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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.09.16
2020.09.16

【都心での反応は?】新型コロナ接触アプリ“COCOA”を実際に使ってみた

いろいろなウワサが飛び交っている新型コロナ接触アプリ“COCOA”ですが、利用を躊躇している方も多いのではないでしょうか?感染拡大を少しでも防ぐためにも“COCOA”はぜひ利用したいアプリです。仕組みや使い方、メリットや懸念点など基礎知識をまとめました。ぜひこの機会に“COCOA”に関する正しい知識を身につけましょう。

記事ライター:iedge編集部

新型コロナ接触アプリ“COCOA”とは?

“COCOA”は厚生労働省が管轄しているアプリで「Contact Confirming Application」を略したものです。仕組みや使い方など、基本的なところから学んでいきましょう。

“COCOA”の仕組み

1メートル以内、15分以上「自分以外のアプリユーザー」と接触した場合、アプリに「接触」として記録されます。この際、接触した相手の【接触符号】もアプリに記録されます。たとえば“COCOA”ユーザーであるAさんとBさんが1メートル以内で15分以上会話をした場合、アプリには

・接触符号1111(数字は仮)と15分間、1メートル以内【接触】

といった形で記録されます。【接触符号】はランダムに割り当てられ、かつ定期的に変わるもので個人を特定するものではありません。接触の記録は14日後に消去されるほか、上記の例でいえばAさんかBさん、どちらかが【陽性情報の登録】を行わない限り、接触の情報は利用されません。何ごともなく、14日後に自動で消去されるということです。

AさんBさんいずれかが陽性者だった場合で、かつ後述する方法で【陽性者情報の登録】を済ませた場合は、アプリに通知が届きます(14日以内に接触した、“COCOA”ユーザーに届きます)。このとき通知されるのは【接触符号】のみで、個人情報などは一切送られません。

万が一通知がきたら、アプリ上で「症状を入力して相談」するか「電話で症状を伝えて相談」するかを選ぶことができます。その内容に応じ、帰国者・接触者外来等への受診が案内されるという仕組みです。

“COCOA”の使い方

お使いのスマホにダウンロードするだけでOKです。アプリを立ち上げると何月何日から何日間使用し続けているかが表示されるほか「陽性者との接触確認」「陽性者情報の登録」「アプリを周りの人に知らせる」といったメニューが表示されます。

新型コロナウイルス陽性者と判定された方は、保健所などの公的機関から発行される【処理番号】をアプリの「陽性者情報の登録」に登録します。これにより、過去14日間に接触したアプリユーザーに通知が送られるようになります。

“COCOA”を使うメリット

“COCOA”利用者は、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性を素早く知ることができます。接触の記録は最大14日間保存されますので、過去の記憶が曖昧だったり忘れていたりしても“COCOA”が覚えていてくれるのは心強いですよね。

接触した事実が分かれば、保健所や医療機関などでサポートを受けるための情報も迅速に入手できますし、何より【無症状】であっても優先的にPCR検査を受けられるというのが、“COCOA”利用者にとって非常に大きなメリットです。

“COCOA”のインストール方法

まずはOSをチェックしましょう。“COCOA”が対応しているのは「iOS13.5以上」「Android OS6以上」です。古いOSをお使いの方は、先にアップデートが必要です。

次に、iOSなら「App Store」、Android ISなら「Google Play Store」を立ち上げ【COCOA】または【新型コロナウイルス接触確認アプリ】と入力して検索しましょう。なお必ず「厚生労働省公式」などと書かれているアプリを選んでください。厚生労働省の文字が確認できないときは偽アプリの可能性があるため、いったんインストールは控えましょう。

インストールが済んだらアプリを立ち上げ、画面の指示に従って「次へ」や「同意」を選んで進めていけば簡単に初期設定が完了します。画面にも表示されますが、Bluetooth通信を有効化することと、接触の記録や通知を有効化することも忘れないようにしましょう。

 

新型コロナ接触アプリ“COCOA”、どれくらいの人が利用している?DL数は?

実際のところ、“COCOA”はどれくらいの人が利用しているのでしょうか?最新情報を元に、DL(ダウンロード)数や陽性者情報の登録者数などを見ていきます。

8月4日17時時点で約1127万件

2020年6月15日に配信が開始された“COCOA”ですが、DL数は着々と伸びています。1カ月(35日)が経過した7月20日時点で769万件、1日あたり約22万件ということになります。そこから15日後の8月4日17時の時点では1127万件まで増えました。この期間中、1日あたり約24万件がDLされていたことになります。総人口1億2596万人(2020年7月1日時点)ですから、およそ1割の人が“COCOA”をDLした計算になります。この数字は今後も着々と伸び続けるでしょう。

陽性者情報の登録数は伸び悩み?

1127万件のうち、陽性者情報の登録者数は121件です(8月4日17時時点)。日本全体でDL数がまだまだ少ないこと、登録は任意であることなどが影響していることもありますが、一方で保健所などが発行する【処理番号】が届かないという問題も発生しています。

お伝えしたように、“COCOA”に自分が陽性者であることを登録するには、検査後に発行される【処理番号】が必要です。ところが、その番号を発行するに至るまでのシステムがうまく機能しておらず、陽性と判定された人の元へ【処理番号】がなかなか届かないという事態が発生しているのです。多忙を極める関係機関の皆様を責めるものではありませんが、なんとかシステムが早期改善されることに期待したいですね。

 

新型コロナ接触アプリ“COCOA”を使うことによる懸念点は?

“COCOA”を利用するかどうか躊躇している方は、個人情報やセキュリティー、スマホのバッテリー、情報の信憑性などさまざまな懸念点を抱えているのではないでしょうか?一つずつ考えていきましょう。

行動履歴などの個人情報は大丈夫?

“COCOA”を利用するにあたって、個人情報を入力するケースは一切ありません。位置情報も取得されません。万が一、スマホから情報が盗まれたとしても、過去14日間以内の日次鍵(識別子)と、接触したスマホと自分のスマホとの間で交換した【接触符号】のみです。したがって、個人情報や行動履歴が第三者に知られてしまうことはまずありません。

BluetoothをONにしっぱなしでスマホのバッテリーは大丈夫?

“COCOA”に用いられているのはBluetooth LEです。「LE」とはローエナジー(Low Energy)のことで、従来のBluetoothよりも消費電力が小さいのが特徴です。速度を抑え、信号の到達距離を短めに設定できることなどがその理由です。位置情報なども含まないごく小規模なデータをやり取りするにはまさに最適な規格と言えるでしょう。オンにしたままでも、バッテリーに与える影響はほとんどありません。

ただし、スマホのほかのアプリがバックグラウンドで立ち上がっており、バッテリーに影響を与える可能性はあります。バッテリーが劣化し、減りが早まることも考えられます。ですが、“COCOA”を使用するためにBluetoothをオンにし続けたからと言ってバッテリーが異常に消耗するということは、Bluetooth LEの特性からは考えいにくいものです。

 

“COCOA”を入れた状態で毎日の電車通勤をしたら、どんな反応が出るのか?

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