AirPods(エアポッズ)とは
AirPodsは、Appleが開発、製造、販売するワイヤレス方式のマイク付きイヤホンです。最初のモデルは2016年9月の新製品発表会でiPhone7と同時に発表され、同年の12月に販売開始となりました。発売当初は注文から配送まで6週間かかるほどの品薄状態になり、現在も世界で最も売れているワイヤレスホンとして人気を博しています。
Apple純正品ですので、iPhoneやApple Watchとの親和性が高く、連携できる機能や動作が多い点が特徴となっています。
AirPods(エアポッズ)の種類
AirPodsは第1世代、第2世代、AirPods Pro、そしてハイエンドモデルであるAirPods Maxの4種類が存在します。以下で、それぞれの特徴をご紹介します。
AirPods(第1世代)
AirPodsとデバイスとの通信はBluetoothを用いてワイヤレスで行います。また、左右のイヤホンをつなぐコードもないので、「完全ワイヤレスイヤホン」カテゴリの中に入ります。
明るさを検知する光学センサーを搭載していて、本体を耳から外すと音楽を自動で停止し、再び耳に装着すると音楽が再開されます。iPhoneなどのApple製デバイスとのペアリングもスムーズで、一度行えばその後はケースの蓋を開けるだけで接続されるようになり、デバイス間の切り替えも簡単です。
AirPodsの専用ケースにはAirPodsを充電する機能があり、ケースに入れると自動的に充電が始まる仕組みになっています。1回のフル充電で最大5時間の音楽再生ができ、さらにケースから4回以上フル充電が可能です。
急速充電にも対応していて、急いでいるときは15分充電しただけでも3時間駆動する優れものです。本体をケースに入れた状態でLightningケーブルに接続することで本体とケース両方を充電することができます。
ケースのフタを開けると自動的にAirPodsとケース両方のバッテリー残量がiPhoneの画面に表示されます。このため、バッテリーがあとどれくらい残っているかを手軽に把握できます。
なお、AirPods第1世代はすでに生産終了しています。
AirPods2(第2世代)
AirPods2は、2019年3月に発売されました。AiirPods2には、第1世代と同じくLightningケーブルで充電するケースが付属するタイプ(AirPods with Charging Case)と、ワイヤレス充電するケースが付属するタイプ(AirPods with Wireless Charging Case)の2種類があります。
ワイヤレス充電式は、ケースをQi規格対応のワイヤレス充電マットに置くだけで充電することが可能です。
AirPods2は、機能や性能の面で初代のAirPodsよりも進化しています。以下で、どんな進化があったのかをご紹介します。
AirPods2(第2世代)は何が変わった?
第1世代から2年以上経って発売されたAirPods2は、ヘッドフォンチップが新たになったことで、あらゆる性能が改善されました。
初代のAirPodsは耳に装着した状態で本体をタブルタップをすることでSiriの起動ができましたが、AirPods2はダブルタップのほか、「Hey Siri」と呼びかけるだけでも起動できるようになり、さらに便利になっています。
バッテリーもパワーアップしています。再生時間は初代と変わりませんが、連続でできる通話時間は1.5~1.6倍とかなり伸びています。
また、AirPods2では、デバイスとの接続速度が従来の2倍になりました。さらに、ゲームプレイ時の遅延が約30%低減、ケースの充電の状態を示すLEDライトの位置が変更(ケースの内側にあったのが外側になった)になり、フタを開けなくても充電状態がわかるようになりました。
ワイヤレス充電ケース
ワイヤレス充電に対応するケース(Wireless Charging Case for AirPods)も単体で販売されています。AirPods第2世代のワイヤレス充電タイプ(AirPods with Wireless Charging Case)に付属するものと全く同じです。これを使うことでAirPods第1世代をワイヤレス充電できるようになります。価格は8,800円(税抜)です。
AirPods Pro
引用元:https://www.apple.com/jp/shop/product/MWP22/airpods-pro
2019年10月30日、新たにAirPods Proが発売されました。AirPods第2世代も継続して販売されています。
第1世代、第2世代のオープン型からカナル型に変更され、ケースが横長になり、さらに耳から垂れ下がる部分が短くなるなど、デザインが大幅に変更されました。シリコン製のイヤーチップがサイズ違いで3種類同梱されています。
充電はワイヤレス、Lightning – USB-Cケーブルに対応しています。本体を収納してケースごと充電する方式は同じですが、ケースの形が第1世代、第2世代と異なるため、互換性はありません。
旧モデルと同様のスムーズな接続や音声によるSiriの起動はそのままに、ますます高性能になったAirPods Pro。第2世代からどのように進化したのか見ていきましょう。
AirPods Proは何が変わった?
・アクティブノイズキャンセリング
最も大きな変更点はノイズキャンセリングに対応したことです。AirPods Proには内向きと外向き、2つのマイクが搭載されていて、外向きのマイクで外部のノイズ、内向きのマイクで耳の内側に残留するノイズを広い、逆位相の信号を発信することでそれらを打ち消します。
飛行機や電車に乗っているときに騒音から逃れたり、音楽や映画に没入したりするのに最適です。
外部音取り込みモード
ノイズキャンセリング機能をオフにしたとしても、ぴったりフィットするシリコン製イヤーチップの遮音効果のため、外部の音がはっきり聞こえるわけではありません。AirPods Proに新たに加えられた外部音取り込みモードでは、外向きのマイクでの外部の音を取り込むことができるため、AirPods Proをいちいち取り外すことなく会話をしたり、周囲の音を聞いたりできます。
アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えは、本体の軸の部分を長押しするだけです。
音質が向上
クリアでピュアなサウンドと、バッテリーの長持ちを同時に実現するハイダイナミックレンジアンプ、耳の形に合わせて音楽を自動で調節するアダプティブイコライゼーションで、第2世代に比べて音質が圧倒的に良くなりました。
感圧センサー
第1世代、第2世代のAirPodsは、単体では曲の再生、スキップ、電話の応答しかできませんでした。AirPods Proは感圧センサーを搭載したことで、本体だけでより高度なコントロールが可能になっています。
軸部分を1回タップして再生、一時停止、電話に応答、2回タップして次の曲にスキップ、3回タップして前の曲にスキップ、長押しでアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えができます。
感圧センサーをタップするときの間隔を遅くしたり、速くしたりといった調整も可能です。
耳にフィットするイヤーチップ
AirPods Proにはスモール、ミディアム、ラージの3サイズのイヤーチップが付属しますが、選んだサイズが本当に合っているのかチェックする機能もあるのです。接続したiPhoneから「イヤーチップ装着状態テスト」を行うと、イヤーチップの密閉具合を評価してくれます。
耐水耐汗性能
AirPods Proは耐水・耐汗に対応しているので、雨の日や運動中も気にせず使うことができます。