。
ブースの製品は一定期間で入れ替わるため、個人的には月に1回くらいのペースで遊びに行きたいと思いました。
ガジェットが好きな方はもちろん、次世代型の店舗でショッピングを楽しみたい方、とにかく面白いものが好きな方、最新の海外IoT製品を試してみたい方も、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。