アレクサの失敗談
まずは、他の方が体験したアレクサの失敗談についてご紹介していきます。
話しかけるだけでさまざまな操作が可能なAIスピーカーの中で、初期に登場した「Amazon Echo」は根強い人気があります。Amazon Echoを支えているのは、頭脳となるAIアシスタントの「アレクサ」です。
アレクサは学習能力もあり性能が高いですが、ネットの情報を見てみるとさまざまな失敗談が見つかります。こういった失敗談を参考にしながらアレクサでできないことを理解すれば、アレクサをより使いこなせるようになるでしょう。
今回はアレクサの失敗談やできないこと、さらにアレクサ利用時注意したい点などをご紹介していきます。
まずは、他の方が体験したアレクサの失敗談についてご紹介していきます。
「Amazonアンリミテッド」で音楽を聴いていたところ、アレクサが「ファミリープランに入りますか?」と聞いてきた。確認の通知が来ると思って試しに「はい」と回答すると、確認なしに自動でファミリープランの無料体験版に登録されてしまった。
選挙の投票所の位置を知りたくて、アレクサに「近くの投票所の場所を教えて」と聞いてみた。すると、京都にある馬券の発売所の位置を通知されてしまった。
アレクサに「ニューヨークダウの価格はどうなっているか」と聞いてみた。すると意味の分からないことを話し出し始めたので、「もういい」と話し掛けてとがめた。
「注文しました」と音声が流れたので慌ててパソコンを確認すると、本が発注されてしまっていた。
前の章でご紹介したように、アレクサも万能ではありません。使い方や聞き方によっては、こちらの思うように動いてくれない場合もあります。
ここからは、アレクサができない・苦手なことをご紹介していきます。
アレクサは、同音異義語の判別ができない可能性があります。
たとえば「食材」を「贖罪」と勘違いしたりなど、同じ発声でまったく別の意味の単語に置き換えてしまうかもしれません。言葉足らずの説明をしていると、先ほどの事例のように本を注文されたりとトラブルのもとになるかもしれません。
トラブルを起こさないためには、単語の意味をある程度会話中でしっかり説明するのがポイントです。
アレクサは、2つ以上の情報比較が苦手です。
たとえばアレクサに、「今日の福岡と大阪の天気を調べて」と命令します。すると「大阪の天気は・・・」と、後で発音した地域の天気だけが読み上げられてしまいます。
このように質問の内容によって、情報を比較しながら回答をしてくれない場面もあるので注意が必要です。
ただし、比較をしてくれる場合もあります。たとえば「東芝とパナソニックの株価を調べて」と命令してみると、最新の株価動向が2つ同時に読み上げられます。
問いかけによって比較できるものと比較できないものがあるようなので、アレクサ搭載機器を持っている場合は実際にいろいろな質問を試してみると面白いかもしれません。
アレクサはAIなので、データが蓄積されてさまざまな学習を行えるようになれば自分で考える力も付いていくでしょう。ただし現在の段階では、自分で考えないといけない内容に対する回答は苦手な傾向にあります。
たとえばアレクサに「Youtubeのメリットって何だろう?」と聞くと、「すみません、私には分かりません」と回答されます。「人間って何だろう」など、単語の意味について単純に聞くだけならば問題ないのですが、メリットなど深い部分を回答させようとすると無理が出てくるようです。
アレクサに質問する際は、聞いただけですぐ内容が処理できる内容を選びましょう。
アレクサを使うときは、次の点に注意しましょう。
アレクサには、音声だけで商品を注文できる「ショッピング機能」が搭載されています。しかしショッピング機能では簡単に注文ができてしまうため、子どもやペットの誤注文が起きる可能性も否定できません。
誤動作が起きる心配がないよう、ショッピング機能など余計な機能は専用アプリからOFFにしておくと安心です。
また海外では人気番組でアレクサを操作する場面があり、その命令にアレクサが反応して誤動作が起きてしまった事例などが報告されています。アレクサを設置するのは、テレビなど命令と誤って判断してしまう音声を発する機器がない場所にしましょう。
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