戸締り安心システム「mimottミモット」とは?
施錠は習慣となっているケースが多く無意識に行われる傾向にあり、外出先で"あれっ!鍵締めたっけ?"と不安を感じる方は少なくないようです。住宅サッシメーカー大手のYKK AP株式会社が行った社内調査では、「外出先で自宅の戸締りが気になった経験あり」という回答が有効回答率の79%にも上りました。
減少することなく発生し続けている空き巣犯罪は、"ピッキングによる侵入が多いのでは?"と考える方が多いかと思いますが、警視庁の調査では空き巣犯罪の45.4%が「鍵のかけ忘れによる無施錠」によって発生しています。
ピッキング対策を施した玄関ドアの鍵や強度の高いガラス戸などの登場により、住宅の防犯対策は向上していると考えられますが、ヒューマンエラーである「鍵のかけ忘れ」に対する対策が存在しなかったのも事実です。
ヒューマンエラーで発生する「鍵のかけ忘れを防止することができないか?」と開発されたのが、YKK AP株式会社の戸締り安心システム「mimottミモット」です。施解錠センサーのミモットは、IoT技術を利用し、ミモットを設置した自宅の玄関ドアや窓などの施錠や解錠の状態を外出先からでもスマートフォンで確認できます。
ピッキング対策が施された玄関ドアの鍵や強度の高いガラス窓と共に、鍵のかけ忘れを知らせる戸締り安心システムのミモットを設置することで、住まいの防犯対策がより充実したものとなり、暮らしの安心感が高まると言えるでしょう。
戸締り安心システム「ミモット」はどのようなシステムなのか?
ミモットの戸締り安心システムは、次に挙げる施解錠センサーと最大64個のセンサーが接続できるWi-Fiルーター機能付き受信機で構成されます。
・玄関ドア スマートコントロールキー
・引違い窓用クレセントセンサー
・勝手口ドア用サムターンセンサー
玄関ドアや窓、勝手口に取り付けたミモットの施解錠センサーから得た情報は、Wi-Fiルーター機能付き受信機経由で登録したスマートションやタブレットなどの端末に発信され、自宅の施錠状況を確認することができます。
施解錠センサーには個別のIDナンバーが紐付けられているので、外出時の鍵のかけ忘れを鍵のかかっていない場所を指定して通知してくれます。仮に玄関ドアの鍵を締め忘れて外出した場合でも、スマートフォンに搭載されたGPS機能から家人の位置情報を捉え、自宅から50m離れた時点でスマートフォンに「玄関ドアの鍵がかかっていない」ことが通知されます。
玄関ドア以外の窓が施錠されていない場合でも同様に通知を行い、ヒューマンエラーによる鍵のかけ忘れの発生を知らせ、空き巣被害を防止しますが、スマートロックのように遠隔操作で施解錠は行えません。
鍵のかけ忘れを通知するのが、ミモットの戸締り安心システムの特徴だと言えるでしょう。
鍵のかけ忘れの通知機能以外にも利用できるミモットの機能とは?
鍵をかけ忘れた状態で家人が自宅から50m離れると鍵のかけ忘れを通知し、ヒューマンエラーで発生する鍵のかけ忘れが原因となる空き巣被害の防止が行えるのが、ミモットの戸締り安心システムです。
施解錠センサーから得られる情報を外出先で確認することができることを利用すれば、留守宅に帰宅した子供や、遠くに住む高齢者の見守りに利用することが可能です。
具体的にはスマートフォンにインストールする専用アプリ「ミモット」は、家族が持つ電子錠のIDナンバーを認識でき、何時何分に誰が玄関ドアの鍵を施解錠したかの履歴を確認することができます。
専用アプリのミモットはiOSとAndroidに対応する無料アプリですので、手軽に利用することができると言えるでしょう。また、ミモットの施解錠センサーは施解錠の際に発生する微弱電流を利用するので電源を必要とせず、メンテナンスの必要もありません。
気になる戸締り安心システム"ミモット"の価格は?
戸締り安心システムのミモットは2019年1月からYKK AP株式会社の公式サイトで購入することができます。ミモットの販売には次に挙げるいくつかのプランが予定されています。
・税別120,000円プラン "受信機1台、窓2ヶ所、勝手口ドア1ヶ所、玄関ドア1ヶ所"
・税別78,000円プラン "受信機1台、窓2ヶ所"
・税別73,000円プラン "受信機1台、玄関ドア1ヶ所"
施解錠センサーは最低1ヶ所から購入可能で、窓用の施解錠センサー1ヶ所の販売予定価格は税別17,000円で必要に応じた増設できます。多くの施解錠センサーを設置することで防犯効果の向上が期待できます。
※消費税、窓やドア本体、ガラス代、組立費、現場搬入費、施工費などは含まれません。また、ミモットの利用には受信機1台当たり月額税別500円の利用料金が発生します。