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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.10.07

指先がイヤホンになるスマートリングはスマホ依存を軽減できるか?

記事ライター:Satoru Oguchi

香港のOrigami Labsが開発した「ORII(オリー)」は、指輪のように装着し、メッセージの送受信や通話、音声アシスタントなどを指先で操作できるスマートリング。

IoT製品を扱うECサイト「+Style(プラススタイル)」で、2019年上半期もっとも売上げの多かったアイテムでもあります(ランキングはこちらの記事https://iedge.tech/article/10623/)。

ORIIでできることは音声アシスタントに対応したワイヤレスヘッドホンに近いですが、音声を伝える仕組みに骨伝導を採用していること、指先のジェスチャーで各種操作が可能になっていることが大きな違いです。スマホではなく、スマートリングを使うメリットはどこにあるのでしょうか?

Origami Labs「ORII(オリー)」実売価格は、2万5704円(税込・+Styleでの販売価格)。カラーバリエーションは、スペースグレー、アーマーレッド、ダークナイト、スターダストシルバーの4種類。https://plusstyle.jp/shopping/item?id=348

まず、本体の購入時に、リングサイズをS・M・Lの中から選択する必要があります。サイズの目安はWebサイトに表示されています。彼女に指輪を買うときのように、糸を指に巻き付けて測ると良いでしょう(すみません嘘を書きました。やったことありません!)

こちらが本体と付属品一式です。購入時にサイズを選びますが、さらに4サイズの交換リングが付属しています。ドライバーも付属するので、自分の指に合うサイズのものに交換します。緩すぎると骨伝導の機能が発揮できませんが、キツイのも辛いです。

専用のUSB充電器。充電時間は最大1時間、稼動時間は通話で最大1.5時間、待ち受けで最大48時間とのこと。

IPX7の防滴性能を持っています。ORIIが欠かせなくなれば、装着したまま手を洗ったりシャワーを浴びたりするようになるのかな?

使用には当然アプリのインストールが必要です。Android6以上、iOS10以上が要件です。

通知機能は、OSによって機能には若干の差があります。Androidが電話、SMS、LINE、WhatsApp、iOSはそれらに加えてFacebookMessengerに対応します。

画面の表示に従ってペアリング操作。両サイドのボタンを同時に押せば電源がオンになります。

このように耳もとに指を押し当てることで、通知の読み上げや電話の音声が聞き取れます。ちょっとエスパーっぽくてカッコイイのはモデルのせいでしょうか。

指を耳に直接入れても音が聞き取れます(カッコイイのはモデルのせいでした。残念)

骨伝導の面白いのは、あごなどの骨に押し当てても頭の中で響くように聞こえることです。周囲の騒音に影響されにくいですし、イヤホンのように耳を完全に塞がないので、歩きながら使っても接近する自動車に気づかないなどの危険は少ないでしょう。

通知はバイブレーションとLED。LEDの色と点灯パターンで、どのアプリからの通知かがわかります。

各機能はボタン操作によって呼び出しますが、指のタップ(ジェスチャー)によっても呼び出すことができます。

反応が過敏すぎたり、なかなか反応しなかったりする場合は、下にある「ジェスチャタップの強さ」で調整します。

たとえば音声アシスタントの起動なら、指を上向きにして2回タップ。

“頭、大丈夫?”のジェスチャーですが(笑)、うまく反応してくれると魔法のような感じもします。

メッセージも音声入力で作成できます。スマホの画面で確認しないと誤字は発生しますが、身内への簡単な連絡ならこれで事足りるでしょう。

音楽再生では、ジェスチャーで再生・停止、曲のスキップが可能です。ただし音量調整の機能はないので、スマホ側で操作することになります。当然ステレオではないですし骨伝導なので、一般的なイヤホンよりは音質は頼りないです。しかし、想像していたよりは悪くなく、AMラジオと付属のモノラルイヤホンの組み合わせぐらいには聞こえます。街中でラジオなどの情報を得るには実用レベルです。

 

スマートリングは魔法へとたどり着けるか?

1週間以上ORIIを使ってみましたが、なかなか面白いアイテムです。通知やメッセージの確認が指先で完結するのは、ある種“魔法感”があります。

たいていの魔法は呪文と手の動きで行われます。画面見てタッチ操作とかの魔法はないですからね。

ただ、魔法も使いこなすには修練が必要なように、ORIIも自分のものにするには慣れがいるでしょう。目の前にスマホがあるシチュエーションでも、あえてORIIで操作する修行が必要です。

とはいえ、スマホが大画面化する中、スマートウォッチや、以前紹介したヒアラブルイヤホン(https://iedge.tech/news/8337/)のように、本体を取り出さなくても操作できるアイテムに対する需要は増えていくと思われます。

慌ててスマホをポケットなどから取り出して落下させることがなくなりますし、歩きスマホやそれによる事故・トラブルを避けることにも繋がります。通知を確認したついでにとSNSなどをチェックし始め無駄な時間を過ごすことも減らせるでしょう。

今後普及するかは、そのサイズと機能性によるでしょう。指輪にしては大きく、それなりに違和感はあります。ここはスマートグラスの課題と同じです。いずれは小型化し、電子マネーの機能なども搭載されれば、スマートウォッチの強力なライバルになるかもしれません。

 

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