スマートホームの宅配ボックスで労働生産性向上
スマートホームの未来は、まずできるところからインターネットに接続し、できるものからIoT化していきます。
たとえば、宅配ボックスが挙げられます。現在、宅配の30%前後が不在持ち帰りで使われており、大きく宅配業者の生産性を下げているのをご存知でしたか?
これは当然ながら、時間指定が無料というところに問題点があるのですが、それは宅配業者のサービスである以上、そこを変えていくわけにはいかないのが現状です。
それならば、スマートホームで実現したほうが、社会のためになります。未来のスマートホームは、宅配業者がやってきて荷物を宅配ボックスに入れたら、インターネットを経由してスマホにお知らせしてくれます。
そして、家の人はスマートホームに戻り次第、スマホを使って宅配ボックスのロックを解除し、ほしい荷物を受け取ることができるのです。これならば、再配達もなくなって世の中の生産性が向上しますし、住人としても何度も宅配業者に連絡をする手間が省けます。
自分が帰宅したいときに帰宅し、家族が自由に荷物を受け取ることができるのは非常に便利です。ネットショッピングの荷物だけでなく、ネットスーパー等にも使えるでしょう。冷凍や冷蔵が必要な食材などにも、未来のスマートホームでは対応できるような気がしませんか。
スマートホームで遠隔地の家族を見守り
スマートホームが実現した未来では、自分の家が便利になるだけではなく、家族の未来も守ることができます。たとえば、見守りが挙げられます。見守りシステムは今もあるのですが、IoTによって、より未来的な見守りが可能となります。
たとえば、ベッドをインターネットに接続するなども考えられるでしょう。長時間ベッドの上で動かなかったり、反対に夜中にベッドを離れて戻ってこなかったりなどしたら、何か高齢者に異変が起きた可能性があります。
また、ドアをインターネットに接続することで、ドアがちゃんと開閉しているか、生活が行われているかを確認することができるでしょう。スマートホームの未来では、こうしたテクノロジーによって離れた場所に住む親や祖父母の見守りが実現できますが、ひとつ注意点があります。
それは、今住んでいる高齢者の生活習慣を決して変えてはいけないということです。技術の導入が生活習慣に何らかの変化をもたらしてしまうのであれば、それは高齢者にとって大きな負担となってしまいます。
現在の高齢者の生活習慣を変えずに、テンポを守りながら、スマートホームによって守られた未来こそが、IoTなどによるテクノロジーのもたらす正しいかたちだと言えるでしょう。
音声で操作可能な未来のスピーカーがすぐそこまで
GoogleやAmazonなどが、音声で操作できるスピーカーを出したことはご存じの方は多いと思います。まだまだ認識能力はこれからなのですが、スマートホームの未来では精度も向上して、ごく当たり前の光景になるに違いありません。
そんな音声操作スピーカーは、当然ですがインターネットにつながっており、たとえばお風呂を沸かしたり、照明を切ったりなどの動作が可能です。家全体がスマートホームになった未来には、すべての家電がインターネットにつながっており、ユビキタスな暮らしが訪れます。
そこでは、あらゆることが声で操作できるようになるかもしれません。そうなれば、体が不自由な人や、お年寄りなどの高齢者、あるいは子供でも、自由に家の中を操作して過ごすことが出来るようになるのです。
もちろん、未来のスマートホーム音声スピーカーは賢いので、誰が音声を発したか、誰の声かをよくわかっています。子供では勝手に操作することができないように設定することなども可能になっていくでしょう。
どんな未来が来るか楽しみですね。スマートホームの未来に期待しましょう。