コネクテッドカーサービス会社の「Inrix」は、英国の交通について、年間約80億ポンドのコストがかかっているという最新の分析結果を発表しました。
この分析によると、英国で最も混雑している都市ロンドンの運転手は、毎年227時間を失っています。また、バーミンガムの各ドライバーは134時間で2位、グラスゴーは99時間を失うとし3位となっています。
全体的に見て、各ドライバーの平均コストは1,137ポンドのため、ロンドンにおいては、1,680ポンドものコストに相当します。
最終的には無人運転車に行き着くであろうコネクテッドカーは、これらの渋滞緩和に役立つと期待されています。
V2I(Vehicle-to-Infrastructure)接続は、トラフィックが安全でスムーズに流れるようフォローします。効率の向上に加え、無人運転車の発展は車の所有権を減らし、カーシェアリングを促進すると期待されています。一人一台ではなくなると、道路交通量は少なくなり、混雑が緩和され、走行の所要時間の短縮につながり、二酸化炭素排出量が削減されます。さらに、多くの駐車スペースを解放するのにも役立ちます。
そして将来的には、月額を支払えば、無人車両を無制限に利用できる等新たなモデルの交通収益化の可能性も出てきます。仕事や娯楽のために旅行する際に、他の国の交通機関へ簡単にアクセスすることが可能となります。
これまで車の所有者が負担してきた、自動車のメンテナンス・燃料・駐車場・税金などの責任を負わずに済むようになるので、交通の全体的なコストを削減できるはずです。
「Inrix」による世界ランキングでは、モスクワは2018年に世界で最も混雑した都市で、イスタンブールとボゴタがモスクワに続き、ロンドンは6位でした。
「Inrix」は、自社の交通サービスを利用する3億以上の「コネクテッドカーとデバイス」から収集した匿名データに基づいて調査結果を集計しています。
(画像引用:https://www.iottechnews.com/news/2019/feb/12/inrix-traffic-jams-costing-8bn-year-uk/)