スマートホームでドアをインターネットに接続して見守り
たとえばドアの上部にセンサーを付けて、ドアの開閉を見守るというスマートホームの見守りシステムがあります。
これはスマートホームの中でもドア型の見守りIoTソリューションなのですが、たとえば高齢者は体の動きが衰えたとしても、家庭の中でドアの開閉という行為はいつまでも行うと思います。玄関は外出しない日もあるでしょうから、室内のドアやトイレのドアなどに主に取り付けるのが主流です。
ドアの開閉が一定時間ないなどの場合は、室内で倒れているケースが考えられますので、IoTシステムが遠方の家族や自治体、警察に通報し、家の様子を確認してもらうことができます。
ドア型IoTは、スマートホームの見守りの中でも基本的な製品です。ドアにつけることで高齢者の生活を邪魔せず、生活習慣を変えないまま、見守りが可能となります。
スマートホームのポットIoT
見守りのポットは前からありましたが、インターネットにポットが接続されるようになり、なおかつコミュニケーションまで取ることができる、画期的な見守りスマートホームシステムが登場しました。
ポットそのものにIoTデバイスを組み込み、一日に何回ポットを使ったかを計測し、異常が発生していないかを遠方の家族に知らせることができます。
スマートホームの見守りの役割を果たしているので、ポットが万が一にも動かなかったり、一回もお湯を使わなかったりしたらアラートが飛びます。高齢者は水分を多く摂取する傾向があるので、ポットに見守り機能をつけたことはスマートホームのアイデアとして秀逸です。
これなら、ほかのスマートホームサービスと違って、簡単に導入ができるIoTデバイスなので、取付工事等も不要で、買ってきていきなり使えるので便利です。スマートホームポットのベンダーによるサポートサービスが付帯しているケースもあり、緊急事態には業者へ連絡が行って事態に対処してくれるなどのサービスがあります。
ベッドに取り付ける、見守りスマートホームIoT
ベッド型のIoTも、見守りスマートホームデバイスとして優秀です。ベッドマットレスの下にIoTのセンサーを取り付けておいて、ベッドからの起床タイミングをはかります。
たとえば、朝になって時間が経過しても、なかなかベッドから起き上がった動きが見られないなら、何らかの異変があった可能性があります。その際には、見守りスマートホームとして遠方の家族に警告をすることができます。
また同時に、夜のトイレに起きたものの、戻ってこない場合なども検出することができます。そうすれば、家の廊下で倒れていたり、トイレから出られなくなっていたりするなどの異常事態を、すぐさま知ることができるでしょう。
高齢者の場合は、特に一人暮らしのケースで何が起こるかわからず、倒れたことに気がつかなくて手遅れになり、死亡したり寝たきりになったりすることが考えられます。早期発見していれば間に合った場合も多いので、そんなときのためにスマートホームでの見守りは非常に有効です。
こうしたスマートホームのメリットは、高齢者の生活習慣を下手にいじらないことで成立しています。高齢者の場合、いくら便利なIoTデバイスであろうと、生活習慣を変えることは大きな負担となります。
スマートホームの賢いところは、長年身についた習慣を変えたり、住み慣れた家を大きく改造したりすることなしに、テクノロジーの力で見守りを実現するところです。
スマートホームと聞くと、大掛かりな工事などを必要とすると考えてしまいがちですが、IoTデバイスにすればポータブルで持ち運び可能で、工事も一切不要です。
デバイスの中身にすでにインターネット接続のためのコンピュータが組み込まれているので、買ってきてすぐに使えます。スマートホームの見守りを行う家族側も、見守りそのものはスマホでアプリをインストールするだけで動作可能です。
あとの処理は、すべてスマートホームとクラウドサーバが行ってくれますので、手軽にスタートすることができるでしょう。