「音とAIの融合」をテーマに開発されたAI対応スマートスピーカー「P3」
今回ご紹介するP3は、2017年9月にベルリンで開かれた世界最大規模の国際コンシューマー・エレクトロニクス展「IFA2017」で発表されたスマートスピーカーです。
日本での発売については「積極的に展開できるよう検討を進めている段階」とのことでまだ未定ですが、アメリカではEliteブランドから「F4」の名で、イギリスとドイツではオンキヨーブランドから「P3」の名でそれぞれ10月下旬に販売を開始します(本記事では便宜上「P3」としてご紹介します)。
*なお欧州ではGoogle アシスタント搭載のスマートスピーカー「G3」も同時期に販売が開始される予定です。
Amazonが持つ音声アシスタント機能「Amazon Alexa」、そしてDTSのワイヤレス・オーディオシステム「Play-Fi(プレイ-ファイ)」を搭載したこのP3、具体的にどのようなことができるのか、詳しく見ていきましょう。
P3が対応している「Amazon Alexa」と「DTS Play-Fi」について
P3の魅力をお伝えする前に、Amazon AlexaとDTS Play-Fiについて、どのような機能なのか簡単にご紹介します。
*Amazon Alexa
Amazonが誇るクラウドベースの音声アシスタントサービスで「Alexa、~」と話しかけるだけで様々なコマンドを実行してくれます。AIを搭載していますので、使えば使うほど、より賢く的確なレスポンスを示してくれるようになります。
*DTS Play-Fi
世界で最も多くのブランドがサポートしている高音質のワイヤレス・オーディオ技術です。スマホやタブレットなどの端末から無線でサウンドデータを飛ばし、スピーカーで再生することができます。
P3は、これら2つの機能が搭載されているスマートスピーカーです。続いて、その機能を使って具体的にどのようなことができるのかをご紹介します。
P3では具体的にどんなことが可能なのか?
Amazon Alexaは便利で快適なスマートホーム・ライフを実現してくれますし、DTS Play-Fiは家中に極上の音楽空間を創り出してくれます。
具体的にどのようなことができるのかと言うと、例えば次のようなことです。
*Amazon Alexaの機能でできること
1.音声による様々な操作
ユーザーの質問に対して答えてくれたり、ニュースやスポーツの結果・最新の天気予報や交通機関の情報を教えてくれたりするほか、電子書籍の読み上げやピザのオーダー、Amazonでの買い物、Uberでの配車依頼などが可能です。
2.スマートホーム関連デバイスの制御
Amazon Alexaに対応している各サードパーティ製のスマートホーム関連デバイスのアプリもサポートしていますので、P3に呼びかけるだけで照明の点灯や消灯、エアコンのオン・オフ、玄関のドアの施錠・解錠など、様々なデバイスの制御が可能です。
*DTS Play-Fiでできること
Amazon Music、Spotify、TIDALなどのサービスや各端末のライブラリーをWi-Fi経由で家全体の対応オーディオ機器に送信することができます。Android、iPhone、iPad用のOnkyo Music Control/Pioneer Music Controlアプリをインストールすれば、そのアプリを通じてDTS Play-Fi機能を利用できます。
オンキヨーの名の通り「音響」にも非常に優れている
P3は、2.5インチフルレンジウーファー2基とデュアルパッシブラジエーターの搭載によって、広がりや厚みのある重低音を持つ極上サウンドを実現し、DPSスイッチングアンプの搭載によって、小型とは思えない迫力あるエネルギッシュなサウンドを体感することができます。
また、P3は操作性にも配慮されていて、高いユーザーフレンドリー性を誇ります。
例えば、音声で毎回音楽を再生・停止することが煩わしく感じる場面もあると思いますが、そんな時はP3本体の天面に設置されたボリューム調整・再生・停止などのボタンを使うこともできます。
さらに、ネットラジオを4局までお気に入りとしてプリセット登録しておくことができますので、キッチンでの作業中や、午後のブレイクタイムなどに優雅な時間を提供してくれることでしょう。
競争が激化するスマートスピーカー市場を制することができるか?
すでに発売されているAmazon Echo、Google HOME、LF-S50Gや、年内販売開始予定のApple HomePodなど、次々に魅力あるデバイスが登場し、スマートスピーカー市場は一気に競争が激化してきました。
「音とAIの融合」をテーマに一切の妥協なく開発されたP3、スマートスピーカー市場においてどのような活躍を見せてくれるのでしょうか?日本での発売と併せて、今後の動向にぜひ注目したいところです。