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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.05.17
2021.11.15

血圧測定ができるスマートウォッチの仕組み、精度とは?

睡眠の時間や質、運動量、消費カロリーなど、健康に関連する様々なデータをトラッキングできるスマートウォッチ。中には血圧を測定することができる機種もあります。その仕組みや精度はどんなものなのでしょうか?おすすめの機種と併せてご紹介します。

記事ライター:iedge編集部

スマートウォッチで血圧測定する仕組みとは?

一般的な血圧計の仕組み

腕に空気で膨らむカフを巻き付けるタイプの一般的な医療用・家庭用血圧計は、「オシロメトリック法」という測定方法を使っています。

空気で膨らんだカフで腕を圧迫し、血流を一旦ストップさせます。その後、カフの圧迫をゆるめ、血液が流れ始めると、心臓の拍動に合わせて血管壁が振動します。カフ自体がセンサとなって、その振動(脈派と呼ぶ)を計測するのが「オシロメトリック法」です。

スマートウォッチでの血圧測定の仕組み

血圧測定の機能がついたスマートウォッチはいくつかありますが、カフがついたものは現在オムロンの1機種のみで、他のスマートウォッチにはついていません。では、どうやって血圧を測定しているのでしょうか?

多くのスマートウォッチでは、電気信号による心拍数の測定結果と、光学センサを使った血流の測定結果を組み合わせて、血圧を算出しています。

光学センサを使った血流測定は、緑色発光ダイオードを用い、血液が緑色の光を反射する仕組みを利用します。血管に緑色の光を当てると、血流が多い時(心臓が脈打った時)と、少ないときでは光の反射の仕方が異なります。その反射の違いをとらえて、血流を測定するのです。

スマートウォッチの血圧測定の精度は?

上記で紹介したスマートウォッチでの血圧測定方法は、医療機器として認められたものではありません。一般的な血圧計と比べて、決して少なくない誤差が生じると言われています。

そのため、正確に血圧を測定する必要がある方の使用には向きません。健康な方が参考にする程度の使用にとどめましょう。

なお、スマートウォッチで血圧を測定する際も、一般的な血圧計を使うときと同じ注意点を守ることで、測定の精度を高めることができます。

・落ち着いた静かな場所で測定する

・リラックスし、座って測定する

・手首と心臓を同じ高さに保つ

また、血圧計で計測した結果と比較して、どのぐらいの誤差が出るかを把握しておくのも良いでしょう。

スマートウォッチと家庭用血圧計ではどちらが良い?

スマートウォッチと家庭用血圧計とでは、そもそも血圧の測り方が違います。ですから、一概にどちらが良いということはできません。

ですが、正確に血圧を測りたい場合には家庭用血圧計を、手軽に血圧を測りたい時にはスマートウォッチを使用するのが便利です。

というのは、スマートウォッチの場合、家庭用血圧計を使う場合のように測り忘れるということがありませんし、移動中や仕事中、スポーツ中などいつでも血圧を測定することができるからです。

血圧を測る精度という点では、家庭用血圧計に劣りますが、日常的に健康管理を行いたいという場合には、血圧の測れるスマートウォッチを使うと良いでしょう。

また、血圧測定ができるスマートウォッチは、歩数計や運動量などを同時に測定できるものが多いため、健康管理をトータルで行いたいという時にも向いています。

なかには防水機能が完備されている製品もあり、この場合には水泳中などにも血圧を測ることができます。

結論から言えば、家庭用血圧計とスマートウォッチは場面場面で使い分けるのが良い、といったところになるでしょうか。

具体的にどんな風に血圧が表示されるの?

血圧を測れるスマートウォッチは、スマートフォンと連動しています。そのため、血圧の測定結果は文字盤の上、およびスマートフォンの管理アプリ上に表示されます。

中には、文字盤に見やすく、血圧や心拍数、消費カロリー、歩数などをトータルで表示してくれるスマートウォッチも存在します。

スポーツや運動などをよくするという人は、こうしたタイプのスマートウォッチを選べば、スポーツ中や運動中でも手軽に血圧をチェックすることができます。

もちろんスマートウォッチですから、使用中にはタイマーやアラームなどを使用することも可能ですし、性能の高いものはスマートフォンと連動させてメールの受信や通話などを行うことも可能です。

血圧測定ができるスマートウォッチは安価なものも多く、2,000円台~4,000円台で購入できるものもあります。

それぞれのスマートウォッチで、血圧がどのように表示されるかは異なっているので、製品情報をよく確認してみると良いでしょう。具体的には、製造元やAmazonなどの商品紹介ページを参考にすると良いと思います。

操作はどうやってする?

血圧を測定する場合、その操作はスマートフォン側でするものと、スマートウォッチ側でするものの2種類があります。

血圧を測れるスマートウォッチは健康管理の機能が充実しているものが多く、血圧のほかにも心拍数や歩数、消費カロリーなどをチェックできるものがほとんどです。

スマートフォン側では具体的にどんな表示をするのかの設定ができます。この場合、心拍数・血圧・歩数などを計測するアプリを使って表示内容を設定することになります。

タッチスクリーン式になっているスマートウォッチであれば、文字盤で直接表示内容を操作することが可能です。また、タッチスクリーンになっていないものでも、通常は文字盤に触れるなどして表示内容を切り替えることができます。

こちらも、操作方法がどうなっているのかは、販売元のホームページなどで事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

ただし、タッチスクリーン式のスマートウォッチは一般的に値段が高くなる傾向があります。購入費用を安く済ませたいという人は、タッチスクリーン式以外のスマートウォッチやスマートブレスレットなどを購入することを検討してみると良いかもしれません。

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