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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.08.05
2019.11.26

IIoTとは?身近なIoTとの違いや事例などを詳しく解説【テクノロジー・AI 入門編】

記事ライター:iedge編集部

インターネットはすでに当たり前のものになり、身の回りのものがインターネットに接続して処理を行い、私たちに利便性をもたらす「IoT(モノのインターネット化)」も一般的になりつつあります。

そんな中ビジネスでもIoTを取り入れる動きが進み、特に産業界のIoTは「IIoT」と呼ばれることがあります。ただしIIoTは産業界に特化したIoTで知名度はIoTの方が高いので、「IoTは知っているけど、IIoTについてはよく分からない」という方も多くおられるのではないでしょうか?

そこで今回はIIoTとはそもそも何か、そしてIoTとの違いや活用事例なども幅広く解説していきます。

▼この記事でわかる!

  • IIoTの意味やできること
  • IIoTの身近な活用事例
  • IIoTとIoTの違い

 

IIoT(インダストリアルIoT)とは

IIoTのイメージ画像

IIoTとは「産業界に特化したIoT」を指し、「インダストリアルIoT」などと呼ばれることもあります。IIoTでは主に産業界で使われる機械や装置などの設備にモジュールを搭載してインターネットに接続できるようにすることで、業務の安全性や業務効率化などを実現できます。

IIoTにつながるIoT自体の概念と言葉は、1999年にマサチューセッツ工科大学のケビン・アシュトン氏が提唱しています。

当時はインターネットの技術も未発達で、多数の機器が同時にインターネット上でスムーズに接続するにはほど遠い時代でした。また、インターネットに関係する設備の費用も高く、IoTは一般的な概念ではありませんでした。

しかし最近ではインターネット技術の発達で複数の機器が同時に接続できるようになっており、設備にかかるコストも抑えられるようになってきました。それに伴い「Apple Watch」などを始めとしたインターネットに接続できるIoTデバイスがたくさん登場しました。そしてIoTの利便性はビジネスでも注目され始め、産業界でIIoTという用語が使われるまでに発展しました。

ちなみに現在増加するIoTデバイスへと対応するために、世界で「5G(第5世代移動体通信技術)」の整備が進みつつあります。5Gでは1キロ平方メートルあたり100万台のIoT機器を同時に接続できるスペックになっており、4Gをはるかに上回ります。今後は5Gの整備などに伴って、IoTがさらに普及していくでしょう。

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IoTとの違い、メリットは?

IIoTとIoTの違い

タブレット端末を両手で持つビジネスマン

IIoTは産業界でのIoTを指すので、IoTの1種とも言えます。しかしIIoTにはIoTと比較して、特に次のようなことが求められます。

  • 業務に利用されるので、より接続安定性などの確実な稼働が必要
  • 導入により生産性の向上が可能になる
  • 機密性(必要な人員だけが使える)や可用性(使いたいときにすぐ使える)などが担保されているか

 
要するに一般的にIoTはインターネットがモノにつながる技術全般を指しますが、そこからプライベートな用途を除いて産業のIoT化を示すのがIIoT、といったところです。

 

IIoT化がもたらすメリット

IIoTのイメージロゴ

IIoT化を行うと、産業界ではどのようなメリットがあるのでしょうか。

サプライチェーンの最適化が可能

サプライチェーンのイメージ画像

生産業では、製品の素材調達から製品組み立て、消費者への受け渡しまでを1つの流れとして捉えます。この素材調達から商品者への受け渡しまでの一連の流れを「サプライチェーン」と呼びます。

ですがサプライチェーンでは余剰在庫の発生や、各工程でのトラブルなどが発生し、生産性に支障が出る場合もあります。IIoTを導入すれば、サプライチェーンをIoTで効率的に管理可能。各製品の在庫がどのくらいか正確に把握し、また各工程で問題が起こったときの解決法も簡単に見つかるようになります。

結果導入前よりサプライチェーンが適切に機能し「サプライチェーン・マネジメント(サプライチェーンの効率的な管理)」が簡単になります。

工程をIoTで管理することでミスが減り、品質向上につながる

上記で説明した通り、サプライチェーンでは複数の工程が発生します。特に製造工程では情報管理が紙ベースである場合、必要な情報が書いてある書類の取り出しなどの作業に時間がかかり、書類の見間違いなどでミスが発生。製品自体のクオリティも下がってしまうので、製造に関して悪影響が出ないように注意しなければならないところがいっぱいあります。

IIoTを導入すれば、例えば製造工程で必要な製品情報の管理は全てシステム上で行えます。これにより紙ベースの書類管理の煩雑さがなくなり、単純な人的エラーの防止にもつながります。

そして人的エラーが減少することで製品の品質も向上し、安定してクライアントに満足してもらえる製品を納品できるようになります。

作業工程にかかる時間やコストの削減が可能

IIoTでは製品製造に必要な設備の点検や「ボトルネック(サプライチェーンの足かせになっている部分)」の洗い出し及び解決など、サプライチェーンの各工程における作業を最適化します。そして最適化により、作業工程にかかる時間が削減され、生産性が向上します。

また例えば設備のメンテナンスを例に出せば、音声認識技術を利用して機械の異常音をIIoTで自動探知。いち早く現場のスタッフに伝えることで効率的なメンテナンスなどが可能になります。そして作業が効率化した分人件費などコストも削減されます。
 

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IIoTの活用事例、今後の展望

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