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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.07.10
2020.01.20

5G提供開始間近!今のスマホで使える?料金や開始時期は

モバイル業界で最も注目されている次世代通信規格「5G」について、提供開始時期や通信料金、スマホの買い替えが必要かどうかなど、いろいろな疑問に答えます。
2020年1月10日時点で、すでに目の前まで来ているテクノロジーで、IoTが激変することは間違いありません!

記事ライター:iedge編集部

速いだけじゃない!5Gのメリット

5Gの主なメリットは、「高速・大容量化」「多数端末接続」「低遅延」の3つです。例えば、大勢の人が同じ場所で、リアルタイムなスポーツやコンサートを、4Kなどの高精細動画でストリーミング視聴することが可能になります。

5Gは、正確には5Generationの略で日本語では第五世代移動通信システムとも呼ばれています。2020年1月10日時点では4Gがメインとなっていますが、次世代の通信テクノロジーとしてすでに高い注目を集めています。

最も大きな違いとしては、通信速度があげられます。4Gの通信速度は100Mbps~1Gbpsが限界ですが、5Gの通信速度は最大100Gbpsまでアップします。単純計算で通信速度は100倍以上早くなると予測されているために、高い注目が集まっているのです。

昨今、動画は4Kが当たり前になっていますが、それに連れてファイルサイズもアップしています。せっかくきれいな動画であっても、それを再生するだけのネットワーク環境がなければ宝の持ち腐れとなってしまうのです。

その点で、5Gの通信速度であれば4K動画もあっという間にダウンロードが完了して、なめらかな再生を実現します。また、Webページの閲覧やアプリのダウンロード時間の短縮も期待できます。

通信速度の次に5Gのメリットとして取り上げることができるのが、同時接続性能の高さです。基地局1台から同時に接続できるデバイスの数を、4Gに比べて飛躍的に増やせることができます。

これまでは、自宅のパソコンやスマートフォンなど数個程度の接続を想定していたものを、5Gによって100個程度の機器やセンサーを同時に接続できるのです。センサーも接続できるというのが、IoTでは最も大きなメリットとなります。

また、5Gの導入によって最もメリットを受けるのがIoTです。工場のスマート化、建設現場における建機の遠隔操縦、遠隔手術、セキュリティの強化など、様々な分野でIoT機器が重要な役割を担うようになります。

最後に、速度アップが期待できるだけでなく低遅延であるという点も大きな違いです。4Gの遅延は50ミリ秒未満でかなりの革新が見られているのですが、それでも自動運転などに利用するためにはまだまだ不十分な状態です。

そこで、5Gでは1ミリ秒の超低遅延を実現しており自動運転や医療の分野での活用も期待されています。

 

5Gのサービス提供開始は2020年から!

2020年1月10日時点で、ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアは2020年春、楽天モバイルが2020年6月ごろから5Gの提供を開始する予定だと発表しています。

2020年に向けて、各社は5Gを用いた実験を行ったり、プレサービスの実施を予定していたりします。

ドコモは、5Gのプレサービスを2019年9月20日、ラグビーワールドカップ2019の開催と同時に開始しました。スタジアムやライブビューイング会場で、5Gに対応したスマートフォンを貸し出し、観客はリアルタイムにマルチアングル視聴を行えるといいます。

マルチアングル視聴とはいったい何なのでしょうか。まず、スタジアムに設置された複数のカメラで試合の様子を撮影し、その映像を元に自由視点VRが作成されます。

この自由視点VRは、5Gの特徴である「多数同時接続」「超高速・大容量通信」「低遅延」を最大限に活かして、観客が手に持つ端末にリアルタイムに配信されます。

ユーザーは、どの座席に座っていても、スマートフォンやタブレットでぐるぐると縦横無尽に視点を変えながら、自由に試合を観戦することができるのです。

さらにドコモは、スタジアムやライブビューイング会場以外の全国各地でも、プレサービスの提供を予定しています。スマートフォンだけでなく、カメラ、イヤフォン、AR、VRなどあらゆるデバイスを連携させた、5Gにしかできない新体験を提供するとしています。

auもまた、2019年11月にFAI Drone Tokyo 2019 Racing and Conferenceでもプレサービスを実施した実績があります。また、2018年6月に、沖縄でのプロ野球公式戦にてマルチアングル視聴の実験を成功させています。

ソフトバンクも同様に、2019年5月からプレサービスを提供しています。スタジアムの臨場感を体験できる、VRを用いたイベントを行う予定だとしています。

ちなみに海外に目を向けると、すでにアメリカでは商用の5Gサービスの提供がスタートしています。2018年にベライゾン・コミュニケーションズ(やAT&Tが固定ブロードバンドの代替というスタンスで、5Gのサービスを開始ました。

また、スイスやイギリスなどでもサービスが開始されており、日本は出遅れている感じは否めませんね。ただ、日本では東京オリンピックをメインターゲットとして、急ピッチで整備が進んでいます。

 

今使っているスマホは「5G」に対応できる?

