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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.06.26
2020.07.02

オートロックマンションで「置き配」が利用できない問題はスマートロックで解決できるか?

再配達のコスト削減や、新型コロナウイルス対策のための非対面受け取りなどで、「置き配」を利用する人が増えています。しかし、オートロックマンションでは不在時の置き配を利用するのが難しいという問題があります。鍵をIoT化する「スマートロック」で問題を解決できるのか、考えてみました。

記事ライター:iedge編集部

スマートロックとは

スマートロックとは、ドアの鍵をIoTする機器及びシステムのことです。物理的な鍵を使わず、ドアに取り付けた機器とスマートフォンを通信させることで鍵を開閉します。

多くのスマートロックは、スマートフォンをポケットに入れたままハンズフリーで鍵を開けることができる機能や、オートロック機能、ゲストに合鍵を発行する機能、鍵開閉の履歴管理などを搭載しています。

スマートロックには、取り付けるのに工事が必要な「交換型」と、工事が必要ない「後付型」が存在します。後付型は、ドアの室内側についているサムターン(鍵を開閉するつまみ)の上にかぶせるように粘着テープなどで貼り付けて使用します。取り付けが手軽で、安価なモデルも多い後付型が特に人気です。

住宅におけるスマートロック導入のメリットは、主にセキュリティの向上です。次のようなメリットが期待できます。

・オートロック機能で鍵の閉め忘れがなくなる
・鍵が開閉されるとスマートフォンに通知されるモデルなら、子供の帰宅や外出を確認できる
・空き巣等に気付くことができる
・ゲストに発行する合鍵は有効期間を任意に設定できる
・ゲストに物理的な合鍵を渡し、コピーされる心配がない

 

置き配とは

「置き配」とは、配達された荷物等を対面で受け取るのではなく、指定した場所に置いてもらうことで配達完了とするサービスです。宅配ボックスない住宅でも、不在時に荷物を届けてもらうことができます。

一般的な荷物の置き場所は玄関前、車庫、自転車のカゴ、ガスメーターボックスなどです。荷物を入れてもらうための「置き配バッグ」を設置することも推奨されています。

置き配システムによって、配達業者側は再配達にかかるコストを減らすことができ、ユーザーは次のような悩みを解消することができます。

・平日は帰宅が遅く、荷物を受け取るのが難しい
・時間指定の幅が広く、待機している時間がもったいない
・在宅していても子供の世話、入浴、料理など、手を離せない状態にあって荷物を受け取れないことがある

通販サイトの対応

Amazonは2020年3月から、30都道府県で置き配を標準配送方法とする取り組みを始めました。注文時に置き配を希望する場所、あるいは置き配を希望しないことを選択することができます。

同社が都内の一部、大阪市の一部、名古屋市、札幌市で行った実験では、置き配を標準の配送方法とすることで、通常時と比べて5割の再配達削減を達成したといいます。配送コストや配送員の負担だけでなく、環境への負担も軽減できるとして、本格的な導入に踏み切りました。

他には楽天、TSUTAYA、ASKUL、FANCLなどが置き配に対応しています。

配送業者の対応

上記の通販サイトで購入した商品以外の荷物を置き配で受け取れるかどうかは、配送業者によって異なります。

日本郵便は、事前に「指定場所配達に関する依頼書」を提出することで、置き配を利用することができます。さらに外部から見えにくく、雨に濡れない場所を指定するなど、一定の条件を満たす事が必要です。

また、玄関先に宅配バッグ「OKIPPA」を設置した場合は、依頼書の提出なしに置き配をしてもらうことが可能です。

画像引用元:https://www.post.japanpost.jp/service/okihai/

ヤマト運輸、佐川急便は、不在時の宅配ボックス以外の置き配には対応していません。

現在は新型コロナウイルス感染対策のため、両社とも非対面での受け取りには対応しています。ドライバーにインターフォンで「玄関の前に置いて下さい」等と伝え、サインを省略できるというものです。しかし、不在時に指定の場所に置いてもらうことはできません。

 

オートロックマンションでは置き配が利用できない

ユーザーにも配送業者にもメリットが多い置き配ですが、宅配ボックスがないオートロックマンションでは置き配を利用することが難しくなっています。配送業者がオートロックの開閉ができず、部屋の前などに荷物を置くことができないからです。

 

スマートロックでオートロック問題を解決できるか

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