16×16ドットのLEDディスプレイを持つBluetoothスピーカー『TIVOO(ティブー)』。前回は、外観やスピーカーの機能を見てきましたが、今回はドット絵やドットアニメーション作りに挑戦してみます。
まずは、それ以外の機能をざっくりご紹介しましょう。専用アプリ「Divoom Smart」の「ホーム」を開くと、9つのアイコンが並んでいます。「デザイン」と「アニメーション」は、ドット絵作成の機能ですので、後に回します。
LEDエディター
お店の前でみかける、「いらっしゃいませ」などの文字が流れるLEDの看板に近いことができます。入力した文字が横方向にスクロール。背景の色や効果は設定でき、小さくてもかなり派手な印象を与えます。机の上に置いて、「外出中・15時に戻ります」といったメッセージを伝えるのにも使えそう。
ツール
8種類のツールが用意されています。
「通知」は、SNSや電話の着信をアイコンと音で知らせる機能です。通知させたいアプリをオンにします。
少しわかりにくいですが、LINEが着信したときの通知です。表示されるのはその時だけで、後からは気づけませんし、メッセージの内容も表示されないので、実用度は低めです。
「プランナー」は、スケジュールアプリのように、その時間すべきことをアイコンで表示する機能です。
誕生日や結婚記念日などを、指定した日時に表示する「記念日」。
1秒ごとに記録する「ストップウォッチ」。スタートやリセットはアプリから。
ゲームやスポーツの点数を表示する「スコアボード」。こちらもアプリから操作します。
音をデシベル表示する「騒音計」。大声競争などで使ってみてはどうでしょう。
「ゲーム」は、「テトリス」「スロットマシン」「ダイス」「マジック8ボックス」「アストロバトル」「ブロック崩し」の6種類。TIVOO本体のツマミを操作してプレイします。
設定した時間が経過するとアラームを鳴らす「カウントダウンメーター」。ラーメンタイマーのように使えます。設定できる時間は、最長で59分59秒。
スリープ時間
癒やしの音源を流して、心地よい眠りへと導く機能。時間設定は10分から90分まで6段階。
アラーム
アラームでは、曜日と時刻を設定できます。
音楽
microSDカードなどの音楽を再生する。
DJミキサー
リズムマシンにピアノ、ドラムなどの楽器を組み合わせて曲を作り録音・再生できる。
音声メモ
スマホで録音した音声をTIVOOから再生する。
ドット絵は芸術だ!?
さて、いよいよ本題のドット絵とアニメーション作成です。静止画のドット絵は、「デザイン」から作成します。ドット絵の作り方は、説明するまでもないでしょう。色を選択して、指でぽちぽちとタップしていくだけです。
まずは似顔絵を作ってみました。なんだろうこの懐かしい作業。子供のおもちゃに、ビーズを組み合わせて絵を作ってアイロンで固めるものがありますが、あれに近いです。
レゴブロックなどもそうですが、ドット絵も直線で構成されたもののほうが作りやすいです。西武鉄道の車両を2種類。レベル低いですか? 画面下の写真アイコンをタップすると、ギャラリーからドット絵をダウンロードでき、それを元に作ることも可能です。もちろん、作った絵はギャラリーに公開もできます。
写真からドット絵に変換する機能もあります。これ顔写真からなんですが、モザイクそのものですね。
「アニメーション」は、ドット絵を連続して描くことで作ります。前のフレームをコピーする機能があるので、動かしたいところのみ修正していけばOK。「グーチョキパー」のアニメーションを作ってみました。ド下手ですが、自分の作った絵がうにうに動くのを見るとちょっと嬉しくなります。
「エキスパート」では、かなりレベルの高いアニメーションが公開されています。たとえば、こちらはPON PONさんの作品で、花びらが舞う桜の木の下に小鳥がいて、ビールを飲むアニメです。絵自体キレイですが、映画のようなカット割りで、立体感や臨場感があります。
こういうのを見ていると、データ量と感動は別物なんだなと思わせられます。4Kだ8Kだという時代に、16×16の256ドットで「スゲー」ってなるんですから。デジタル映像における俳句です。俳句を例に、日本人は制限された中で表現するのが好きだと言われますが、TIVOOを見る限り、世界各国にこういった世界観が好きな人はいるようです。