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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.05.11
2020.05.11

自宅のスマートハウス化を実現!スマート家電について分かりやすくご紹介

「IoT(モノのインターネット化)」により、住んでいる人の生活利便性を向上させる「スマートハウス(スマートホーム)」。有名な市場調査会社「IDC」によると、世界的なスマートハウス市場は2019年度前年度比で約27%になると予想しています。日本では世界に比べて普及率は高くありませんが、政府の指導もあり今後徐々にスマートハウス整備が進んでいくと考えられます。

スマートハウスをいち早く試すには、「スマート家電(最新のITを駆使した家電)」を用意するとよいでしょう。スマート家電はIoTにより、ユーザーにさまざまな便利な機能を提供してくれます。

今回はスマート家電の種類やおススメ製品、そして今後スマート家電がどうなっていくのかも解説していきます。「スマート家電について詳しく理解して、トレンドに遅れないようにしたい」、「おすすめスマート家電を知って導入の参考にしたい」という方はぜひご覧ください。

記事ライター:iedge編集部

スマートハウス化を実現するスマート家電とは

スマート家電とは、スマートハウスを実現するために必要な各家電を指します。

家電をIoT化したものですから実にさまざまな種類があり、自分の生活に適した家電を選ぶと日々の生活が便利になります。詳しい種類はこれから説明します。

 

スマート家電の種類

自宅をスマートハウス化してくれるスマート家電には、次の種類があります。

・照明・・・IoTにより自動で照明をON、OFFにしたり、色を変えられる

・冷蔵庫・・・庫内の温度や、食材の管理状況をアプリで管理したりできる

・レンジ・・・ユーザーの投げたキーワードに対し、最適なレシピや調理法を提示

・プラグ・・・他家電と組み合わせて、ON、OFFの遠隔制御などが可能に

・洗濯機・・・消費電力などをユーザーに提示する

・掃除機・・・命令に沿って自動で部屋を掃除する

・リモコン・・・あらゆる家電と赤外線通信を行い、スマートハウスを実現させる

家電をIoT化しただけあり、家電の数だけスマート家電があると言ってもよいでしょう。

注意点としては、設定をきちんとしておかないとハッキングなどの被害を受けてしまったり、単品で買い替えるとかなりの価格になってしまう点です。

スマート家電はパソコンやスマホなど従来の機器に比べて後発の機器であり、セキュリティシステムが完備されているとは言えません。初期設定のままインターネットに接続していると外部からハッキングされ、家電を不正に操作されたり情報を盗み取られたりする危険があります。

スマート家電を購入した後は、アクセス制限など各セキュリティ設定を自分で操作する必要がありそうです。

またスマート家電は単品で購入するとIoTなし家電より価格が高いので、「どうしても欲しい」と思う理由がない限りは手が届きにくいでしょう。家電を丸ごとスマート家電に変更すると、100万は越してしまうかもしれません。

ただしスマートリモコンを軸にしてスマートハウス化を行えば、かなりの低価格でIoTを自宅で楽しめます。スマート家電初心者の方は、スマートリモコン購入をおすすめします。

 

スマート家電を動かしている仕組み

では、スマート家電(IoT家電)を動かしている仕組みとは、どのようなものなのでしょうか。

答えは、スマート家電(IoT家電)はいわゆる電磁波によって動いています。電磁波というと真っ先に思いつくのは、パソコン用の無線LANやスマートフォンなどですが、スマート家電もこれと同じような仕組みで動いていると考えてください。

一方、同じように遠隔操作が出来るエアコンや照明装置などは、主に赤外線を使って動作しています。ここがスマート家電との大きな違いだと言って良いでしょう。電磁波も赤外線も、元をたどれば同じ光線ですが、波長(周波数)が異なっています。そのため、専用の家電製品でなければ、赤外線対応のものをスマート家電として使用することはできません。

スマート家電(IoT家電)に使用されている電磁波の帯域は、主に2.4Ghzのものが中心となっています。しかし、現在では5GHzの帯域を使っているスマート家電も増えてきているようです。5GHzの帯域というと、家庭用のWi-Fi機器などが使用しているので、身近に感じている人もいるのではないでしょうか。

現在の市場では2.4Ghz帯のスマート家電が中心となっていますが、各社とも5GHz帯のスマート家電の開発に取り組み始めています。そのため、今後は5GHz帯の電磁波を使ったスマート家電もだんだんに増えていくのではないかと予想されています。

帯域が違えばそのスマート家電は操作することができませんから、今後2.4GHz帯のスマート家電と5GHz帯のスマート家電を両方操作できるようになっていくのか、それとも5GHz帯のスマート家電に完全に移行してしまうのかは、慎重に見守りたいところです。

 

スマート家電を導入するメリットとは?

