スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.09.05
ロボティクスとは?AIとの関係性や今後の課題について【テクノロジー・AI 入門編】
今や私たちの暮らしに、ITは必要不可欠なものになりました。そして近年では従来製造業などで専門的に利用されていたロボットが人間との対話用など、さまざまな目的で使われるようになっています。
こういったロボットの開発を支えるのが「ロボティクス」です。ロボティクスでの研究はロボット技術にフィードバックされ、私たちの暮らしはロボットによってどんどん便利になっていきます。
さらに「AI(人工知能)」や「IoT(モノのインターネット化)」などが組み合わさり、ロボットの活躍の場はどんどん広がっています。今後ロボットの活躍に伴って、ロボティクスの重要性もどんどん増していくでしょう。
今回はロボティクスとは何か、そしてロボットの種類やロボティクス業界事情など、ロボティクスについて幅広くご紹介していきます。
- ロボティクスの意味
- ロボットの種類、分類
- ロボティクスの身近な活用事例
ロボティクスとは
ロボティクスとは「ロボット工学」のことで、その名の通り「アクチュエーター(ロボットの手足に当たる部分)」や各種センサーなど、ロボットに関するさまざまな技術を研究する分野です。
ロボットが一般に広がる前のロボティクスと言えば、産業用ロボット製造に関する技術を研究する学問でした。しかし近年では産業用ロボット以外のロボットも開発されるようになり、ロボティクスは活躍の幅を広げています。
産業用以外の代表的なロボットの事例としては、「ソフトバンクロボティクス」が製作した「ペッパー」が挙げられます。
ペッパーは話し相手の感情までくみ取った細かい会話が可能で、内部プログラムカスタマイズや追加などにより拡張性も高いのが特徴です。現在では飲食店やショッピングモールの接客など、サービス業でもペッパーが利用されています。
産業用以外のロボットが開発されるようになったきっかけは、AIの発達にあります。
インターネットの進歩により、誰もがインターネット上にデータをアップロードしたり、ネットサービスを使える時代になりました。そしてそれに伴い、インターネット上で取得できるデータも急激に増加し、ビッグデータという概念も登場しました。
そこでロボティクスでは、ビッグデータを利用してAIに「ディープラーニング」を行わせる実験などを始めました。すると従来ではできなかった複雑な処理がAIによって可能になりました。
特に画像認識や音声認識の分野では、人間に対してロボットが一歩リードする成果も挙がっています。このようにインターネットの進歩とディープラーニングの連携が、AIを爆発的に進化させたのは言うまでもありません。そしてロボティクスでのAI研究が、現在のロボットの一般的な普及に影響しているのも見逃せないポイントです。
ロボットの分類と種類
ロボティクスによって研究されているロボットには、次のような種類があります。
産業用ロボット
ロボティクス黎明期から存在する、産業用途に利用されるロボットです。塗装や組み立てなど、各工程に特化したロボットが製作されるのが特徴です。また特定の機能に特化しているだけあり、人型とはかけ離れたタイプのロボットがたくさん存在します。
- 塗装ロボット
- 溶接ロボット
- 搬送用ロボット
上記が産業用ロボットの代表例です。
サービス用ロボット
サービス用ロボットは、私たちの生活をサポートしてくれるサービスを提供してくれるロボットです。サービス用ロボットにより、私たちにとってロボットが身近な存在になりつつあります。サービス用ロボットは生活になじむように人型やペット型など、暮らしに身近なものをモチーフに製作されているものがたくさんあります。
サービス用ロボット初期のモデルとしては、「ソニー」の「アイボ」が分かりやすいでしょう。アイボは犬のような仕草を見せて人を和ませたりして、人気を博しました。
アイボの段階ではサービス用ロボットはトイロボット的な側面もありましたが、AIの発達によりペッパーのような実務に使えるロボットも登場しました。そして現在では企業向けに「RaaS(ロボットを提供するサービス)」も提供開始されており、サービス用ロボットがビジネスに広まるきっかけを作りました。
サービス用ロボットには、以下のような種類があります。
-
例)
- 会話用ロボット
- 掃除用ロボット
- 家庭用ロボット
その他特殊ロボット
上記のロボットとは別に、特殊な業務を請け負うロボットも存在します。そのようなロボットは特殊ロボットと呼ばれ、人間では立ち入りできない場所で作業を行ったりする際に利用されています。
- 月面探査
- レスキュー
- 軍事目的
上記のようなシーンで特殊ロボットが使われます。
ロボティクス化の目的とは?
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