スマートホームでルーターが故障したら一大事
たとえば、無線LANが急に動かなくなったとしましょう。IoT製品はインターネットを介して動いていますので、家中のIoTデバイスが動かなくなってしまいます。これが仮に、スマートホームだったらどうでしょうか。
すべてのものがインターネットにつながる未来は、無線LANルーターが壊れたらスマートホーム自体がおしまいになってしまう未来でもあるのです。カーテンも開けることができなければ、照明をつけることもできなくなることは間違いありません。
一方、スマートフォンには4G回線の機能がありますので、Wi-fiが切れた場合でも基地局につないでインターネットをすることができます。しかし、Wi-fiルーターでつながっているスマートホームのIoTデバイスは、ルーターが壊れてしまったらどうしようもありません。
ある日突然インターネットにつながらなくなってスマートホームがダウンしてしまったら、スマートホームの全体が壊れているのか、ルーターが壊れてしまったのか、IoTの部品が悪いのか、問題の切り分けすらできなくて右往左往という人は少なくないのではないかと思われます。
Googleがスマートホーム専用ルーター「OnHub」を発表
日本では未発売なのですが、先ほどお伝えしたような事態に備えて、Googleはスマートホーム専用ルーターである「OnHub」という製品を出しています。スマートホームにルーターは欠かせないということで、新たに音楽や映画などをストリーミングで視聴するために導入された機器です。
これは家の中にあるすべての家電をつないで、ルーターの接続状況がリアルタイムにわかるようになっています。通常のルーターはスマートホームの外からは操作できませんが、このOnHubなら外部から操作が可能です。電波がもっとも良好なものを自動で選んで接続するというようなこともできるのでおすすめです。
セキュリティアップデートや機能のアップデートなども自動で行ってくれて、つねに最先端の状態に改善してくれているのが魅力的となっています。
ライトが光らないため、一見ルーターっぽくない製品ですが、非常にデザイン性があって、アンテナとソフトウェアのメンテナンスも完璧です。
自動でもっともスピードが早いインターネットにつながり、常に最新の情報を探しにいくので、スマートホームを最新の状態で維持でき、なおかつトップスピードで操作することが可能になります。
また、シンプルなアプリが付属でついており、パスワードなどもタップだけで共有できるのでかなり操作性は良いと言えるでしょう。
Googleとスマートホームの関係
Googleがルーターでスマートホームのセンターポジションを取れれば、ビジネスを推進していく上で非常に有利になります。そのため、スマートホーム時代を見据えて、GoogleはOnHubを投入したのではないかと考えられます。
OnHubはとても便利な製品で、スマートホーム専用ルーターとしての機能が非常に優れています。
また、ルーターはさまざまなIoT製品やスマートホームに関する情報が一同に集約される装置でもあるため、セキュリティには最新の注意がはかられているのですが、その一方でアクセスは非常に簡単にできるように工夫されています。
GoogleはOnHubでスマートホームの世界に一歩飛び出そうとしており、期待が持たれます。しかしこの製品が登場したのは2015年なのですが、それから2年経った今、浸透しているとはいい難いでしょう。実際にはアメリカやカナダでしか使われておらず、日本には入ってきてないのが現状です。
今回はスマートホームとルーターの関係について見てきました。
ルーターが壊れてしまえば、スマートホームやIoTは大変なことになってしまいます。そうした事態を防ぐために、安全安心でなおかつ操作が簡単なスマートホーム専用ルーターをGoogleが開発しています。
きっと役に立ってくれるはずですので、興味のある方はぜひともアメリカからルーターを取り寄せてみてください。オンラインでは販売しているところもありますので、おすすめです。