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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.07.08

次世代通信規格「5G」を徹底解剖。速度や料金、その仕組みは?5Gを支配するのは中国?

日本では2020年にサービス提供が開始される予定の新しい通信システム5G。気になる通信速度や料金、利用されている技術などについて紹介します。

記事ライター:iedge編集部

5Gはどのぐらい速い?

5G回線は、4Gと比べて25〜100倍速いと言われています。動画配信サービスや、音楽配信サービス、ゲームやウェブサイトの閲覧など、私達が日常生活で各サービスを利用する上で、実際どの程度の差があるのでしょうか。

5Gが毎秒126MBダウンロード、4Gが毎秒3.6MBダウンロードできるとして計算してみると、次のようになりました。

 YouTube Music(音楽配信サービス)

Ariana Grandeのアルバム「thank u, next」をダウンロードするのに、4Gなら16.3秒、5Gなら0.46秒

 Netflix(動画配信サービス)

映画「しゃぼん玉」をオフラインで視聴できるようにダウンロードするのに、4Gなら1分、5Gなら1.9秒

ゲーム

スマートフォン用ゲームアプリ「キャンディークラッシュ」(アンドロイド版)をダウンロードするのに、4Gなら24.7秒、5Gなら0.7秒

Web閲覧

Appleのホームページ(http://www.apple.com/)を読み込むのに、4Gなら0.6秒、5Gなら0.01秒

4Gも十分速い印象ですが、5Gになるとさらに驚異的な速さです。

 

5Gは通信速度制限がない?!

多くの人を毎月悩ませている通信速度制限。5Gが普及する頃には、その悩みは無用になりそうです。

総務省に提出した計画書の中で、auは「データ量を気にせず5Gの大容量コンテンツを楽しめる料金プランを提供する」と述べています。またソフトバンクの宮内潤一副社長も、「5Gの良さを最大限活用するため、完全な使い放題の実現を目指したい」と語るなど、各キャリアともに通信速度制限を撤廃するのではないかと期待されています。

 

5Gの通信料金は?

5Gのサービス提供が開始された際には、今までとほとんど変わりない料金で、高速で大容量の通信を利用することができそうです。各キャリアは、5Gサービスのプラン設計を以下のように発表しています。

・ ドコモ:プレサービス等の利用状況を考慮し、多様な料金プランを幅広く提供。

・ au:様々な利用者のニーズに応じて、参加で最適な料金プランや、データ量を気にせず楽しめる料金プランを提供

・ ソフトバンク:4Gにおける料金水準を基準として、ユーザー利便性の高い料金プランを提供

5Gは通信速度が現行の数十倍になるため、個人のデータ使用量も大幅に増加するでしょう。データ使用量に応じて料金が増える設定だと、料金が非常に高額になることが懸念されています。そこで各キャリアは、料金水準が高額になりすぎないよう、使い放題も含めた定額制料金プランを検討しているようです。

例えばドコモは、現在の4Gで提供している6000円で10ギガバイトのプランと同じ水準で、5Gの100ギガバイトプランの提供を検討していると発表しています。

 

5Gの特徴

既存の回線と比較して、5Gの特徴は3つあります。

高速・大容量化

5Gの1秒あたりのデータ転送量は最大20Gbpsで、4Gの約25倍です。4K、8Kなどの超高画質動画を見たり、VRやARなど大量のデータ量を必要とするコンテンツを楽しんだりすることができるようになります。

多数端末接続

IoT化が急速に進む中、今までより多くの機器をインターネットに接続する必要があります。4Gの約10倍の数の機器を一度に接続することができるのが、5Gの素晴らしい特徴のひとつです。ウェアラブルデバイスやスマート家電、産業用ロボットなど様々な分野の機器がこの恩恵を受けると考えられます。

低遅延

データ通信における応答速度が改善され、タイムラグが非常に少なくなります。4Gでもすでに片道0.005秒以下の低遅延を実現していますが、5Gはさらに遅延を抑え、片道0.001秒以下になるとされています。

このような5Gの3つの特性を活用すると、例えば

・ スタジアムやライブビューイング会場など、超大人数(と、彼らが持つ大量の端末)が集まる場面で、

・ 大容量データ通信を必要とするVRなどのコンテンツを用い、

・ タイムラグなしに、スマホ等で自由に視点を変えながら観戦する

というような、全く新しいスポーツ観戦体験が可能になるのです。

 

5Gの仕組み

このように4Gから大きく進化した5G通信の実現には、3つのコア技術が用いられています。

Massive MIMO(Multiple Input and Output)アンテナ

これは、1台のアンテナから、端末ごとに別々の電波を送ることが出来る技術です。アンテナ1台につき接続できる台数や、転送できるデータ容量を増やすことができます。

 NOMA(Non-Orthogonal Multiple Access)

アンテナから端末までの距離に応じて、電波のパワーを変える手法です。近くにある端末には弱いパワーで、遠くにある端末には強いパワーで電波を送信します。

 ネットワークスライシング

超高速、多数接続、超低遅延など、通信の用途に応じて最適なネットワークに切り替えることを可能にします。

 

5Gの覇権を握るのは中国?!

5Gの開発・導入に関しては、中国の影響力が非常に大きく、見過ごすことはできません。5G技術の大半が、中国企業のファーウェイ、中興通訊によって開発されたものであるからです。

ファーウェイが保有する5Gの標準必須特許数は、2019年2月時点で1529件と企業としては世界最大です。中興通訊、国営の中国電信科学技術研究院、広東欧珀移動通信と合わせると、5Gに関する標準必須特許の36%が中国勢によるものとなります。

このように、5G通信機器市場において、中国企業の支配力はとても強いものになっています。さらに、ファーウェイ製品の排除を行う国があったとしても、各企業はファーウェイが保有する特許の使用許諾を得るために、多額のロイヤリティーを払う必要があるのです。

中国勢が今後もますます影響力を強め、次世代のインターネットサービスを生み出していくのでしょうか。今後の展開、各国の対応に注目が集まります。

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