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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.08.26
2020.08.26

世界一売れてるスマートロック「SESAME mini」をDIYでSuicaに対応させる

物理的な鍵や、面倒くさい開け閉めの動作から卒業できるスマートロック。さらにスマホに入れる専用アプリすら卒業したい、という人は、「SESAME mini」を改造して、Suica対応にしてみませんか。

記事ライター:iedge編集部

SESAME miniとは

画像引用元:https://ameblo.jp/candyhouse-inc/entry-12401185406.html

価格:¥9,800(税込)

「SESAME mini」は、「CANDY HOUSE JAPAN」が製造・販売している世界最小・最安値のスマートロックです。アメリカで人気を博したスマートロック「SESAME」が、日本向けに小型に改良されました。

SESAME miniはクラウドファンディングサイト「Makuake」で、1ヶ月半で9,000万円以上の支援を集めました。SESAMEシリーズは「世界で一番売れているスマートロック」とも言われています。

取り付けはドアのサムターンにシールで貼り付けるだけで、工事は必要ありません。世界中のあらゆる鍵に対応していて、もちろん日本で使われているほとんどの鍵にも取付可能です。もし取り付けられない鍵だったとしても、メールで依頼すると3Dプリンターを使ってオーダーメイドのアダプターを作成してくれます。

SESAME miniを解錠・施錠するにはいくつかの方法があります。スマートフォンアプリからの操作、スマートフォンの位置で帰宅を検知して自動で解錠・施錠、さらに、アプリを立ち上げなくともスマートフォンを3回ノックすることによる解錠(iPhoneのみ)もできます。従来の鍵もそのまま使うことが可能です。

Apple Watchにも対応しています。文字盤に表示されたSESAMEのアイコンをタップし、鍵のマークをタップするという2ステップでの解錠です。

また、アプリから鍵の開閉の履歴を確認したり、友人に一時的に鍵をシェアしたりといった機能も備え、スマートスピーカーでの音声操作にも対応しています。SESAME miniはスマートロックとしては非常に安価であるにも関わらず、スマートロックに期待されるほとんどすべての機能を備えた製品なのです。

 

SESAME miniをSuicaで開ける

SESAME miniはアプリを立ち上げなくても簡単に解錠できます。例えば、iPhoneならポケットに入れたまま画面を3回タップするだけ、あるいはハンズフリー機能をオンにしてドアに近づくだけです。しかし、Androidユーザーだったり、ハンズフリー機能が作動するまでの数秒の待ち時間が気になったりという場合には、ICカードをタッチするだけで解錠できたらいいなと思うことでしょう。

2018年10月、SESAME miniが交通系ICカード「Suica」で操作できるようになりました。当初、Suicaリーダーの販売は2019年を予定していると発表されていましたが、2020年時点で未だ販売されていません。現在は無料で公開されているAPIを活用し、市販のNFCリーダーと組み合わせることでSuicaによる操作が可能になります。

SESAME miniをSuicaで解錠できるよう設定するには、ラズベリーパイを使ってプログラミングをする必要があります。以下のものが必要です。

  1. SESAME mini本体
    2. SESAME製品専用のWiFiアクセスポイント(¥4,700(税込))
    3. インターネット環境
    4. NFCリーダー(SONY PaSoRi EC-S380など)
    ・NFCリーダーをドアに貼り付けるための両面テープ等
    ・NFCリーダーとラズベリーパイを収納するケース
    5. ラズベリーパイ
    ・microSDカード
    ・microUSBケーブル
    ・USB充電器
    ・LANケーブル
    ・HDMIケーブル
    ・モニター
    ・キーボード

詳しい手順はCANDY HOUSE公式ブログの記事(https://ameblo.jp/candyhouse-inc/entry-12413908790.html)で説明されています。

注意すべき点として、SESAME miniはリチウム電池で動作しますが、NFCリーダーは電源に接続している必要があります。

この方法で、SuicaだけでなくPasmo,、Nanacoなど様々なNFCカードを鍵として使うことができます。スマートフォンやApple WatchにインストールしたモバイルSuicaも使用可能です。スマートフォンにSESAMEアプリをインストールする必要すらなくなります(開閉履歴の確認や鍵のシェアにはアプリが必要です)。

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