スマート家電を導入する一番のメリットは、なんと言ってもリモコンの数を減らすことができるという点です。

現在では、テレビやエアコン、照明機器など、たくさんの遠隔操作ができる機器があります。しかし、これらの機器を動かすのにはそれぞれ別個のリモコンが必要で、それだけに置き場所なども多く取られてしまいます。

しかし、スマート家電の場合、スマートフォンやGoogle Homeなどで一括して操作ができるため、多くのリモコンに煩わされることがなくなります。

また、スマート家電は対応している家電製品の種類が多い、というのも魅力の一つです。

「スマート家電の種類」のところでも触れましたが、現在では照明やテレビなどの他に、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどさまざまな家電製品がスマート家電として販売されています。すなわち、今までは遠隔操作ができなかったような製品でも、遠隔で操作することが可能になるわけです。

スマート家電を導入すると、リビングにいながらにしてさまざまな家電製品が操作できたり、家事をしながらでも別の家電製品を動かしたりすることができます。例えば、調理と同時に洗濯をしたり、掃除をしたりする、といったこともできます。

ラジオを聞きたくなったらラジオのスイッチを入れる、テレビが見たくなったらテレビのスイッチを入れる、といったことが手元の端末一つでできるわけですから、これはとても便利なことだと言って良いでしょう。つまり、スマート家電は忙しい現代人にとっては大変便利な家電製品なのです。

また、スマート家電はお年寄りや子供がいる家庭でも役に立ちます。

とくにGoogle Homeなどのスマートスピーカーを用いると、何かをしなくてはいけない時間に自動でそれを知らせてくれたり、自動で家電製品を動かす、といったことが可能になります。普通のリモコンではタイマー機能などは1回しか設定できないことがほとんどですが、スマート家電であればより多くの回数を設定することができます。

このように、スマート家電というものは、ただ家電製品が遠隔で操作することができる、ということ以上の活用方法があるのが分かります。

 

スマート家電は誤動作を起こさないのか?

では、スマート家電は誤動作したりすることはないのでしょうか。暖房器具や電子レンジなどのスマート家電を扱っている場合、誤動作が起きれば事故などにつながってしまう危険性があります。こうした事態は絶対に避けたいものです。

ですが、今のところスマート家電を使っていて重大な事故が起きた、という報告はほとんどされていません。メーカー側でも、操作ミスなどによる事故が起きないように細心の注意を払って製品を開発しています。

比較的誤動作が起きやすいのはスマートスピーカーですが、利用者が実際に検証してみた結果では、100時間ほど使い続けて誤動作が起きたのは数回~十数回だった、という報告がなされています。このように、スマート家電というのは、思った以上に正確に反応してくれるものだということが分かります。

スマート家電を導入したい。しかし、誤動作が心配、という人は多いかもしれませんが、この点についてはひとまず安心しても良いのではないでしょうか。

電子レンジなどは2.4GHz帯の電磁波を使用していますが、スマート家電を操作することで、電子レンジが間違って反応する、といったこともありません。これは、無線LANなどの場合も同様です。

スマート家電を使うにあたって心配なのは、やはり誤動作よりもハッキングなどの被害です。パスワードを初期設定のままにしておくと、スマート家電は外部からでも簡単に操作できてしまいます。スマート家電を使用する際には、必ずパスワードの再設定をしてから使用しましょう。

 

スマートハウス化の第一歩!今おすすめのスマート家電をご紹介

ここからは、今おすすめのスマート家電をご紹介していきます。

Philips Hue

「Philips Hue」は、スマート照明です。Hueとは色相の意味で、その名の通りライトの色を変えられます。

本体を照明器具につけて、専用の「ハブ(中継機器)」である「Hueブリッジ」と組み合わればスマホアプリやスマートスピーカーなどから命令を出せるようになります。

スマホアプリから調光したり、雰囲気や気分によって照明の色味を変えたり、声だけで命令を出して照明を消したりと、照明に関していろいろな操作ができるようになります。

Google Home

「Google Home」は、代表的なスマートスピーカーです。AIシステム「Googleアシスタント」によりユーザーの命令を音声で受け取り、さまざまな処理を実行します。

例えば「あのアーティストの音楽をかけて」というだけで好きなアーティストの曲を流したり、「今日の天気は」と話しかけるだけで予報を聞いたりできます。

またスマートリモコンと組み合わせれば照明やエアコンなど、さまざまな家電に音声で命令できるようになります。

LiveSmart LS Mini

「LiveSmart LS Mini」は、売れ筋のスマートリモコンです。LiveSmart LS Miniと専用スマホアプリさえあれば、簡単にスマートハウスが実現します。

専用スマホアプリではエアコンの温度を上げたり、指定した時間に照明をつけ、テレビのスイッチもONにするなど複数の操作が可能です。しかも命令を「AI(Adaptive Intelligence)」により学習し先回りして家電を操作、常にユーザーに最適な環境を提供してくれます。

これからスマート家電はどうなっていく?

現在スマート家電を試すには、スマートリモコンを導入して簡単なスマートハウスを実現する方法が一番コストを抑えられて現実的でしょう。

スマートハウス化を実現してくれるスマート家電をはじめ、これからさまざまなスマートハウス(スマートホーム)デバイスも登場してくることが考えられますので、今後の動きもチェックしておきたいところです。

ただし今後はあらゆる家電がスマート化し、値段も下がって日本でも普及率が高まると思われます。今後のスマート家電に対する各メーカーの動向にも注目しておきましょう。

また、こちらの記事ではスマートハウス(スマートホーム)に関するあらゆる情報をご紹介しています。スマートハウス化を検討している方は、ぜひ併せてチェックしてみてください。

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