ソニーは、基地局から60マイル離れた場所を走行する自動車でも動作可能なIoTチップを発表しました。本チップは2019年5月に発表されたソニーのEltres LPWA(低電力ワイドエリア)ネットワークを使います。2019年に日本で発売されるEltresは、アンテナと連携しマイクロチップを使用して、60マイル(100 km)以上離れた基地局に信号を中継します。
ソニーによると例えば、離れた農場を監視するチップ搭載の無人機が、センサーと位置データを送信するためにEltresネットワークを使用します。
ソニーのチップCXM1501GRは、920MHz帯域でEltresの規格に準拠した信号を出す送信機を統合しています。また、外部に取り付けられたアンテナとインピーダンス整合するための回路も備えておりGNSS受信機はチップに時間および位置情報を提供します。さらに、干渉の問題を回避するため、ソニーのチップは同期ビットを点在させながら各信号を4回繰り返すため、受信機は動きの方向の変化による変動を考慮することができます。
ソニーが、自社のチップに可能性があると予測するユースケースの一例は、スキー場です。友人同士でお互いを追跡することができ、雪崩の際は正確な場所に救助を展開することができます。
CXM1501GRチップのサンプルは2019年6月に出荷予定です。チップは16mm×16mm×2.0mmのサイズで、ひとつの「ボタン」電池で数カ月間動作します。
(画像引用:https://www.iottechnews.com/news/2019/jun/03/sony-debut-iot-chip-features-range-eltres/)