残念ながら、現在流通しているスマホは5Gに対応していません。5G回線を使用するには、5G対応のモデムを搭載したスマホが必要です。

2019年2月にスペイン・バルセロナで開催された世界最大の携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2019」では、多くの5G対応スマホが発表されました。

折りたたみスマホとして話題になったファーウェイの「Mate X」や、専用アクセサリーを装着して2画面スマホのように扱えるLGエレクトロニクスの「LG V50 ThinQ 5G」などです。

ドコモは、2020年春の5Gサービス提供開始と同時に5G対応スマホを発売する予定です。MWC2019で発表された端末の中から、顧客ニーズに合わせて扱う製品を選んでいくとしています。

iPhoneの5G対応に関しては、情報が錯綜しています。投資銀行やアナリストは、相次いで「iPhoneの5G対応は2020年より遅れる」と予測しています。

しかし、AppleはIntelで5Gモデム開発に携わっていたエンジニアを引き抜くなど、5Gモデムの開発に意欲的な姿勢を見せています。それを受けて、2020年にはiPhoneが5G対応するだろうという見方もあります。

実際に2019年に発表したiPhone11シリーズで5Gの搭載も噂されていましたが、残念ながら実装されることはありませんでした。

但し、Wi-Fi6にいち早く対応しており、2020年モデルには確実に5Gモデルが登場するものと見られています

また日本では、シャープが2019年5月に5G対応スマホ「AQUOS R3」のプロトタイプを公開しています。

2020年1月10日現在では、更に多くの5Gスマートフォンが登場しており、いよいよ本格化している印象があります。大手メーカーだけでなく、マイナーなスマホメーカーも続々と新作を発表しています。

Lenovo Z6 Pro 5Gは、レノボのフラッグシップモデルであるZシリーズの5G版となります。独自の冷却システムによって安定した稼働を実現し、4つのカメラでよりクリアな画像を実現しています。

China Mobileでは、先行者X1というユニークな名前の5Gスマートフォンを発売しました。中国はスマートフォン激戦区でありますが、決して見劣ることないスペックが魅力的です。

Appleと肩を並べるスマホメーカーであるサムスンでは、Galaxy Note10+ 5Gをラインナップしています。専用スタイラスペンであるSペンを使用でき、また各国の5Gサービス開始事業者に採用されています。

その1世代前のGalaxy A90 5Gでは、6.7インチで4K動画も用意に視聴することができると評判になっています。Galaxy Fold 5Gは、賛否両論ある折りたたみ式のデザインですが、しっかりと5Gにも対応しています。

圧倒的に高価な5Gスマートフォンとしては、シャオミ Mi MIX Alphaがあります。なんと、画面占有率が180.6%と裏面にも画面が表示されるモデルで、32万円程度で販売される超高価なスマートフォンです。1億800万画素カメラというのにも驚きですね。

さて、5Gの開始を前に、スマホの買い替えはいつがいいのでしょうか。

2020年に提供が開始される予定の5Gですが、全国一斉に行われるとは限りません。都市部から順番に導入が進み、国内すべての地域に導入されるまでには数年かかる可能性があります。

また、5Gの提供が開始されたあとも、4Gが使えなくなるわけではなく、2つの通信システムが同時に利用されることになります。

よって、今のタイミンでスマホを買い替えても、2020年3月には使えなくなってしまうといったことはありません。今機種変更を考えていて、5Gをすぐに使えなくてもいいという方は、安心して買い替えましょう。

一方、5Gをいちはやく体験したいという方は、2020年3月頃にスマホの買い替えを想定して、計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

5G回線の通信料金

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの各社は、5Gに利用における料金プランの詳細は2020年のサービス提供開始直前に公表するとしています。

ドコモは総務省が行った調査に対し、「様々な付加価値と融合した料金サービスを幅広く検討」しているとし、さらに吉沢社長は「現行のプランと同じ水準で5Gサービスを提供できれば」と話しています。

auは「一層ビット単価を低減することで安価な大容量プランを提供予定」「多様な提供サービスに対し柔 軟な料金を設定するとともに、IoTについては更なる価格低減と利便性向上を目指す」と発表しています。

auはすでに通信速度制限のない使い放題プラン「auデータMAXプラン」などを提供していることから、5Gにおいても使い放題プランが採用されると予想されています。

ソフトバンクは、「5G向けの料金も利用者ニーズを踏まえて検討」するとし、完全な使い放題プランの実現を目指したいとコメントを残しました。

2019年9月には、各キャリアが新料金プランを発表しているのですが、どれも5Gを見据えた内容となっていると話題を呼びました。

各社とも、現在のプランより大幅にプラン料金が高くなることはなさそうです。同じ料金で大容量通信プランを利用できるなら、とても理想的ですね。

実際に、すでに5Gを提供している各国の料金を見てみると、アメリカでは各社が5Gエリアにおけるデータ通信は全て無制限で提供しています。

また音声においてもすべて無制限ととなっているのも特徴で、料金は約1万円弱となっています。

すでに多くの5Gスマートフォンを発売している韓国では、データ利用が少ない方向けのプランと、無制限プランの二本立てというプランが採用されています。スタンダードプランでは約7,000円、最も高いプランでは1万円を超えるものも用意されています。

 

まとめ

・ 5Gのメリットは「高速・大容量化」「多数端末接続」「低遅延」
・ 提供開始は各社とも2020年3月から
・ 5Gを使うには、スマホの買い替えが必要
・ 通信料金は今とあまり変わらない

5Gにまつわる様々な疑問、解消することができたでしょうか。もうすでにプレサービスは開始されており、本格開始までが待ち遠しいですね!

これまでにない通信速度を持つ5Gをより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!

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