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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2017.12.07
2019.05.01

12月出荷開始「外出先からでもエアコンの稼働状況が分かる」eRemote Pro

今使っている家電を買い替えることなく、外出先からでもオン・オフが可能なスマートホーム向け赤外線学習リモコンはすでにいくつか販売されています。しかし、今回株式会社リンクジャパンから発売となるeRemote Proは一歩先を行くスマートリモコンになりそうです。eRemote Proの機能や使い方、スペックなどをまとめていきます。

記事ライター:iedge編集部

前モデルの機能を残しつつ、さらにパワーアップしたeRemote Pro

前モデルのeRemoteはエアコンやテレビ、照明、オーディオなど赤外線リモコンを使用する家電の赤外線信号を学習し記憶することができるスマートリモコンで、専用アプリを通して遠隔操作もできるため、外出先からそれぞれの家電をオン・オフすることができるというものでした。

“学習型”と呼ばれている通り、一部の特殊な赤外線を除き、メーカーや型番、年式など関係なく様々な家電の赤外線信号を学習してくれるため、家中のリモコンが一つにまとまり、紛失や電池切れなどのリスクも解消することができます。

また、旅行中や女性の一人暮らしなどで家の様子が気になる方も、タイマー設定で定期的に照明をオン・オフしたり、帰宅前に照明をオンにしたりすれば、不在であることが知られにくかったり、部屋を特定されにくかったりといった防犯面でも役立つデバイスです。

そんなeRemoteの性能を残したまま、さらに稼働状況を可視化してくれる「電流センサー」を搭載したのがeRemote Proなのです。

 

eRemote Proに搭載された国内初の「電流センサー」とは

eRemote Proは本体内に国内では初となる「電流センサー」を搭載しています。これにより、エアコンをオン・オフした際の電流の状態がスマホに通知され、外出先からでも稼働状況をチェックできるようになったのです。

エアコンの横に設置されているコンセントに本体を差し込み、エアコンのプラグをeRemote Pro本体に差し込むだけで設定が完了しますので、操作も非常に簡単なほか、天井近くに設置しますので障害物が少なく、赤外線信号を届けやすいというメリットもあります。

エアコンの稼働状況に加えて、電力消費量もスマホ上で確認することができるため、省エネ意識の向上にも繋がるのではないかと期待されています。

eRemote Proのこの「電流センサー」機能は色々な場面で活躍してくれます。

たとえば、

「さっきスマホからエアコンをオンにしたけど本当に稼働しているかな?」

「もしかしてエアコンをつけたまま出てしまったかもしれない……」

といった不安を解消してくれるのはもちろんのこと、

「今日の昼間は暑い(寒い)な。家にいるペットは大丈夫かな?」

と思ったら、スマホアプリでエアコンをオンにすれば、実際にきちんと稼働してくれているかが分かるようになります。

また、親世帯が暮らす実家などに取り付けておけば、

「今日は暑いけどちゃんとエアコン使っているかな?」

といった不安も解消してくれますし、もし稼働していなければそっとオンにしてあげることもできるでしょう。

特に近年では室内でも熱中症にかかってしまう高齢者の方が増えていますので、eRemote Proは「見守り」という点においても優れたデバイスと言えます。

 

eRemote Proの仕様や価格について

eRemote Proを設置したあとは、専用アプリからクラウド経由で本体をコントロールしたり、家電の稼働状況をチェックしたりします。

対応しているOSはAndroid4.0以上、iOS7.0以上で、自宅ではIEEE802.11g/b(周波数帯域2.4GHz)のWi-Fi接続で使用します。

外形寸法は幅70mm、長さ76mm、高さ70mmと非常にコンパクトで、本体重量も140gのうえに特に付属品などもありませんので、誰でも容易に設置して使い始めることができます。

なお、eRemote Proを発売する株式会社リンクジャパンによりますと、現在の小売予定価格は18,000円とのことです。

 

APIの提供によってさらに広がるeRemote Proの可能性

株式会社リンクジャパンはeRemoteシリーズ以外にも温度センサー、湿度センサー、照度センサーを搭載したeSensor、さらに人感センサーやドア開閉センサーが加わったeSecurityなどのデバイスを提供しています。

これらのセンサーが取得した情報に基づいて、特定の条件下でeRemoteを連動させ、家電をコントロールできるようになるとしています。

また、eRemote ProはAPI(Application Programming Interface)を提供していますので、今後の可能性が大きく広がると言えるでしょう。

「APIを提供する」とはつまり、ソフトウェアの一部をWEB上で公開することで、誰でも利用することができるようになることを意味します。

これにより他の開発者は自身のソフトウェアにeRemote Proのソフトウェア機能を組み込むことができ、アプリ同士で連携することが可能になります。

たとえば、つい先日、日本でも発売されて話題を呼んだGoogle HOMEなどのAI音声アシスタント機能搭載のスマートスピーカーと連携すると「声」で各家電をコントロールすることが可能になります。

国内初の電流センサー搭載で稼働状況を可視化しただけでなく、APIの提供により今後さらに可能性が広がるスマートリモコンeRemote Pro、一気に普及する可能性を秘めているデバイスです。

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